文献(雑誌論文、英語論文等)検索の方法

卒業生のS氏より、いまどきの文献の方法を、教えてもらったので、以下に転載する。

<大学紀要の検索>
1  日本の大学の紀要の検索では,分野を指定することはできませんが
CiNii http://ci.nii.ac.jp/
google scholar http://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja
などでキーワードを指定すれば、かなり多くの検索結果がみられます.

2 大学紀要・学会の論文のみならCiNii 一部文献には本文のリンクがあります.
http://ci.nii.ac.jp/

3 国立情報学研究所 学術コンテンツポータル
・論文、・本・雑誌、・科研費、・専門分野別のデータベース
・発表媒体(学術論文,学位論文,会議発表など)別 様々な資料を横断的に検索できます.
http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp

4 上記検索で入手できない場合は,国会図書館の蔵書検索申し込みでコピーを取り寄せることができます.

5 webcatでは雑誌名を検索して,当該雑誌をどの大学が所蔵しているかを検索できます.
(コピーをしにいったり,個別に申し込む必要があります)
この他に費用はかかりますが,国会図書館でコピーを入手する方法があります.

■国立国会図書館
蔵書検索・申込システム
国内のほとんどの論文のコピーを郵送等で取り寄せることができます.
http://opac.ndl.go.jp/

■国立国会図書館 リサーチ・ナビ
分野別の資料の検索方法
http://rnavi.ndl.go.jp/business/

<英語の論文について>
1 ERICの検索結果では(http://www.eric.ed.gov/) 一部はPDFファイルで原本があり、その他はオンラインジャーナル探す必要があります.

■放送大学の電子ジャーナル
science direct,springer,JSTORなどでかなり多くの論文がみられます.
放送大学の付属図書館や自宅からのリモートアクセスが可能です.
http://opac.u-air.ac.jp/search/e-journal.html

2  google scholar
googleの論文検索はかなりよくできています.
和文,英文両方に対応しています.
http://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja

■questia
電子図書館(有料ですがかなり多くの書籍・論文を閲覧できます)
http://www.questia.com/Index.jsp

もう秋

暑かった夏も終わり、もう秋がすぐそばに来ています。
8月26日(木)~27日(金)は、放送大学のセミナーハウス(千葉・幕張)で、「第28回・学校社会学研究会」を、放送大学の岡崎友典氏と一緒に世話役をやり、30人余りの人の参加してくれて、夜遅くまで議論しました。
9月3日(金)には、この日締め切りの原稿(「大学生の意識とマナ-」『大学と学生』10月or11月号)の原稿を、新潟大学の浜島氏と共同で書き、提出しました。
9月15日には、来年度からの放送大学のラジオ番組(「子ども、若者の文化と教育」)の原稿(6章分)を一応提出しましたが、まだ手直しが必要です。
9月7日(火)は、国際キリスト教大学(ICU)の大学院の2学期の授業(「青少年文化研究』」の初日で、三鷹にあるICUに行きました。ICUは、緑の 多い広大なキャンパスに人も少なく、受講の院生もさわやかで優秀そうで、アメリカの大学(U.W.)を思い出しました。
9月11日(土)~12日 (日)は、放送大学千葉学習センターで、放送大学の大学院の院生の修士論文の指導を2日間に渡り行いました。放送大学の院生の論文テーマは、自分の仕事に 関連したことが多く、問題意識が明確で興味深いのですが、論文の形にするのにみな苦労しているようです。
9月16日(木)は、午前に東京成徳大学の非常勤の授業(「青少年文化演習」)、午後は放送大学文京学習センター(浮間船渡)で自主ゼミと、もう秋学期が始まっています。
9 月17日(金)~19日(土)は、関西大学で「日本教育社会学会大会第62回」が開かれそれに参加してきました。関西大学の大会準備は、岩見先生と山本先 生の周到な準備のもとで行われ、研究発表も懇親会もとても満足のいくものでした。一般の発表部会では同時に11の教室で報告があり、聞きたい発表が同時に あり、大変勉強になりました。「大学教育」の部会の司会をしましたが、6人の報告がバラバラのテーマであり、30分の総括討論には共通の話題を探すのに苦 労しました。課題研究「教育調査の在り方を問い直すー量的研究の課題と展望―」ではすぐれた報告が3つあり、それを交通整理して討論の方向を示すのが私の 役割でしたが、私の力量不足と準備不足で十分なコメントができず、少し悔いの残るものになりました。
9月25日は、台風の通過中&後の外房の海に 行き、高波を堪能しました。立っていられないほどの風の強さで、海を見ると、幾重にも作られた防波堤に高い波が当たり砕けて飛び散り、すごい迫力でした。 津波のように波が盛り上がり押し寄せ、このまま波が押し寄せたらと、怖くなりました。通常、御宿海岸の広い砂浜に波が押し寄せ、月の砂漠のラクダの銅像の 足元まで来ていました。御宿では地元の秋祭りの真最中で、山車の上での子ども達の小太鼓と笛の競演が賑やかで、秋の訪れを感じた。
秋は、放送大学のラジオの収録や面接授業、文京アカデミヤ講座、非常勤の授業(週3コマ)、海外旅行など、いろいろ忙しくなりそうです。その合間を縫って、紅葉も見に行きたいと思います。

