大学も新学期始まる

大学の授業は今週から始まり、今日(9日)の授業で一周した。
はじめての学生との出会いは、いつも緊張する。
前期は、敬愛大学で1年生のゼミ(16名)と2年生のゼミ(12名)、それに「こどもと地域の教育論」(2年生以上選択科目、20名くらい)と「教育原論」(1年生103名)がある。
ゼミや「教育原論」で自己紹介をしてもらったが、敬愛大学のこども学科の学生は、子ども好きな子が多く、将来は小学校教員になりたいという夢(熱い思い)を語る子が多い。高校時代まで野球ばかりやってきた子、サッカー好きで審判のライセンスをもっている子、ゲーム大好きな子、アイドルをやっている子など様々だが、皆一様に明るい。でも1年生の中には、まだ「孤独を楽しんでいる」(?)子もいて、少し注意して見守らなければいけないと感じた。

今日は非常勤で行っている神田外語大学の初日の授業(「教育社会学」)では、いきなりドジを踏んだ。
いつもの2時限の始まる11時過ぎに教室の廊下を歩いていて何かおかしい雰囲気を感じた。廊下から中が覗ける他の授業が、皆もう授業たけなわという感じ。自分の教室のドアを開ける直前に、神田外語大学の授業の開始時間が今年から早まったことを思い出した。教室には50人近くの学生が20分以上私を待ち受けていた。20分も教師が来なくて誰も帰った人がいないという(その真面目さにもびっくり)。
学生に平謝りで、教育社会学とは何かを一生懸命しゃべり、終了時間より30分早く終わった。(「教育社会学」は、「教育行政」と並ぶ、教育免許取得の為の必修選択科目。教職の免許の為にこの科目を受講する学生にとって、教育社会学の学問的性格など、どうでもいい話だと知りながら、熱を入れて語ってしまった。受講する学生が少し減るかもしれない)
神田外語は、幕張メッセの近くにあり、広々とした敷地で、開放感がある。学生も明るい。

桜散る2

今日(9日)は、天気がよかったので、近くの公園へ、2歳半の子どもとソフィーの散歩。
散った桜の花びらがきれい。

本(文章)の力

本(文章)の力(影響力)は大きい。藤原新也のCat Walk(会員制ブログ)には、下記の投稿が寄せられている。
 
 <若い頃から船長(藤原新也のこと―引用者注)の本に自分の人生が揺さぶられて続けてきました。10代の頃に読んだ『東京漂流』がなければ今の人生はありません。芸術の大学に行き、その後中米に住みつき、写真を撮り、、(以下略) >(C.Kさん)

書いた本(文章)が人の人生に影響を与えるというのは、すごい。文筆家の冥利につきることであろう。
もっとも、藤原新也の場合、文章だけでなく、その生き様(ざま)が人に影響を与えているのかもしれないが。

日本子ども社会学22回大会への申し込み

 来たる6月27日〜28日に愛知教育大学で開催される「日本子ども社会学会22回大会」(http://www.js-cs.jp/wp-content/uploads/2015/01/jscs2015.pdf)のラウンドテーブルに、下記のような申し込みをした。

 コーディネーター・司会     黄順姫(筑波大学)、武内清(敬愛大学)
 報告
  1 日本の小中学校の教員の子ども観   
                浜島幸司(同志社大学)
  2 日本の教師はどのような事柄に留意して指導を行っているのか
               加藤幸次(上智大学(名)
  3 韓国における子どもの安全と教員の人権 
                孔 秉鎬 (韓国 烏山大学)
                金 珠泳(ソウル市中区育児綜合支援センター)
  4 「大学教員・学生を巡るリスク社会の緩和ー同窓会、地域社会との関連で」                        黄 順姫(筑波大学)

 本ラウンドテーブルでは、教師と子ども(大学生も含む)との関係を、さまざまな視点から考察し議論します。
 浜島氏、加藤氏の報告は、2014年秋に実施された全国の小中学校の教員を対象にして行われた「教育に関するアンケート」(中央教育研究所)からの報告で、教師の子ども観と指導観の考察です。
 孔 秉鎬 氏・金 珠泳氏の報告は、韓国で社会問題になっている幼稚園に監視テレビを導入し教師の指導を収録することを巡る論争が中心です。ここには、日本とは違った韓国の子ども観や指導観が伺えます。
 黄氏の報告は、大学教員及び学生の現在的・将来的不安と地域の教育力:同窓生、社会人メンターの大学貢献の事例を通しての報告です。
 幼小中(高)大という子どもの発達段階と、日本と外国との子ども観や指導観の違いから、教師と子どもの関係や指導のあり方がどのように違っているかを考察し、今後の教育指導のあり方を考えていきたいと思います。
 孔 秉 鎬教授は、韓国日本教育学会の元会長(現研究担当理事)であり、氏の本学会で報告は、今後の両学会間の国際交流の礎になるものと思います。

桜散る

「桜散る」というフレーズは、昔の大学入試の発表を思い出し、あまりいい気分はしない。
 昔、インターネットもメールもそして電話もあまりなかった時代に、大学に掲示された合格発表を遠くで見に行けない人向けに、業者に依頼すると、合格発表の番号を見て、本人に合否を電報で知らせてくれる仕組みがあった。「サクラ、サク」ではなく、「サクラ、チル」という電報を受け取り、どれだけの人ががっかりしたことであろう。

でも、本物の桜が散るのは、風情があっていいものである。家から大学まで自転車で行く間に、散る桜を鑑賞した。(写真はクリックで拡大します)