国民性ー台湾の場合

中国や韓国と違って台湾の人は穏やか、ということはよく言われる。藤原新也も次のようなことを書いている。

占領した日本軍への恨みを持たない「土着の台湾の人々の持つ人徳」「土着の台湾人の持つあの夜来香の花のような優しい香り」がある。そして(台湾映画には)「題材は深刻なものでありながら、どこかそこに“癒し”が同居している」(「夜来香の花は満月一夜のみ咲く」)

もちろん、台湾にもいろいろな人がいるだろうがそれを示すような絵本を見た。

台湾の国民的作家・黄春明の書いた絵本を、難波鉄也という人が翻訳したものが、ネットにアップされていた。(下記)

https://www.dropbox.com/s/pxzdps7py0vks9e/Semushi-Japanese.pdf?dl=0

これは、身体に障がいのある少年が、皆からその障がい故にいじめられ、土管の中で暮らしているが、そのいじめに恨みを持つことなく、来世での穏やかな生活を夢見て、死んでいくという物語である。

このような物語が、台湾の国民的作家が描き、それが国民に受け入れられているというのは、日本人の私からみると驚きである。

いじめられている人間が、諦め、何の救いもなく死んでいくというのは、日本ではありえない。日本では、いじめた人間に報復はしないまでも、いじめの加害者が罰を受け、いじめを受けた少年もそれで心の平安を得るという物語になると思う。

台湾の人は、よほど優しく、自分が傷つけられても、報復しない人が多いのであろうか。

ついでに、私的な「台湾賛歌」の紹介(台湾のいろいろな場所&人、台湾の有名な歌手周杰倫(ジェイ・チョウ)も出てくる)

 

https://www.youtube.com/watch?v=8U-b4aGWBys

 

 

 

卓球とケーキ

今日(17日)は、久しぶりに「卓球愛好会」の練習に参加する。今日練習相手になってくれた人(男性)に年齢を聞いてみたら80歳と90歳。外見や動きは私より若いくらい。今度その秘訣を聞いてみよう。

気が向いて、休憩時間用に「人参(にんじん)ケーキ」を作り、持っていった。少し焼き過ぎになってしまったが、まあ好評だった。レジピは下記(誰でも簡単に作れる)。

ニンジンケーキのレシピ

A ニンジン擂りおろし150g、卵2個、サラダ油150㏄、砂糖110g150g。

B 小麦粉175g、重曹小1,ベイキングパウダー小1/2, シナモン小1.塩小1/,

AとBを混ぜる。オーブン(コンベック)で、160度で25分〜30分焼く。

 

若い人の聴く音楽

敬愛の1年生のゼミで、これも自己紹介の一環と考え、好きな曲を持ってきてもらい、それを流して、その歌手(グループ)と曲の説明をしてもらうことをやってみた。

ほとんどの学生がスマホを持っていて、その中にお気に入りの曲は入っているので、私の持っていったスピーカーに繋げるだけで、曲を流すことができた。(曲の内容の分析までいかなかったが)

 学生があげる曲は、ビートルズ、ミスチル,サザンなど私の知っている歌手(グループ)のものもあったが、知らないものが多かった。

 そのうち、0ne Direction というグループの曲は、二人から上げられ、皆も「それはいいよね」と、曲に聞き入っていた。

 なかなか乗りのいい曲で、私もyoutube で聴いてみた。家族に聞いたら皆知っていて、それは日本の嵐のようなグループとのこと。嵐より聴きやすい。

 https://www.youtube.com/watch?v=QJO3ROT-A4E&list=RDQJO3ROT-A4E#t=0

https://www.youtube.com/watch?v=VYNGR-PhsiE

 

 

 

放送大学自主ゼミ

 以前に放送大学東京文京学習センターで客員として勤めた時代に開いていた自主ゼミが、今受講生によって、サークルとして存続して、月に1回のペースで開かれている。(第2木曜日の15時時30分〜18時)。(次回は610日、「中学校現場から」)

 5月の会では、「シチズンシップ教育について」の発表があり(発表者、岡田  典子さん)、活発な議論が展開された(参加者10名)。その時のレジメの一部を掲載する.

1 シチズンシップ【citizenship】の概念

・市民権; 公民権; 公民の身分[資格],・《大学などの》 共同社会の一員であること.

・《個人の》 市民性, 市民的行動; 共同社会性

2 マーシャルのシティズンシップの定義

ある共同体の成員に与えられた地位(status)である。これを持つ者は、その地位に付与された権利と義務において平等である。(1)市民的権利、2)政治的権利、3)社会的権利→教育を受ける権利(自分自身を改善し、自分を文明市民にするという義務は社会的義務であり、単なる個人的義務ではない。なぜなら社会が持つ社会的健全さは、その成員の文明度にかかっているからである。)(Marshall and Bottomore 1992=1993 邦訳:34頁)

3 イングランドにおけるシチズンシップ教育

対象:中等教育(1116歳)、市民性教育 学校単位、自治体単位、市民科.1999年 ナショナル・カリキュラムの成立、2002年 シティズンシップ 必修化(1116歳)、能動的シティズンシップ

4 ボーダレス化で避けては通れない(多文化社会への対応)

人権とシティズンシップ、人の国際移動、多文化社会(多民族)、グローバル化、移民社会、