2009年度・上智大学・教育社会学演習(3年生)スケジュール

曜日,時間 水曜 13時30分~15時   教育学科会議室B(2号館14階)

4月15日 ガイダンス、テキストの配布、分担の決定
4月22日  武内清編『キャンパスライフと大学の教育力』(9章、13章、14章)
<青年の社会学>
4月29日 ( 報告担当以下同じ) 蘆原、森
①井上俊「青年の文化と生活意識」社会学評論86、1977
5月13日 橋本、高馬
②小谷敏「モラトリアム・若者・社会」『若たちの変貌』世界思想社
5月20日 森、熊本、上田、蘆原、猪鼻
③ 栗原 彬 「<やさしさ>の変容」
5月27日  高久、吉田、高橋
④ 山田真茂留 「若者文化の析出と融解」
6月3日  小林、五井、角田、熊本
⑤ 土井隆義「生きづらさの系譜―高野悦子と南条あや」『文化社会学への招待』
<教育言説>
6月10日 木村、小野、川本、若林
13 広田照幸 「<青少年の凶悪化>言説の再検討」『教育言説の歴史社会学』
<学校社会学>
6月17日    小島、冨森
⑥ 上野千鶴子「学校に侵食される社会」『サヨナラ学校化社会』
<ジェンターと教育>
6月24日   上田、高久、石川、横山、小島
⑦ 木村涼子 「少女から女へーージェンダーをめぐる大衆状況」
<社会移動と教育>
7月1日  木村、猪鼻、高馬、橋本、片野
⑧ P.H.ターナー・潮木訳「教育における階層移動の様式と学校」
山村賢明 「日本における社会移動の様式と学校」
< 若者の労働とアイデンティティ>
7月8日
⑨ 小杉礼子「就職しない 」 小林、玉井、冨森、角田、若林
10 中西新太郎 「90年代に生じた青年文化の地殻変動」 片野、佐久間、横山、石川
7月15日   、
11 阿部真大  「バイク便ライダーのエスノグラフイ-」 吉田、高橋、小野、川本
12 淺野智彦  <労働とアイデンティティ>解説 谷川、小見川
7月22日
まとめ、夏合宿の準備

1 毎回その日のテキストに必ず目を通して、コメント(自分の意見)を書いて(A4,1枚程度)、演習の前に提出のこと(これを出席とする)
2 報告者は、テキストの内容の要約と自分のコメントを書いたレジメを作成し、人数分コピーして配ること。それに基づいて発表し、討論の司会をすること。
3 報告者は、発表前のお昼休み(あるいはそれ以前)に、必ず武内と発表と討論の方法について打ち合わせをすること。場所は研究室(2-1421)。
4 夏合宿に参加すること(7月31日~8月2日、ないし8月6日~8日を予定;上智大学軽井沢セミナーハウス)
4 最後は、ゼミレポートを提出すること(3000字程度)(締め切りは、9月上旬の予定)
5 (後期) 4年生のゼミとの交流会を開く。
11月 就職活動体験記、
6  ゼミの世話役を決める。連絡網を作る。
7 「上智大学教育社会学研究会」にも興味のあるテーマの時、参加すること。
8 武内のホームページを見ること。http://pweb.sophia.ac.jp/k-takeut/
武内清
研究室 新2号館14階 1421室
電話 03―3238―3649  fax 03―3238―3980
メール fwne3137@mb.infoweb.ne.jp

若者の気遣い、やさしさ

人とはいろいろ思いの行き違いで誤解が生じることも多い。ゼミの3年生の「教師を敬せず遠ざ ける」も、「就職活動で落ち込み、先生をまじえての飲み会をやっても、くらくなると思い、一度中止した飲み会を、有志だけでやった。先生には申しわけわけ なかったと、皆気にしている」という話を学生から聞かされた。
昨日は、学科の新入生の歓迎コンパがあり、最初はで欠席のつもりであったが、学科の教員が誰も出ないというので、急遽、暇な私が参加した。最初の挨拶の 後、いろいろ話かけてくる新入生、授業・ゼミを受講している2年生、3年生がいて、楽しい時間を過ごした。退席の際は、その会の企画の学生達から丁寧な見 送りを受けた。
昔と変わらない学生達の気遣い、やさしさにふれた一日であった。