夏の御宿海岸

先週の週末(24日~25日)は、御宿に、家人と犬(ソフィ-)で泊まった。御宿は家から車 で1時間40分ところなので、最初は泊まるつもりはなかったが、近くの店で夕食を食べ終わったのが9時を過ぎていて、しかも海風が涼しげだったので、暑い 稲毛の自宅に返る気がなくなり、泊まりになった。
夜の浜辺は、ところどころの花火がきれいだった(最もソフィ-は花火の音に怯え、早く返りたがった)。 部屋で窓を開けて寝たら、さすがに海風が入り、涼しく、久しぶりに快適な眠りについた。
朝4時過ぎに目が覚め、屋上に行き、日の出を見た。そのまま、ソフィ-を連れ海岸に行ったが、もうかなりの人が来ていて、海の家の支度をしたり、ビーチバレーをしたり、バーベキューをしている人がいた。
朝食は近くの部原海岸(ノリピーの海の家があったところで有名)のデニーズで、モーニング・セットを注文。コーヒーも美味しかった。海岸はちょうど霧がたちこめ幻想的な風景。こちらの海岸はサーフィンのメッカで、人が少なく、水の透明度が高く、きれい。
部屋では、3月に運び込んだ本の整理をして、やっと段ボールが片づいた。部屋には幅90センチ高さ180センチの本箱を10個入れ、なんとか研究室にあった本を納めた(運搬時に3割くらいは処分したが)。しかし、部屋がかなり狭くなったことは確か。
この本を読んで 原稿を書いたり、考えごとをしたり、人と語りあったりできたらいいのだが。

日本人はなぜ、英語が苦手になるのか

。昨日の研究会は、英語や英語教育についての議論であったが、M先生が話してくれた次のよう な見方には,いろいろ考えさせられ、議論が沸騰した。これは、仮説に過ぎないが、当たっているとなれば、日本の英語教育の仕方や英語の試験内容が変わるよ うな気がする。おおよそ、次のような内容である。

日本の英語教育では最初から完璧を目指しているため、間違いを恐れ、英語に対する苦手意識が芽生えてしまうのではないか。
習 いたての時は、単数か複数か、現在形か過去形かなどは気にせず、英語で表現することを心掛ければいいのではないか。間違いを冒すことを恐れ、沈黙してしま うのが一番いけない。英語のできる人の日常会話も、文法的にはかなり間違いがあるが、話す英語にリズムがあり、線としてつながり、十分相手に伝わってい る。
学年が上になるにつれ、文法的な厳密性を強調するようにする、あるいは話し言葉と書き言葉を区別して教えるようにしたらどうか。
日本の場合、入学試験で英語が重視され、そこでは些細な文法的な間違いも大きなミスとして減点されるので、日本人の英語観の中に文法的厳密性がトラウマのように定着し、苦手意識が生まれてしまう。
もし英語のコミュニケーション能力を高めるのであれば、些細な文法的な間違いは気にせず、置かれた状況の中で意味を汲み取っていく、拙くても発言して、自分の意見や気持ちを表明することが強調されねばならない。
さらに、書き言葉は正確さが要求されるので、それは、上級段階できちんと教えていく必要がある。
つまり、英語教育において、最初は書き言葉を意識した教育はせず、(状況に依存した)話し言葉が先にある(そこではコミュニケーションが重視される)と考 えた方がいいのではないか。そして、学校のカリキュラムも英語の教科書も、その観点から作成した方がよい、という見方である。

(英語教育は専門外なのでうまく表現できなかったが、考えさせられる問題提起であると思った。 )

第28回 学校社会学研究会

下記のプログラムで、今年の研究会は開催する予定。
日時:  2010年8月26日(木)~8月27日(金)
会場: 放送大学 セミナーハウス
http://www.u-air.ac.jp/hp/sisetu/sisetu03.html
〒261-8586 千葉市美浜区若葉2-11

プログラム
8月26日(木)
13時~13時30分 受付
13時30分   開会式、自己紹介
14時~14時50分 「発達障害児をめぐる保育実践の構築」
末次有加(大阪大学大学院)
15時~15時50分 「全入私立大学と公立大学とのリメディアル教育の在り方・考」
鷲北貴史(LEC大学)
16時~16時50分 「中学校・高等学校の運動部活動における体罰
―体育教師志望者を対象とした調査―」
冨江英俊 (関西学院大学)
17時~17時50分「困難を抱える青少年」の自立支援に関する比較文化研究」
古賀正義(中央大学)
18時30分~20時30分  懇親会
(於: 土間土間 海浜幕張テクノガーデン店 千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンD棟24階、Tel 043-274-1741)
8月27日(金)
7時30分~8時30分 朝食
9時~9時50分
「カンボジアにおける高等教育の量的拡大-歴史的変遷と今後の課題-」
北村友人(上智大学)
10時~12時 ミニシンポジウム 教育実践と教育研究 ―その実際と関連―
司会 岡崎友典(放送大学)
報告 小原孝久(元国立高校教諭、上智大学非常勤他)「教育現場から」
明石要一(千葉大学)   「教師と子どもの立場から」
名越清家(福井工業大学) 「教育臨床の教育社会学」
12時~12時15分 総会、解散
問い合わせ先 武内 清fwne3137@mb.infoweb.ne.jp、     gakkou28th@yahoo.co.jp)