チャットGPTについて(その3)

敬愛大学での授業用の資料として作った冊子(「教育、大学、文学、ドラマ、日常-教育社会学的考察」(2022.9)のⅠ-3に、「<先生の教育社会学を学ぶと、人が悪くなります>と言われたことがある」と書いた。それで、チャトGPTにそのことをどう思うかを、質問してみた。以下がその質問と回答。(チャトGPTは教育社会学に意外と好意的)

User―「教育社会学を勉強すると人が悪くなる」という意見に対して、どう思いますか?

ChatGPT―私は教育社会学の勉強によって人が悪くなるという意見には同意できません。教育社会学は、教育と社会の相互関係を研究する学問です。主な関心事は、社会的背景や文化、経済的要因などが教育に与える影響を理解し、教育制度や教育政策の改善に貢献することです。/ 教育社会学の目的は、教育の格差や不平等、社会的排除の問題に取り組むことです。教育社会学の研究は、社会正義や平等への関心に基づいています。これらの研究は、教育制度や政策の改革を通じて社会的な変革を促すことを目指しています。/ 教育社会学の研究や学習によって、個人は社会の構造や不平等についてより深く理解し、他者の視点を尊重することが求められます。個人が社会的な問題を認識し、それに対処するための行動を起こすことは、むしろ社会への貢献や個人の成長につながると考えられます。/ もちろん、教育社会学の学習によって、社会の不正や不平等に対する怒りや不満が生じることもあります。しかし、それは問題点を見つけ、改善するための動機として捉えることができます。教育社会学は社会の問題を解決するための道具として活用されるべきです。/ 結論として、教育社会学は個人の視野を広げ、社会的な問題への関心を高めるための重要な学問です。教育社会学の研究や学習は、人々がより良い社会を築くための知識や洞察を提供し、社会的な変革を促すことにつながると考えられます。

「京成バラ園」へ行く

家の近所のバラもいいけれど、1年に1度は、絢爛豪華なたくさんのバラの花を見ておかなくてはと、家から車で30分のところにある八千代の「京成バラ園」https://trip.iko-yo.net/articles/1138)へ行った。約1,600品種、約1万株のバラが観賞できる。この間の雨と暑さでピークは少し過ぎた感じはしたが、相変わらずの圧巻のバラ園を堪能した。

新緑を楽しむ旅

今の季節は、バラなどの花と同時に、木々の新緑を楽しむ時である。昨日(5月15日)千葉発のツアーのバスに乗り、三島のスカイウオークhttps://mishima-skywalk.jp/)と伊豆の修善寺(https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/spot-shuzenji)に行き、新緑を楽しんだ。静岡なので、富士山の雄姿が見えるとよかったが、あいにくの天気で、雪を被った頂上がちらっと見えただけであった(9830)。近代技術で作られた日本最長のつり橋(スカイウオーク)と、昔の情緒たっぷりの修善寺を楽しめて、思い出に残る旅となった。

近所に、綺麗なバラの庭のあることを発見

最近の家は、塀や生け垣をつくらず、庭の草木が見えるようになっているところが多い。その分、凝った庭というわけではなく、シンプルな庭が多い。家の近所で、昔ながらの塀や生け垣がある庭で、庭内でバラを育て、そのバラ園を通りがかりの人に公開している家を見つけた。

入り口には 「open garden」とあり、「どなたでもどうぞ」という小さな看板がさがっていた。庭内に入ると、50坪くらいの庭に、様々な種類のバラが数十本植わっていて、ちょうど見頃で、見とれてしまった。バラの配置もよく、手入れも行き届いていて、さながら「秘密の花園」に迷い込んだ気分になった。鑑賞していると、奥の家からご主人が出てきて、バラの種類(60種とのこと)や手入れの仕方(剪定、肥料、病気対策等)を、親切に教えてくれた。10年くらい前からバラを育てているという。近くなのにこれまで気がつかなかったとは迂闊。うちの庭とは大違い。庭をオープンにして、近所の人との交流を図るという庭の主の心意気にも感心した。

チャットGPTについて(その2)

