秋晴れ続く

このところ千葉(関東)では、いい天気続きで過ごし易く有り難いが、野や庭の植木や草木にとっては大丈夫なのか少し心配になる。今年は庭の皇帝ダリヤの木が大きくなり蕾をつけているので(6107)、水やりに気を遣っている。(追記 11月22日の様子6271)

近くの海岸(検見川浜)には、カモメも帰って来ている(下記)。桟橋では老人たちが釣りを楽しんでいる(6086)。千葉でも新型コロナな第8次の波が心配されているが、自然はいつものままなので、私達も気を付け、健康に暮らしたい。

『風の便り』49号

いつも送ってくれる辻氏の「風の便り」の49号はいろいろな貝の特集で、知らないことがたくさん書かれていた。ハマグリに似た「ホンピノスガイ」は安く、美味しいという、いつか食べてみたい。

最近、貝との出会いは少なくなっているように思う。1つは、昔は稲毛や幕張の海岸(長い砂浜)で、アサリやハマグリを採る潮干狩りをした覚えがあるが、今は埋め立てられ貝は採れなくなっている。また、汚染された(?)東京湾の貝を食べる気がしなくなったということもある。

50号も貝のことなので、追加する。

「上智河口湖ハイム」で秋を楽しむ

このところ、ホテルや日本風の宿に泊まってきたので、少し趣向の変わったところに泊りたくて、別荘風のところに泊りに出かけた(10月28日~31日)。これまでも数回利用した「上智河口湖ハイム」である。

上智河口湖ハイムは、上智大学の理事の方が、自分の別荘を大学に寄付したもので、教職員と学生の為の宿泊所になっている。それは、富士桜高原別荘地の一角に建つデンマークハウスで、広いリビング、木目の床、壁、家具、薪ストーブと,癒しに満ちている空間である。 土地の広さは500坪くらいあり、寝室は6室、それに書斎、浴室2,トイレ3,広いリビング、DK、ベランダと広く、25人が泊まることができる。過去に、ここで、研究合宿や学部のゼミ合宿をしたことがある。

今回は娘の家族と6人で泊り、別荘風の生活を楽しんだ。周囲の多くは個人の別荘で、どれも土地や建物は広く、お金と意匠を凝らしたものである。その建物と庭を見て回るだけでも、心が癒される。別荘地内の紅葉も綺麗であった。日本が格差社会であることも実感できる。

近くの河口湖では、ロープウエイに乗り、またモーターボートにも乗り、富士山の雄姿を眺めた。河口湖の紅葉祭りには少し早すぎたが、別荘風の生活を家族で楽しんだ秋の4日間であった。

久しぶりに東京に行く

新型コロナが蔓延してから、東京で開かれる会合もほとんどなくなり、私もこの3年間はほとんど東京に行っていない。住んでいる千葉を出て、人の少ない地方に家族と車で旅行することはあっても、人の多い都心に出ることをしていない(先日も「副田義也先生を偲ぶ会」が神田の学士会館で開催されたが、欠席している)。

今日は、久しぶりに上智大学に行く用事があり、バス・電車を乗り継いで都心の四ッ谷に行った。まずバスや電車に乗ることが久しぶりで、何かドギマギする。服装は大丈夫なのか、バスの乗り方や改札口の入り方(スイカの使い方)はこんなでよかったのかなど、全くのお上りさん状態である。電車に乗っている人の服装が、私の普段生活している千葉の人のそれと違い、洗練されているようにも感じた。四ッ谷駅で降りて、上智大学の構内に入り、行きかう学生の雰囲気がさすが上智という感じで、この学生達を相手に20年間、よく臆することなく(?)教壇に立ったものだと思った。

大学の事務で用事を済ませた後、学科の事務室に立ち寄り挨拶だけでもしようかと考えたが、それをするには少し覚悟とテンションが足りないと思い諦めた(同僚の香川教授が少し前、学科の事務室を訪ねたと聞いていたので少し心残りであったが)。上智の新しい建物と図書館と購買の本屋に立ち寄っただけで、上智大学を後にした。昔の職場を訪ねるというのは、いろいろな思いが去来し、ましてや昔の知り合いに会うにはそれなりの覚悟もいると感じた。

千住博美術館のこと

私は絵や美術館のことに関しては、全く無知だが、軽井沢でたまたま立ち寄った軽井沢「千住博美術館」には、いい印象が残っている。美術館のソファに置いたあった「軽井沢千住博美術館図録」には千住氏自身の絵に関する解説と絵が掲載されており、とてもよく出来た冊子で、氏の作風の変化(日本画から始まって、次々新たな境地を切り開いていく様子)が書かれていて、興味深かった。それを購入しなかったのが悔やまれる

千住氏の紹介のWEBサイト(【千住博】滝を描くアーティスト:代表作品「ウォーターホール」の解説や作品の価格について(https://p-art-online.com/artist/senjuhiroshi/)(しおり岡)を読んでみた。(下記に一部転載)。羽田空港でも数カ所展示されている、原価の値段は高額でも版画の値段がそれほど高くない、などのことを知った。

「千住博は日本独自の絵画技法を使用した、ダイナミックな滝や崖のモチーフで知られる現代美術家です。千住氏の作品は、ニューヨークのブルックリン美術館、ロサンゼルス現代美術館、サンフランシスコ近代美術館、富山県立近代美術館、東京の山種美術館、東京藝術大学、北海道の釧路芸術館などに保存されています。2011年には軽井沢に「千住博美術館」がオープンしました。」「ウォーターホールー滝のシリーズはタイドウォーターもありますが、ウォーターフォールが最も評価が高いです。白く流れる滝が描かれているシンプルな構図で、千住博の代名詞と言えます。千住博美術館の展示されている「Water Fall」は神秘的なアート体験ができる場として人気があります。原画は数千万円で取引されています。版画作品は大きさにもよりますが30万~80万円です。」「東京:羽田空港5作品―羽田空港ターミナル内には、千住 博氏制作のアートが数カ所展示されています。第2旅客ターミナルに、オブジェや絵画が展示されています。羽田空港は実は隠れた観光スポットで、ショッピングや食事、博物館、プラネタリウムと予想外にコンテンツは豊富です。無料で千住作品が見ることができるので、休日の美術鑑賞にピッタリですね。」

千住博『芸術とは何か』(祥伝社新書、2014)の中に、「有名な作家であろうと作品の大半は駄作と思た方がいいでしょう」(54頁)、「野球でも3割を打つ首位打者だって、7割は失敗しているわけです。画家の場合の、最高に良くても7割が駄作ということです」(55頁)という記述には驚いた。これは本当であろうか。他の分野でもこれは言えるのであろうか(有名な研究者が書く論文も7割が駄作、有名な話し手の話も7割はつまらない、と言えるのであろうか。なかなか斬新な指摘で、これは検証してみたいと思った。)