同志社大学商学部「特色GP」シンポジウム

学生と大学の「幸せな出会い」を求めて
-初年次教育とキャンパスライフアンケート-

日時・場所:2009年3月14日(土) 東京築地・浜離宮朝日ホール

12:30~ 開場・受付
13:00~ 開会
挨拶 藤原 秀夫(同志社大学商学部長、商学部導入教育センター長)
13:10~ 報告1「商学部の学生像と初年次教育」
谷本 啓(同志社大学商学部准教授、商学部導入教育センター幹事)
13:45~ 報告2「調査から見る大学生像-同志社大学生を中心に」
山田 礼子(同志社大学社会学部教育文化学科教授、教育開発センター所長)
14:20~ 報告3「キャンパスライフと大学教育」
武内 清(上智大学総合人間科学部教育学科教授)
15:00~15:20 休憩
15:20~ パネルディスカッション
武内 清・山田 礼子・谷本 啓
大西 弘美(朝日新聞社デジタルメディア本部長)
麻生 潤(同志社大学商学部准教授、商学部導入教育センター幹事)
16:30  終了

『キャンパスライフと大学の教育力』の内容

 1 大学生も、時代と共に変化している。(第2章)
最近の学生は、「授業中心に組み立て、自らもそれを肯定的に受け止めながら送っている」「『真面目』にみえる」
2 大学類型ごと、また大学ごとに、学生のタイプ・特性が違っている。(第3章)
「難関大学」の学生は、教養を求めて入学し、自由で自律的な大学生活を送っている。「中堅大学」の学生は、資格や専門的な技術を求めて入学し、社会的なこ とへの関心が高い。「中堅女子大学」の学生は、何事にも積極的で、実利を優先しつつ、充実した大学生活を送っている。「一般大学」の学生は、サークルや友 人関係への期待は高いが、大学への期待と現実とのギャップが大きく、大学への不満を抱えている。
→ 学生のタイプ・特性を正確に把握し、それへの対策・支援が必要である。
3 大学生の「向授業」を規定する要因として、次の点があげらる。(第5章)
① 高校時代の勉強 ② 小学生の時の親の教育的関わり  ③ 「今の大学に入ったこと」 ④ 先生との関係 ⑤ 就職ガイダンスや就職支援 ⑥ 職員との関係
→ 高大連携 大学のチャーター(イメージ、偏差値)、教員・職員の教育への意欲 や情熱が重要。
4 若者文化(たとえばおしゃれ)への積極的なコミットメントと勉強への積極的な関わ りは両立しうる(特に女子学生)。(6章)
→ 大学のさまざまな活動への積極的参加は、大学生を成長させる。
5 入学形態(一般入試、推薦入試、AO入試等)によって、学生の特質、大学生活の送り方に差異がある。(7章、8章)
→ それぞれに対応したきめ細かい教育、支援が必要である。
6 大学の「学校化」と学生の「生徒化」傾向が、いま問われている。(10章)
「大人」としての学生、多様な大学生活、自由な時間と空間が失われつつある。
7 大学におけるキャリ教育、キャリセンター職員の役割、学生のキャリ展望も、大学教育のあり方と密接に関わっている。(13章、14章、15章)

『キャンパスライフと大学の教育力ー14大学・学生調査』の発刊

我々、「大学生文化研究会」では、大学の教育力を実証的に明らかにしようと考え、文献研究や 大学職員へのインタビューや14大学の学生へのアンケート調査を実施してきました。 この度、、平成19~21年度文部科学省研究補助金(基盤研究(B)、『大学の「教育力」育成に関する実証的研究-学生のキャンパスライフからの考察-』 の研究成果・中間報告書(A4版、236ページ)を発刊しました。 全体はⅤ部からなります。
Ⅰ部は、2007年実施の「14大学学生調査」を時系列ないし大学類型別に分析したもの。
Ⅱ部は、「14大学学生調査」の、個別テーマに焦点をあてて分析したもの。
Ⅲ部は、「14大学学生調査」以外のデータで、学生の実態、学生文化を考察したもの。
Ⅳ部は、大学のキャリア支援や大学職員のSDを考察したもの。
Ⅴ部は、資料編として「学生調査」の調査表、単純集計、自由記述を収録しました。
本報告書をご希望の方は、返信用封筒(A4版、厚さ12ミリの冊子の入るもの)、返信用切手(340円)を添えて、下記にお申し込みください。お送りします。
2009年3月9日
〒102-8554 千代田区紀尾井町7番1号
上智大学総合人間科学部教育学科 武内清

