Tさんの思い出

大学院時代の先輩で、武蔵大学で同僚だったTさんから多くのことを学んだ。ただ、一つだけ、学べなかったことがある。それは、学生の教育である。
Tさんは、学生に厳しく、授業やゼミで多くの文献を読ませ、かなりの量のレポートを課していた。成績評価も厳正で、怠ける学生は容赦なく落とした。
Tさん本人はとても優しい人だったが、その優しさを学生の前では決して見せず、「鬼のT」として恐れられていた。そのせいで、Tゼミの学生はよく勉強し、力をつけて卒業して行った。卒業間際にTさんははじめて、学生に自分の素顔を見せた。
その教育者としての姿勢に感銘を受けながら、私自身はそれが真似できず、学生に甘く、学生の要求に引きずられ、学生の教育がまともにできず、今日まで来てしまった。
 最近、若い大学教員で、Tさんのような人に出会い、Tさんを思い出した。

絶対値か増加率か?

 50持っている人(B)が100を持つようになるのと、100持っている人(A)が150持つようになるのでは、どちらがうれしさや幸福感が高いのであろうか。
  絶対値で見れば、150を持つAの方が、100を持つBより高い。
  しかし、上昇率で見ると、Bの上昇率は2倍で、Aの上昇率1.5倍より高い。

 具体的なことで考えてみたい。
この数字がお年玉の額であったらどうであろうか。
乗っている車の値段(価値)だったらどうであろうか。住んでいる家の値段(価値)であったらどうであろうか。賃金だったらどうであろうか。

美術の才能

学生にはいろいろ趣味や技術に長けているものが多い。
こども学科の2年生のI君も、工芸の趣味、技術に長けていて、いろいろなものを作っている。
そのうちのいくつかを見せてもらった。
I君が小学校の教師になったら、美術時間は、楽しくなるであろう。

ゼミのクリスマス会

学生はイベント好きだ。
クリスマスが近づくと、「先生、クリスマス会をしましょう」と言ってくる。
今日(10日)の1時限の敬愛の2年生のゼミは、クリスマス会。
ケーキとサンドイッチとお菓子を食べながら、プレゼント交換。一人500円相当のプレゼントを買ってきて、くじで交換する。
そのプレゼントを買ってきた理由を、丁寧に説明し、受け取った人の歓声が聞かれる。中には、プレゼントが間に合わなくて、現金を送ったものも1名、遅れてきて自分で買ったプレゼントを自分に渡したものも1名いる。
コストコの大きなケーキに、ゼミメンバー15人で半分しか食べられず、ゼミ以外の学生におすそ分けして、喜ばれる。