武蔵大学・ゼミOBのBBS

このBBSには、以前は気楽な日々の出来事などを書いていたが、最近はフォーマルなお知らせばかり書いている。そうなると、気楽なことは書きにくくなっている。
日々のこと、気楽なことは、武蔵大学時代のゼミのOBのBBSに、書いているので、そちらを見てほしい。

http://6115.teacup.com/m83s/bbs

同志社大学商学部「特色GP」シンポジウム

学生と大学の「幸せな出会い」を求めて
-初年次教育とキャンパスライフアンケート-

日時・場所:2009年3月14日(土) 東京築地・浜離宮朝日ホール

12:30~ 開場・受付
13:00~ 開会
挨拶 藤原 秀夫(同志社大学商学部長、商学部導入教育センター長)
13:10~ 報告1「商学部の学生像と初年次教育」
谷本 啓(同志社大学商学部准教授、商学部導入教育センター幹事)
13:45~ 報告2「調査から見る大学生像-同志社大学生を中心に」
山田 礼子(同志社大学社会学部教育文化学科教授、教育開発センター所長)
14:20~ 報告3「キャンパスライフと大学教育」
武内 清(上智大学総合人間科学部教育学科教授)
15:00~15:20 休憩
15:20~ パネルディスカッション
武内 清・山田 礼子・谷本 啓
大西 弘美(朝日新聞社デジタルメディア本部長)
麻生 潤(同志社大学商学部准教授、商学部導入教育センター幹事)
16:30  終了

『キャンパスライフと大学の教育力』の内容

 1 大学生も、時代と共に変化している。(第2章)
最近の学生は、「授業中心に組み立て、自らもそれを肯定的に受け止めながら送っている」「『真面目』にみえる」
2 大学類型ごと、また大学ごとに、学生のタイプ・特性が違っている。(第3章)
「難関大学」の学生は、教養を求めて入学し、自由で自律的な大学生活を送っている。「中堅大学」の学生は、資格や専門的な技術を求めて入学し、社会的なこ とへの関心が高い。「中堅女子大学」の学生は、何事にも積極的で、実利を優先しつつ、充実した大学生活を送っている。「一般大学」の学生は、サークルや友 人関係への期待は高いが、大学への期待と現実とのギャップが大きく、大学への不満を抱えている。
→ 学生のタイプ・特性を正確に把握し、それへの対策・支援が必要である。
3 大学生の「向授業」を規定する要因として、次の点があげらる。(第5章)
① 高校時代の勉強 ② 小学生の時の親の教育的関わり  ③ 「今の大学に入ったこと」 ④ 先生との関係 ⑤ 就職ガイダンスや就職支援 ⑥ 職員との関係
→ 高大連携 大学のチャーター(イメージ、偏差値)、教員・職員の教育への意欲 や情熱が重要。
4 若者文化(たとえばおしゃれ)への積極的なコミットメントと勉強への積極的な関わ りは両立しうる(特に女子学生)。(6章)
→ 大学のさまざまな活動への積極的参加は、大学生を成長させる。
5 入学形態(一般入試、推薦入試、AO入試等)によって、学生の特質、大学生活の送り方に差異がある。(7章、8章)
→ それぞれに対応したきめ細かい教育、支援が必要である。
6 大学の「学校化」と学生の「生徒化」傾向が、いま問われている。(10章)
「大人」としての学生、多様な大学生活、自由な時間と空間が失われつつある。
7 大学におけるキャリ教育、キャリセンター職員の役割、学生のキャリ展望も、大学教育のあり方と密接に関わっている。(13章、14章、15章)