今日の授業(12月3日)

今日(12月3日)は、植草学園大学で「学校教育制度概論」の非常勤の授業。
高校教育に関するプリントを2枚配り、その内容を簡単に説明し、少し前の放送大学での放送ビデオ(武内清「高校生の生活とアイデンティティ」)を30分ほど見てもらい、下記の内容を考えてもらった。
私の体調が万全ではなく、講義時間は少な目で、ビデオ視聴やリアクションを書く時間を多くしたが、学生はその方が、喜んでいたかもしれない。

植草学園大学 学校教育制度概論 リアクション(12月3日)
  テーマ   学校制度としての高校教育   番号       名前
1 どの時期の学校生活が一番楽しかったですか。
  1 保育・幼稚園時代 2 小学校  3中学校  4高校
2 高校時代には、何に打ち込みましたか(いくつでも)
  1 授業(勉強) 2 部活動  3 趣味 4 アルバイト
  5 友人関係  6 異性交際  7 ゲーム  8その他
3 高校を義務教育にするという考えは、どうですか?
   1 賛成   2 どちらともいえない  3 反対
 (理由                              )
4 高校を、中高一貫教育にするという考えは、どうですか。
 1 賛成   2 どちらともいえない  3 反対
5 高校時代の部活動は、どのような意味がありますか。部活動を廃止するという考え(部活動は、学校外で行えばいい)は、どうでしょう。
6 普通科ではなく、職業科を増やし、高卒でもすぐ働けるような制度にする政策は、どうですか。
 1 賛成   2 どちらともいえない  3 反対
 (理由
7 高校の先生には、どのような先生が多くいましたか? 印象に残っている先生は?
8 今の高校教育をどのように改善すれば、いいでしょうか

好きなことをする割合について

ゼミで、自分の好きなことをする割合と自分の好きでないこと(義務など)をする割合は、どのくらいだろうということが話題になった。
学生の答えは、1対9とか3対7とかで、好きでないことをする割合が好きなことをする割合を上周っている。今の若者は、必死に耐えているのだ。
「先生は?」と聞かれ、考えてみると、今の私は8対2くらいで、好きなことをしている。
江藤淳が『アメリカと私』の中で、「できるだけ好きな人と付き合い、できるだけ好きなことをすること」を生活のモットーとするようなことを書いていたような気がする(手元に今本がなく正確でないが、氏の場合、その方法が日本とアメリカで違うということを強調していた)。
私も歳と共に、義務が少なくなり、責任もなく、ほとんど好きな人(知人や学生もそう)と、好きなこと(仕事もそう)をする割合が増えている。
したがって、快適な毎日を過ごし、ストレスもないはずである。
ところがここに来て、ストレスからくる体調不良のような症状を感じ、少し戸惑っている。すぐ直ると思うのだが(体が、ちょっとしたストレスに弱くなっているのかもしれない。)

公立、男子校の提案?

 先週の「ジェンダーとカリキュラム」の授業で使った資料の中に、「男子問題」として、高校レベルの学力が女子に比べ男子の方が低いという指摘があった。そのことから、公立の男子校を作り、特別の教育をすればいい(それは差別にならないのではないか)と学生に話した。
女子高の方が、女子が男子に頼らず、リーダシップを発揮して、能力を伸ばすことができる場合がある。同様に、男女共学より男子校の方が、男子が女子に惑わされず(?)勉強や運動に専念できる場合があるのではないか。その特権を私立だけに認めるのは公平ではないと思ったからである。
学生から「公立の男子校はありますよ」とすぐさま指摘された。
調べてみると、宮城県に「仙台一高」はじめ5校、栃木県に宇都宮高校はじめ3校、埼玉県に浦和高校はじめ3校、山形県と群馬県にそれぞれ1校と、関東より北の方にかなり男子校がある。 
戦後の高校3原則(小学区制、総合性、男女共学)が、西では徹底され、東では徹底されなかったせいであろう。
学力と男女共学・共学の関係を調べてみるのも興味深いであろう。その際には、公立と私立に分けて調べる必要がある。私立の男子校の学力の高いのは自明だが、それが私立のせいなのか、中高一貫校のせいなのかは検討されてきてはいるが、共学と別学の違いは、あまり検討されていないように思う。(東京の私立の御3家―麻布、開成、武蔵は男子校、
千葉にある私学・渋谷幕張は男女共学)

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冬の花2

家(の庭)にある冬の赤い花(や葉)を写真に撮ってみました(サザンカはまだつぼみです。)
最後の、モミジの葉は、老人のようにも見え、少し哀れ(というよりは、季節の変わり目とみるべきなのでしょう)。

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冬の花

寒くなり、季節の花も交代の時期。水仙やパンジー類がこれから主役。

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冬の花に関して、水沼文平さんより味わいの深いコメントをいただいた。御礼を申し上げたい。

冬の花を拝見しました。スイセンがもう咲いているのですね。私の故郷仙台ではスイセンの開花は4月になってからです。子どもの頃のことですが、春の彼岸に生花のないので、コシアブラなどの柔らかい木を菊花様に削り、赤、黄と着色した造花を代用していました。高度成長期に入った頃から生花のハウス栽培が増え、いったん姿を消しましたが、最近になって「けずりっぱな」(削り花)の復活を見かけるようなりました。
冬の植物の代表は赤い花や実です。ツバキやサザンカは、同じような赤い花をつけますが、ツバキは花ごと落ち、サザンカは花びらを散らします。その落花や散り様はまるで人の最期を思わせるものがあります。
ナンテンやボケも赤い実をつけます。最も印象に残っているのは、雪景色の中で最後に残った赤い柿の実です。11月下旬に柿をもぎ、「干し柿」(皮を剥いて干す)や「樽抜き」(焼酎をつけて密封し渋抜きをする)にしますが、カラスたちのために10個ほど残す習慣がありました。それがどういうわけか、雪景色の中で、梢に赤い柿の実がひとつだけ残ります。カラスも自然の恵みに敬意を表しているのでしょうか。
寒さが厳しくなってきました。散歩の時、真っ赤な花や実を見つけることを楽しみにしています。◇水沼文平