この頃は、千葉でも寒暖の差が激しい。夜はかなり冷え込むが、昼間は天気がいいと温度が上がり、風もないと、かなりあたたかく過ごし易い。
今日は、太平洋岸には津波警報が出て、千葉も外房線の南の方は朝運転が停止になり、受験生に影響が出たのではないかと思う。東京湾内の稲毛海岸や検見川浜は、警報も出ていないのか、いつもと変わらないのんびりした海岸風景であった(ただ、心なしか、釣り人やサーフィンをする人はすくなかった)。 冬のあたたかく穏やかな日に、初詣も、海岸散歩も、鳥に餌をあげることもできてよかった。

関東でも4年ぶりくらいに大雪が降った。降った時間は短かったが、かなり積もった。久しぶりの大雪で、近所(街)が白一色になり、非日常が出現し心が浮き立つ部分もあったと思う。私は暗くなってから電飾を引っ張り出しライトを家の外に向けて照らしてみら、光が雪に映えてきれいであった。
内田樹は「雪かき」について、次のように書いている。
<雪の降った日に、朝早起きして、雪かきをした人がいたとします。その人は一通り雪かきを終えると、家に入ってしまいました。あとから起き出して通勤通学する人たちは、なぜか自分の歩いている道だけは雪が凍っていないことにも気づかずに、すたすた歩いてゆきました。でも、この人が早起きして、雪かきしてくれなかったら、その中の誰かが滑って、転んで、骨折したりしたかもしれません。>(http://blog.tatsuru.com/2019/09/03_0951.html)
これを読んだからというわけではないが、雪が積もった朝、小学生が登校時凍った雪で滑ったらと大変と思い、前の日の夜9時過ぎに、家の前の小学校の正門の前とそこに通じる道の雪かきをした。
朝起きてみると近所の人は、自分の家の車庫の前の雪を道路の方にかき出していて「なんて自分勝手な」と思ったが、私が昨夜雪かきをした箇所は雪はないものの水が凍っていてかえって滑りやすくなっていた。意図がよくても結果が悪ければ、同じことになり、どっちもどっちだと思い、少しめげた (幸いうちの前、学校の前で転ぶ小学生はいなくてほっとしたが)。
前川喜平氏は、内田樹氏のサイトに次のようなことを書きこんでいる。これに対して、どのような「雪かき」をすればいいのか、考えてしまった。
「二人の幼い娘を連れ、寒空のもと困窮支援の弁当をもらいに来たシングルマザー。上の子は今年小学校に上がるのにランドセルも体操着も買えないと話す。見ていて涙が出てきた。こんな日本に誰がした。」
今はネット社会で、知り合いとはSNSで情報交換しているので、年賀状での近況報告など必要ないという人も多いであろう。ただ私のようにフェイスブックもツイッターもやっていない人間には、年賀状が昔の知り合いとの唯一の(多くは年一度の)情報交換になっている。私の歳になると年賀状の交換が生きている証にもなる。
今年もいろいろ楽しい年賀状をいただいた。本人や家族の写真を掲載の人、近況を詳しく書いている人、あたたかい一言のあるものなど様々で、その人とのこれまでの交わりや交友を思い出す。
もう半世紀以上会っていないKさんから、初雪の浅間山を撮った年賀状が送られてきた。50年前に見た初雪の浅間山の姿が忘れられず、年末に一人車で行き撮ってきたというもので、その思いが込められている。
今日(1月4日)午前11時からテニスの初打ちをした。平日の昼間からテニスや卓球をするというのは、大学教師や自由業の人でもやらないであろう。そのようなことが出来るのは退職した高齢者の特権である。
私の参加している毎週火曜日11時から2時間の「テニス打ち方教室」(千葉市長沼原勤労市民プラザ)は、参加者は暇な高齢者ばかり十数人だが(年齢の若い男性、女性もそれぞれ少数はいる)、どうも私が最高年齢のような気がする。それだけテニスは、手首や腕だけではなく足も全身も使うハードなスポーツなのかもしれない。
毎週水曜日と土曜日の11時から2時間の「宮野木卓球愛好会」の練習には、10人前後参加していて、壮年の男性、女性も少なからずいるが、私より高齢な人は6名はいる。最高年齢は90歳のMさん。Mさんはラージボールも含め卓球をほぼ毎日やっている。ほとんどの人が週に3日は卓球をやっていて、卓球オタクは多い。高齢者がテニスより卓球をする人が多いことから、卓球の方がハードでないといえそうだが、必ずしもそうでもなく、卓球の方が瞬発力が要求され、汗もかき、疲れも後に残る。
私のようにテニスと卓球の両方をやっている人は少ない。それぞれどちらかに打ち込み、週に何回もやっている人が多い。昔はゴルフをやっていて今はテニスという人はかなりいる。昔ゴルフで今は卓球という人はあまり聞かない。ゴルフとテニスと卓球と、スポーツとしてどこが違うのか(使う面積や費用は格段に違い、何となく社会的格差-ゴルフ、テニス、卓球の順ーがあるような気がする)。
青少年の頃のやったスポーツと年取ってからのスポーツは同じなのか違うのか、生涯スポーツという観点からそのようなことを解明した研究はあるのであろうか。私が生涯教育専攻の学生あるいは放送大学の学生だったら、そのような卒論を書くのにと思った(写真は、今日1月4日の「テニス打ち方教室」)
NHKの年末恒例の「紅白歌合戦」の2021年は、いつもと少し趣向が違っているという印象を受けた。第1に「Colorful~カラフル~」という統一テーマに現れているように、紅(女)対白(男)という色彩が薄められ、紅白の勝ち負けにあまりこだわりがなくなった。第2に、全体の大きなストーリーの中にそれぞれの歌手や歌が配置されているという印象で、歌手や歌が、前面に出てくるという感じではなかった(実際歌や演奏の時間が少なかった。歌合戦ではないという批判も出ている)。第3に昨年の無観客の映像と近年のデジタル化の影響があると思うが、実際の観客を意識したものよりは、テレビを見る人向けの映像の作りになっていた。
これまでの紅白は、幼児や子供向け、ポピュラーやダンスの好きな青少年向け、演歌好きの中高年向けと時間で分けたり、男女の違いや、勝負を煽ったり、日本人が一つの絆で結ばれているという国民意識を強調したりで、不自然だなと感じることが多かったが、それが薄められ、新鮮さが感じられた。演出と司会(大泉洋、川口春奈、和久田麻由子)もよかったのかもしれない。
視聴率が40%に達せず、今回の紅白に厳しい評価もあるようだが、テレビ離れが進む中30%台の視聴率は決して低くなく、演歌好きの中高年の視聴がなくなったにしても、新しい時代のテレビのあり方を模索するNHKの姿勢を評価したい(テレビ視聴者を母数にして紅白歌合戦の視聴率を出せば*、紅白の視聴率は上昇しているのではないか。また視聴率×満足度を計算すべきという説もある)
*NHK紅白の視聴率34.4%,民放上位5社の視聴率の合計は32.3%. NHKも含め6社の視聴世帯を母数で計算するとNHK紅白は51.6% . したがって年末にテレビ見た世帯の半数近くがNHKの紅白をみていたことになる。