チャットGPTに関して、相変わらずいろいろ議論が続いている。私自身は、それほど試しているわけではないが、今感じていることを、記録に留めたい。

1 新しいもの(方法)が出てきたときは、いろいろ問題点があげられ非難されるが、段々人々に浸透(普及)していくものは多い。チャットGPTもそのようなものであろう。2 どのようなメカニズムで、質問に対する回答が出てくるのかのプロセスが、ブラックボックスである。3 回答は最大公約数的なものある。その意味で浅く表面的、常識的なものである。少数意見やマイノリティの意見、ユニークな見方は、出てこない。それらはデータベースに入っていないのではないか(あっても、回答を作成するときに使われないのではないか)。4 政治的な争点になっているようなこと、非政治的なことでも意見が分かれる事柄に関しては、中立的な意見を述べるような気がする。5 人名に関して尋ねると、かなり見当はずれの答えが返ってくる。この分野に弱いことがわかる。6 意見やデータの出典は必ずしも明記されないので、それが正しいものなのかどうかは、自分(質問者)で、別の方法で調べなくてはならない。7 研究者や学生の考え(見方、結論)のユニークさが要求される論文やレポートには向かないように思う。チャットGPTの回答を一般的な見方と考え、そこからどれだけ違った見方や論が展開できるのかを考える材料としては使える。8 各大学の、学生の論文やレポートにどのように使用すべきか(使用すべきではないか)に関する見解は、まちまちである。上智大学https://piloti.sophia.ac.jp/assets/uploads/2023/03/27162222/23f430e7f216cbe188652f8a6855c493.pdf、芝浦工業大学https://www.shibaura-it.ac.jp/news/nid00003130.html) 9 誤りを指摘すると、謝罪し、誤りを訂正したものを送ってくる(下記13に例を一つ示す) 10 今欧米ではチャットGPTの使用に関しては制限する方向ですすんでいる。今日本はその使用が自由であり、その分遅れているIT化がすすむとも言われている。11 出典を明記しないことに関係するが、今後著作権の問題が起きると思われる。その他、日本でも、チャットGPTの使用に関しては、規制が強くなるのではないかと思う。12 チャットGPTに関しては、「食わず嫌い」ではなく、自分でいろいろ試してみて考える必要があると思う。

13 (使用例)質問1―大学生におすすめの韓国ドラマは何ですか。チャットGPTの解答―大学生におすすめの韓国ドラマをいくつかご紹介します。①「愛の不時着」(Crash Landing on You):北朝鮮と韓国を舞台にしたラブストーリーで、主人公が偶然北朝鮮に不時着し、北朝鮮の軍人と出会い恋に落ちる物語です。北朝鮮と韓国の文化や風習、言葉の違いが描かれ、非常に面白く、感動的なストーリーとなっています。②「太陽の末裔」(Descendants of the Sun):現代の戦争医療ドラマで、特殊部隊隊長と外科医のロマンスが描かれています。非常にスリリングで、観る人を引き込むストーリーです。③「鬼滅の刃」(Itaewon Class):成功を目指す若者が主人公で、夢を追い求めながら、韓国の伝統的なビジネス文化や人種差別、セクシャルマイノリティの問題などが描かれています。社会的なメッセージが強く、若者にも共感を呼びやすいドラマとなっています。④「キム秘書はいったい、なぜ?」(What’s Wrong with Secretary Kim):会社の社長と秘書のラブストーリーが描かれたコメディーです。軽い雰囲気の中にも、登場人物たちの過去や秘密が描かれ、ドラマチックな展開があります。以上の韓国ドラマは、様々なジャンルのドラマで、大学生にとっては面白く、共感を呼ぶ作品だと思います。/ 質問2 Itaewon Classの訳は、「鬼滅の刃」ではなく、「梨泰院クラス」では、ありませんか? ChatGPTの回答―申し訳ありません。私の前回の回答に誤りがありました。正しくは、「鬼滅の刃」とは全く異なる、韓国ドラマの「梨泰院クラス」です。ご指摘いただきありがとうございました。梨泰院クラスは、韓国で人気が高く、世界中でも多くのファンを獲得しているドラマです。

追記 知り合いのI氏より寄せられて意見を転載する。

● ネット(Googleなど)にあるビッグデータを取り込んで、そこから回答する AI なので、一般的な事象、学問的なことでも教科書的な定説のあることなどは模範解答的なものを出してくる。● 専門的な内容、特殊な内容、古い内容(要するにネットに十分なデータが出回っていない、国会図書館で調べなくてはいけない類)には対応できない。● しかし、「よく分からない、データ不十分」ということをあまり認めずに、周辺のデータをつなぎ合わせて、「いかにも」な文章を作ってくる。一般的な情報でも、芸能人のプロフィールや疑似科学的なものは虚偽のデータがネットに多いので、そっちに寄ったことを書いてくるらしい。●しかし、世界的にこれは問題が多いという話になって、規制の方向に向かっているようなので、意外と数年後にはあっさり下火になるかも(ClubHouse のように)。ただ、あくまで「チャットGPT」というプラットフォームが、という話で、社会における AI の使用はもちろん増える一方。