加害者意識、被害者意識について

人から傷つけられたことは長く覚えているが、人を傷つけたことは自覚すらない、ないしすぐ忘れてしまう傾向がある。
個人次元では、教師の立場でも気を付けなければいけないことが多い。教師の何気ない言動が児童生徒や学生を傷つけていることはあるように思う。
私の体験では、最初に勤めた大学の時であるが、ひとりの卒業生が数年後に訪ねてきて「あの時の先生はどのようなつもりだったのですか。私は深く傷つきました。その理由を今日は聞きにきました」と、返答次第ではただで済まないという剣幕で問い詰められたことがある。卒業後数年間、彼はその傷、恨みを引きずっていたのであろう。私としてはその場面は全く記憶になく,ただ彼のことは気安く話せる学生として思って、冗談を言ったりしたことはよくある学生という覚えはあった。私にとっては親しみや冗談のつもりだったが、その学生にとっては苦痛だったのであろう。そのことに私は全く気がつかず、彼は傷ついたのであろう。同様なことを、数多くしてきたかもしれないと反省はした。

このことは、個人間のことだけでなく、国家間のことでもいえる。
日本が戦前、朝鮮半島でした数々の加害(朝鮮占領時の支配や従軍慰安婦問題)や戦後における朝鮮戦争で日本が得た特需など、朝鮮の人々が日本人に対して被害意識を持っていて、日本および日本人を恨む気持ちはなかなか消えない。加害者の日本人は、そのことの自覚は薄く、あってもほとんど忘れている。
朝鮮戦争で南北の人が多く戦死し(特に保導連盟事件による共産主義者の大虐殺のことは多くの日本人は知らない、と藤原新也は述べている)、その戦争の特需で日本の経済が潤い、日本人はのうのうと暮らしていることへの朝鮮の人の恨みは相当深い、と藤原は自分の旅行体験からも書いている。今の北朝鮮の核問題は、このような歴史的心性を抜きに語れない。

いずれにしろ、加害、被害は双方で認識が違うので、加害者の側は被害者の立場に立ち、きちんと対処する必要があるだろう。

蕎麦屋談義

蕎麦の店の話に関連して、いろいろ蕎麦の美味しい店やそれに関連したことをI氏が寄せてくれて、蕎麦屋談議を楽しんだ。
I氏
四谷は昔、蕎麦の産地だったとか。政吉は行かれたことありますか?http://getnavi.jp/cuisine/41685/
首都圏の安価で美味いそば巡りは「立ちそば放浪記」
長野市だと、長野駅近くの長野バスターミナルに入っている蕎麦屋がうまいと現地人に聞いたことがある。「草笛」 http://www.kusabue.co.jp/
(下記も評判が高い)
中軽井沢駅前「かぎもとや」(http://www.kagimotoya.co.jp/
鹿教湯温泉の「辰巳屋」http://www.jalan.net/gourmet/grm_foomoojH000300477/


いろいろ情報ありがとうございます。四谷の「政吉」は新道に入る前の立ちそばですね。そんな有名な店とは知らず、何度か入り安くて,美味しいと思っていました。
中軽井沢駅前「かぎもとや」は、この前中軽井沢に行った時入ろうかと考え店ですが、食べログの評価だと3.5と中野屋と同じですね。そのコメントに下記のものがありました。
< 軽井沢方面で蕎麦屋を探していました。評価を高い順にルートと照合しながらここに絞り込みました。注文はセットメニューのもみじ、1600円蕎麦と天ぷらととん汁のセット。奥で手打ちをしている旦那が良い音たてて蕎麦を刻んでいました。意外と早く蕎麦が出てきました。蕎麦は平たい形状、天ぷらは大葉とえび、なすえのき、ニンジン?サヤエンドウ?とん汁は大根、里芋がゴロゴロ入っています。と、そこまでは良好でした。いざ食してみると、蕎麦は太すぎるのでイマイチ喉ごしが良くない。天ぷらは揚げかたが雑な感じ山菜とかならえのき→舞茸ぐらいにニンジンの輪切りの天ぷらは揚がりきってないから?かなり固め?エビの衣は付けすぎで分離とん汁に至っては、大根固い!もう少し煮込んで欲しいなぁ~つけ汁や蕎麦湯なんかは美味しいのに~おそらく評価がついて人気店になり祝日は人手が足りないくらいで回らないんだなぁそこに来て質が落ちたんじゃない?かなぁ?>
これと同じことを、越後湯沢の評判の店で味わいました。多くの人が並んでいて蕎麦が出てくるまでに、1時間半かかりました。蕎麦はあまり冷えていなくて、天婦羅の衣はもったりとしていて、がっかりでした。それで、ネットの評価は,あてにならないと思いました。

