学生のグループ発表

大学の演習(ゼミ)などで、学生にグループ研究の発表をしてもらうと、なかなかいい発表になることが多い。今は、インターネットでいろいろ調べられるということもあるが、その内容もさることながら、発表のプレゼンが上手で、思わず聞き惚れる。
今週の敬愛の2年生の専門研究の演習では、「子どもとマンガ」という題で、大学生に対して実施したマンガに関するアンケートの結果の報告の他に、マンガに関する学生たちの知識の広さや思いの深さ(好きなマンガ本のシリーズを揃え、繰り返し読むという学生も多い)を知ることができた。マンガの内容を一人が語り、それをめぐってさまさまな議論と笑顔が飛び交う学生の様子は、私の教育の話を聞く時の様子と大違い。心から楽しんでいる。
「マンガは創造力を培う」という学生の説明に、私は「マンガは映像から人の心理を想像するのに対して、小説は文字から場面(映像)を想像するので、その想像(創造)力の方向は逆。どちらも大切」とコメントするのがせいぜい。
皆が読んでいる『ワンピース』についてひとしきり議論があったが、読んでいない私にはちんぷんかんぷん。昔読んだあだち充の『タッチ』についても詳しく読んでいる学生がいて、その登場人物の関係について大変な盛り上がり。(私も藤村正之氏の「タッチ論」*を読み返してみようと思った)。

*img_20161212_0001

img_4699img_4707img_4709

クリスマスのイルミネーションー地区による格差

世の中景気がよくなっているわけではないが、不況という言葉もあまり聞かれないような気がする。不況が常態化して、人々の暮らしが慎ましくなっているのであろう。
クリスマスが近いが、以前は近所でも各家々にクリスマスのイルミネーションをきれいに飾る家がかなりあり、夜の散歩がてらそれを見に行く楽しみがあったが、近頃それがめっきり少なくなり、夜の散歩の楽しみがなくなった。
その代わりに、街(都会)ではクリスマスのイルミネーションの豪華さがすすみ、庶民の目を楽しませてくれる。ただ12月7日に東京駅を通ったので途中下車したが、丸の内側の通りの点灯はなく、12月8日の新宿南口の点灯はあり綺麗であった。人だけでなく地区により予算(費用)の格差があるのであろうか。

img_4681img_4693img_4691

知識と視野の広がり

大学教師は、それぞれ自分の専門や研究テーマをもっているが、それ以外に幅広くいろ
いろと学ばなければならない立場に置かれている。
例えば、学生や院生の卒論や修論を指導したり、その審査にかかわると、自ずと自分の
専門外の本や論文を読んだりすることになる。
私の場合、今は、そのような卒論や修論の指導や審査をする機会がなく、視野の拡大のチャンスもなくなったが、敬愛大学の1年生のゼミでグループ研究をやることにしたら、同様の経験をした。
1つのグループはドラえもん、また別のグループは幽霊を調べ発表するということになり、私は慌ててアマゾンで手頃な本を手に入れ、にわか勉強を始めた。幽霊に関しても、ドラえもんに関しても、なかなか面白い本が見つかり、私の知識と視野が広がることになった。

img_4678

ドラえもんに関しては台湾の歌手周杰倫の「時光機」が『ドラえもん』を題材にしていることも知った。

https://www.youtube.com/watch?v=VUZKDeHwpr0。

 

学校組織、学校文化

今日(11月29日)の教職概論の授業の記録を残しておきたい。 まず前回の授業の確認(「教育調査」に関するリアクションの抜粋を使い、前回の内容の確認とリアクションへのコメント)をした。教育調査のことは、教員採用試験には出ないであろうが、教員になった折、教育研究指定校の校内研究や個人の研究の時には、実証的データを集める時が多く、それに役立つであろう、ただ現在も教育委員会や教育現場では、教育調査への素養がほとんどいことなどを話した。

そのあと、今日の講義テーマ(「教育組織、学校文化―教育の官僚制と教員の専門職性」)に関連して、教員採用試験の教職教養の問題を少しやってもらい、このような教育法規に関することは、教員採用試験に向けて勉強する必要があるが、実際の教育現場ではこの通りにいかないことも多いことなどを話した。

この分野で私の以前に書いたもの(添付)も読んで考えてもらい意見を求めた。(リアクションの一部を添付) img_20161129_0001

大学生の4類型

学生を2つの軸で4つに分類できるのではないかと、ふっと思った。
1つの軸は、勤勉かどうか。授業に遅刻せず皆勤で熱心な受講態度の学生(A)とその逆(遅刻多く休みがちで受講態度もよくない)学生(a)。
もう一つの軸は、頭の回転がよくセンスもある学生(B)とそれがない学生(b)。
この二つの軸を交差させ、学生の4類型(AB,Ab,aB,ab)を作ることができる。
ABは、いわゆる優等生なので問題はないであろう。ただあまり面白味はないかもしれない。
Abは、コツコツ努力する学生で、時間はかかるかもしれないが、いつか芽が出ることであろう。
aBは、教員にとっては少し取り扱いづらい学生だが、能力もセンスもある学生なので、それを何とか伸ばしてやりたいし、伸ばしてほしいと思う。
abは、大学に来ても意味がなかったのにと思うが、高い授業料を払ってくれている「お客様」なので、むげに扱うわけにはいかない。個人的に話してみると、それぞれいい面をもっていることがわかる場合が多い。