検見川浜の日の入り

10月の最初の週末、朝のテレビを見ていたら、東京から観光地に向かう高速道路(中央道、関越、東名等)が朝早くから混雑している様子が放映されていた。首都圏では緊急事態宣言も解除になり、これまで抑えていた旅行熱が沸騰し始めたのであろう。私はいつものように近場の検見川浜に夕日を見に出かけた。夕日は雲がありくっきりは見えなかったが、心地よい海の風が吹き、ウインドサーフィンも快適に走っていた。人出はいつもと同じ。テレビの撮影もやっていた。

「引きこもり」の人の気持ちがよくわかる

今日から10月、秋たけなわである。2度のワクチン接種は終わり、首都圏で緊急事態宣言が解除されたといっても、新型コロナ感染の危険が去ったわけではない。私たちに定着した自粛の意識や慣行はなかなか消えず、研究会を開いたり、人に会ったり、外食したり、人と飲んだり、旅行したりする気にはなかなかなれない。

昨年の秋は何をしていたのであろうか。このブログに記録が残っているので、昨年の10月以降秋3か月に出かけたところをみてみた。近場の稲毛海浜公園・検見川浜(10月4日、25日、11月2日、14日)、日光(10月21日)、ひたち海浜公園(10月27日)、佐倉歴史民俗博物館植物園(11月14日)、河口湖(11月20日)、御宿海岸(11月29日)、養老渓谷(12月5日)、内房総(12月13日)。このように行ったのは人の少ない千葉県内が多く、県外に出たのは2度だけ、それも全部日帰りである(移動手段は車)。旅行をせず、近場に出かけ、自粛していたことがわかる。電車やバスにもほとんど乗っていないし、この1年半は人の多い東京に一度も行っていない。授業は1コマだけ、敬愛大学で担当しているが、オンデマンドで開講しているので、学生と直接会うこともなかった。

 県内や自宅に籠り、家族以外の人と会う機会がほとんどない生活を送る(テニスや卓球を仲間とすることは週に何度かあるが、テニスや卓球が終わると話もせずに帰る)と、緊張して人に会ったり一緒に飲んだりする気がなくなり、「引きこもり」の人の気持ちがよくわかるようになる。これって少し危ないかもしれない。

初めての釣り

私たちの子どもの頃は、テレビもゲームもなく、また雑誌も週刊ではなく月間でたまにしか読めず、男の子の遊びといえば、外でメンコ、ビー玉、ベーゴマ、虫取り、草野球(三角ベース)、釣りなどであった。釣りは、家の近くに用水池や川などがたくさんあり、竿と糸と浮き輪と針と餌(ミミズか小麦粉やサツマイモを練った餌)があれば、簡単にフナやクチボソが釣れた。秋には海に注ぐ川でハゼがゴカイを餌にして釣れた。魚が釣れた時のグググという竿の感覚は快感で、今でも覚えている。

大人になってからはほとんど釣りに行く機会がなく、軽井沢の釣堀でマス釣りをしたことが1回ある程度である。先日、九十九里に行った時、釣堀があり立ち寄ってみたが、生け簀に鯛が泳いでいて、そこでの釣りの値段が3時間で一人1万円と高額で驚き、釣りを諦めた。釣堀ではなく自然の川や海で今釣りをするには、竿からウキ、リール、餌などいろいろ仕掛けや準備が必要で、素人はにわかには用意できない。

子ども(孫)たちが、釣りはしたことがなく、是非一度釣りがしたいと前から言ってた。インターネットで調べると、家から車で10分のところに「千葉北釣りセンター」( http://chiba-skyland.co.jp/fishing/)というところがあり、子どもたちの父親と出かけた。そこはとても良心的な釣堀で、30分単位で値段が設定されていて、竿と餌が付いて一人30分500円弱で、鯉を釣ることができた。(竿は2本だが)4人で行ったにも関わらず、二人分しか料金を請求されなかった。釣り掘りで泳ぐ鯉は、10センチから40センチくらいのものまでいろいろであった。子ども達に、ウキを見ながらそれが深く潜ったらグッと竿を上げると教えた。その通りにしても餌だけ取られることが多かったが、それでも1時間で、小1の子は3匹、小3の子は4匹釣ることができた。私も少し竿を借り、3匹釣った。キャッチ&リリースで、釣れた鯉は、直ぐ池に返し、残酷さもない。今の釣りは、本物の餌の代わりに、偽物の餌で魚を騙し釣る方法が多いが、ここの鯉釣りは本物の練った餌で釣り、釣れても針もすぐ外せ(ただ鯉をしっかり手で掴む必要があるが)、自然でいいと思った。私が釣りをしたのは、軽井沢のマス釣りを除けば65年ぶりくらい。隣の施設には、テニスの球打ちセンターもあり(120球、500円)、子ども達はテニス打ちも楽しんだ。