御宿 ゼミデイキャンプ

昨日(11月12日)は、天気も回復し、敬愛の2年ゼミで御宿デイキャンプを実施。最初は宿泊合宿の予定が諸般の事情で1日のデイキャンプとなった。
それでも御宿歴史民俗博物館の見学、寿司たなかでのランチ、メキシコ船遭難救助記念塔の見学、御宿海岸での運動(バレー―ボールと野球)、室内での卓球、自分達で料理してのバベキューと充実した内容になった。
参加は男子学生ばかり10名だが、皆20歳と若く、元気一杯で、よく食べよく飲み(ただアルコールは控えめ)、よく運動した。大学時代のよき思い出になってくれれば、うれしい。

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アメリカ大統領選挙の結果をみて

アメリカ大統領選挙で、大方の予想に反して共和党候補のトランプ氏が勝利したことで感じたことは4つ。第1に、アメリカの新聞の多くがクリントン候補支持であったのに、支持が2社しかなかったトランプが勝利したということは、新聞論調や記事の影響力が弱まったのであろう(新聞を読む人が少なくなったのかもしれない*)。
第2に、アメリカのマスメディア(新聞、テレビ)は、世論の動向を正確に把握できていなかったのではないか。クリントン支持に傾いていた日本のマスメディアも同じことが言える。
第3に、選挙予測、世論調査など科学的、統計的な方法は、アメリカが最先端をいっているはずが、この低落。何か、奢りや油断があったのではないのか。
第4に、これから脱国際化、脱グローバル化の流れが加速することが考えられる。国際化やグローバル化、多文化主義を理想で語る時代は終わり、現実を見つめ対処していかなければならない時代になっている。

*今回の大統領選では、SNSが大きな役割を果たしたと読売新聞(11月13日)は報じている(添付参照)。SNSは、自分の好みのニュースばかり、したがって偏った意見ばかり聞く危険もあることに注意しなければならない。朝日新聞(11月15日)にも同じような記事が載っていた。

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明日(9日)の授業準備

敬愛大学で担当している「教育課程論」の明日(9日)の授業内容を記載しておく。

この授業の前々回では、小学校の学習指導要領の総則を学生に示して、道徳教育が重視されていることを説明した。

この授業は「教育課程論」なので、道徳教育の内容や方法に関して詳しく説明するのではなく、教育課程の中の道徳の位置づけを説明するのが主たる目的である。さらに、具体的に自分の身近な問題と結びつけて考えてもらうために、先週は、加野芳正氏の『マナーと作法の社会学』の一部を配布し説明し、ルールやマナーと道徳の違いについて考えてもらった。

道徳教育には4領域があり、その第1に「主として自分自身のこと」が挙げられている。その中にはさらに「心身の健康」「希望と勇気」「自律」「人生を切り拓く」「自己の向上、個性の伸長」などの言葉が並ぶ。

明日(9日)は、この「自分自身のこと」に関して、さらに考えてもらうために、エリクソンのアイデンティティ論と自分探しの物語といわれるアニメ映画「千と千尋の神隠し」を取り上げようと思う。

次のようなリアクションを用意し、添付のような資料を用意した。映画も一部見せるつもり。(「活字アレルギー」の学生が、大量のA34枚の資料を読んでくれるのかどうかが心配) 

2016年後期 (119日)教育課程論 リアクション

 自我(アイデンティティー)について考えるーエリクソンと宮崎駿からー

1 エリクソンの各段階の達成課題を書きなさい。(新谷、藤崎参照)

2 アイデンティティーの達成になぜ、相互性が必要か(井上参照)

3 「千と千尋の神隠し」に対する本橋氏の解釈のポイントは何か。(本橋参照)

4 「千と千尋の神隠し」の「神隠し」とは?何を隠しているのか。(村瀬学7章参照)

5 宮崎駿の「腐海」とは何か(村瀬学「宮崎駿の『深み』へ」参照)

6 映画「千と千尋の神隠し」の感想

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授業後の学生の反応(リアクション)は下記(4例)

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大学教員って

教育を受ける側は、児童(小学校)、生徒(中学、高校)、学生(大学)と名称が違っているが、教える側の教員(教師)は、小中高大で何か違うのであろうか。
教員志望の学生は、教職を希望する理由に、いい教員との出会いをあげることが多い。大学の教職の授業で学生に「思い出の中の先生」という話をして、「自分は小中高といい先生に出会い大きな影響を受けたけれど、それで教員になろうと思ったわけではない」という話をしたところ、「ではなぜ先生は(大学の)教員になったのですか?」と質問される。その場合、学生は大学教師も小中高の教員と変わらないという意識で質問してくる。
確かに学生からみると小中高の教員も大学の教員も授業をやる人として変わらないのであろうし、また昨今の大学の改革や大学の雰囲気が研究から教育重視に傾いているので、小中高と大学の教師の違いはない、と感じられて当然なところがある。
潮木守一教授の『キャンパスの生態誌』(中公新書,昭和61年)の中に、大学の3類型が鮮やかに描かれている。それで言えば、知識や技術を教える「自動車学校型」や、生き方を説く「予言共同体型」の大学であれば、小中高と変わらないであろうが、研究中心の「知的コンミューン型」の大学こそ大学らしいとなると、そこの教師は小中高の教師とは違うのではないか。
大学の教師は教育だけでなく、研究もしているということを、今の学生は知らないのではないかと感じることがある。これは学生だけでなく、一般の人も、文部官僚も、果ては大学教員自身も忘れかけているように思う(自戒も込めて)。

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11月の紅葉ー日光

11月上旬の日光は、紅葉には少し遅い時期であるが、その分渋滞もあまりなく、紅葉を楽しむことができる。
日光は、武蔵大学も傘下にある東武グループの影響力の強い地域であり、おっとりしていて、気持ちの落ち着くところが多い。

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