I氏
<中軽井沢の「かぎもとや」は創業明治3年とのことで、それだけ長く持っているのだから、それなりのことはあろうかと思ったのですが、老舗に胡坐をかいての口なのかもしれませんね。「祝日は人手が足りないくらいで回らない」とありますから、平日なら違うのかも知れませんし。食通ならいざ知らず、一般人の舌はまったく当てにならず(店の雰囲気や宣伝に大きく左右される)、また、店の状況や、客が行った時の状況(腹の好き具合、せっかく遠くまで来て大枚はたいたのだから、美味しいに違いない/美味しく感じたい、という脳内補正、など)も相俟って、客観的評価は至難ですね。
食べログの評価自体も当てにならず(一部の店は、サイトに金を支払って評価を上げてもらっているという説も有力)、また、客の評価も場合によってはかなり不当なので(味は申し分なくても、高すぎる/行った時の客層が悪かった、など別の要因を重視して評価を下げる、など)、結局は自分の舌と、比較的感性が近い人の評価によるしかないでしょう。
とりあえず、長野はすぐには行かずとも、「立ちそば放浪記」掲載店舗や、四谷の政吉あたりは行く機会もあるかと思いますので、御参考に、ということで。>

縄文遺跡の訪問記(水沼文平)

仙台在住の水沼文平さんから、下記のメールとともに、仙台の縄文遺跡の訪問記を送っていただいた、掲載させていただく。東北は新潟と違った味わいそして歴史がある。

<初秋の高原とおいしい蕎麦を拝見しました。刺激されて昨日は仙山線で山寺に蕎麦を食べに行きました。車でなくローカル線での旅もいいものですね。>(水沼)

仙台市の南部にある「仙台市縄文の森広場」に行きました。
山田上ノ台遺跡で約4000~2500年前の縄文人が住んだところです。40軒ほどの竪穴式住居に250人位が住んでいたと言われています。周辺は住宅街になっており全体の発掘調査はできないようです。
すぐ南に名取川があり、古代は周辺がクヌギやナラなどの山林で、採集(クリ、トチ、クルミ、山菜、キノコ)、狩猟・漁撈(タヌキ、ウサギ・マス、サケ)、焼畑(ヒエ、アワ、キビ、ソバ)など、豊富な自然を糧に豊かな生活をしていたと思われます。再現された数軒の竪穴住居と貯蔵倉跡や落とし穴跡もありました。
この資料館には石器、土器、勾玉、火おこし、編布などを作る体験コーナーがあります。稲は弥生時代からというのが定説ですが、それ以前から東北には稲作がありました。稲作オンリーではなくごく一部の食物として栽培していたものと思われます。
東北縄文人(蝦夷・アイヌ)はこの豊かな自然を背景に「平和・平等・再生の祈り」を生き方のベースにしていたようです。注目すべきは住居のすぐ側に甕に入れた幼児の墓があったことです。住まいのすぐ側に埋葬することで赤ちゃんの再生を祈ったようです。
東北縄文人は1万年以上の長い間、日本列島の中で8割の人口を有し、三内丸山遺跡にみられるように定住していました。この時代の定住は世界的に見ても稀なようです。
大和王権が稲作の普及(律令制度)と仏教・神道を掲げ北進、多賀城を拠点に蝦夷との熾烈な戦い(悪路王・阿弖流為)に勝利、東北を植民地化し、東北縄文人の同化を図ってきました。
日本列島の北方に位置する縄文遺跡に立ち、4500年の時の流れと人々の営みを考えると、地下に眠っている無数の人々に東北人として親しみを感じました。今、東北縄文人の見直しが始まっています。何本もの栗の木がたわわに実をつけていました。

写真の一枚目は資料館、二枚目は縄文広場、三枚目は竪穴住居です(水沼文平)

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美味しい蕎麦の店

美味しい蕎麦店は、各地にあると思うが、うちでは、新潟のへぎ蕎麦が好きで、今回も、石打スキー場近くの、中野屋・塩沢店のへぎ蕎麦を食べに行った。
JR越後湯沢駅近くにも、いくつか美味しいと評判の店があり、入ったことはあるが、混んでいるだけで、味はいまいちであった。
中野屋・塩沢店の蕎麦は、石臼挽のへぎ蕎麦で、蕎麦に香りがあり、冷たくキリット引き締まっており、添えられた天婦羅もカリッとして天下一品。店の雰囲気もよく、店の裏の川では釣り人がのんびり釣りをしている。
食べログの評価では3.44とそれほど高くないが、(https://tabelog.com/niigata/A1504/A150402/15000073/)、うちでは、千葉からこちらの方面にくるのは、この蕎麦を食べるためというほど気に入っている店。お試しあれ。

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苗場インデペンデンスボードウォークを歩く

苗場には、プリンスホテルから10分ほど歩いたところに、ボードウォークがあり、森林散歩がしめる。ボードには、いろいろなメッセージ(たとえば、フジロック、福島がんばれ等)が書かれていて、それを読むのも楽しい。
<子どもも、車いすの方も自然散策が楽しめる、幅2m・総延長約1.7Km日本最長の木道。2011年から新潟県、湯沢町、地元苗場の皆さんで会場周辺の森の整備や森林環境を守るため「フジロックの森プロジェクト」が始動し ました。年に数回ボランティアによる修繕作業「ボードウォークキャンプ」が開催されます。>とある。
http://www.e-yuzawa.gr.jp/experience/288.html

ただ、今日(9月3日)の午前(11時頃)には、日曜日というのに、私たち以外誰にも会わなかった。1か月前には、フジロックがこの地で開催され、何万人もの人が訪れたところのはずが。とても不思議な気がした。

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http://www.e-yuzawa.gr.jp/experience/288.html