上智大学公開講座(春期)

4月開講講座
講座番号 0125
大学教育とキャリア支援 -FD・SDのための基礎知識-

コーディネーター・講師
上智大学総合人間科学部教授
武内 清

●専攻分野/教育社会学・高等教育
●著作/『キャンパスライフの今』(編著)玉川大学出版部
●URL/http://pweb.sophia.ac.jp/k-takeut/
●Eメール/fwne3137@mb.infoweb.ne.jp

【講師】
鈴木 守  上智大学文学部教授
平尾 桂子  上智大学文学部教授
杉村 美紀  上智大学総合人間科学部准教授
小林 雅之  東京大学大学総合研究センター教授
岩田 弘三  武蔵野大学現代社会学部准教授
藤村 正之  上智大学総合人間科学部教授
足立 寛  立教大学総長室調査役
鈴木 美伸  (株)ステージ41 代表取締役
石山 恒貴  バイオ・ラッド・ラボラトリーズ(株) 人事・総務部長

日時 火曜日
18:45~20:15 回数 11回 受講料 ¥27,500 定員 40名
■テキスト : 『大学とキャンパスライフ』武内清編著(SUP・上智大学出版)
ISBN:4-324-07730-4 ¥1,714(本体価格)

今、 大学教育や学生支援は大きな転換期を迎えています。入試が多様化し、大学進学率が上昇する中で、多様な学生が入学し、学生の勉学、自立、キャリア選択が困 難に直面しています。本講座は、大学教育と学生支援・キャリア支援について、学生のキャンパスライフの実態から迫ります。教育社会学、社会学、国際教育、 大学経営の専門家、そしてキャリアカウンセラーらの輪講と討論で、参加者の方々と大学教育・学生支援の在り方を考えます。大学教員のFD、大学職員の SD、高等教育研究、学生の自己啓発にも役立つ内容にしたいと思います。企業の方、一般の方の参加も歓迎します。テキストに講師らが執筆した本(『学生と キャンパスライフ』2005年)を使用しますが、さらに新しい視点や最新のデータをまじえ講義し、これからの大学のあり方、学生支援の在り方を議論しま す。

講義スケジュール
4月14日 イントロダクション (武内)
4月21日 スポーツと学生支援 (鈴木)
4月28日 青年期と大学教育、キャリア理解 (藤村)
5月12日 キャリア教育を支える組織とカリキュラム (足立)
5月19日 学生への経済支援 (小林)
5月26日 女子学生のライフコースの理想と現実 (平尾)
6月 9日 国際交流と学生支援 (杉村)
6月16日 学生文化の歴史と学生支援 (岩田)
6月23日 大学と企業を結ぶキャリア支援 (鈴木)
7月 7日 企業から見た大学教育とキャリア支援 (石山)
7月14日 まとめ (武内)

初年次教育とキャンパスライフに関するシンポジウム

同志社大学商学部のシンポジウム 「学生と大学の<幸せな出会い>」を求めて」が下記のように開催され、私も少しコメントすることになっている。
http://commerce01.doshisha.ac.jp/symposium/
日時:2009年3月14日(土)13時~16時30分(受付12時30分~)
会場:朝日新聞社 浜離宮朝日ホール(小ホール)東京・築地
募集:200名(先着順) 参加無料

お問い合わせ・参加申し込み先
3月6日(金)までに、E-mailまたはFAXで下記へ
参加申込用紙  同志社大学商学部導入教育センター
Tel: 075-251-3661 、Fax: 075-251-3068 、E-mail: ji-shojm@mail.doshisha.ac.jp