ピッチャ―の投げる球の種類について

 私は子どもの頃の野球知識しかない。それで、今のテレビで野球中継を見ても、その解説の用語、特にピチャ―の投げる球の種類についてが理解できないことが多い。(昔は、ストレート、カーブ、シュート、ドロップの4種類だけだったように思う)。そこで、生成AIに尋ねてみた(以下、質問と回答)

質問―野球のピッチャ―の投げる球の種類の言い方の意味が分かりません。それを教えて下さい。

Bingチャト回答―野球において、ピッチャーはバッターに対してさまざまな種類の球を投げます。それぞれの球には特定の軌道や特徴があります。以下に、主な変化球の種類とその意味を簡単に説明します。/ストレート (フォーシーム): 最も球速が速い球種で、真っ直ぐに飛ぶ球です。代表的な投手には藤川球児や大谷翔平、山本由伸がいます1。/ツーシーム: ストレートとほぼ同じ軌道だが、わずかに利き腕方向へ沈む球です。田中将大や大野雄大が投げます1。/スライダー: 利き腕と逆方向へスライドする球種で、前田健太や松井裕樹が有名です1。/カーブ: 利き腕と逆方向へ斜めに変化する球で、山本由伸や岸孝之が投げます1。/フォーク: 打者の手前でストンと縦に落ちる球種で、佐々木主浩や千賀滉大、山本由伸が投げます1。/シンカー: 利き腕方向へ斜めに変化する球で、高津臣吾や潮崎哲也、石川歩が有名です1。/シュート: 利き腕方向へ曲がる球種で、西本聖や稲尾和久が投げます1。/これらは一部の変化球の例であり、実際にはさらに多くの球種があります。投手はこれらの球を使い分けてバッターをアウトに取ろうとします。123。

チャトGPTの回答ーファストボール (Fastball): 最も一般的な球種で、高速で直線的に投げられます。/カーブボール (Curveball): 投手が腕を大きく振って、球が縦軸を中心に曲がるように投げます。/スライダー (Slider): カーブボールと似ていますが、より速く横に曲がります。/チェンジアップ (Changeup): 投手が速球のように振りながら、実際には遅めの球を投げます。/カットボール (Cut fastball): ファストボールに似ていますが、少し横に曲がるように投げます。/シンカーは、投手が投げるときに球が下に沈むように動きます.

これを読んでもまだよくわからない部分がある。ツーシームはストレート+フォーク(小)+シンカー(小)、スライーダー(速い)=カーブ(遅い)、シンカー=シュート+フォ―ク(小)、カットボール=ストレート+カーブ(小)or シュート(小)、フォーク=ドロップ、に近いのかなとも思う。英語の方がわかりやすいかもしれないと思い、英語でも聞いてみた。

Bing Chat―Fastball (FF): The fastball is the most direct pitch. It’s thrown hard and straight toward the plate. There are two main types:/Four-seam fastball: Thrown with the index and middle fingers across the seams, creating a horseshoe-like grip. It’s faster but less movement./Two-seam fastball: The index and middle fingers follow the seams closely, resulting in more movement and better control1./Changeup (CH): A deceptive pitch that looks like a fastball but is much slower. It’s meant to fool batters by disrupting their timing./Curveball (CU): A pitch with a sharp downward break. The pitcher imparts spin on the ball, causing it to curve as it approaches the plate./Slider (SL): Similar to a fastball but with lateral movement. The pitcher grips it differently to create the sliding action./Knuckleball (KN): An unpredictable pitch with minimal spin. The pitcher releases it with minimal wrist movement, causing it to flutter and dance./Sinker (SI): A sinking fastball that drops as it approaches the batter. It’s effective for inducing ground balls./Cutter (FC): A variation of the fastball with slight lateral movement. It’s thrown with a grip that causes it to cut away from the batter./Splitter (FS): A combination of a fastball and a changeup. It dives downward due to the pitcher’s grip./Screwball (SC): A rare pitch that moves away from the pitcher’s arm side. It’s thrown with an unusual wrist twist./Knuckle-curve (KC): A mix of a knuckleball and a curveball. It has both downward break and lateral movement./Forkball (FO): Similar to a splitter but with a different grip. It dives sharply downward.

Chat GPT-Fastball: This is the most basic pitch, thrown with high velocity and minimal spin for a straight trajectory. Variations include the four-seam fastball (fast and straight), two-seam fastball (slightly slower with natural sinking movement), and cut fastball (moves slightly to the side)./Curveball: This pitch is characterized by a downward trajectory caused by the spin imparted by the pitcher’s fingers. It can be thrown with different grips, resulting in varying degrees of curve and speed./Slider: Similar to a curveball but with a sharper, lateral break. It’s thrown with a tighter spin and can be challenging for batters to differentiate from a fastball until it breaks./Changeup: Thrown with the same arm motion as a fastball but at a significantly reduced speed. This pitch relies on deception, as the batter expects a faster pitch but gets a slower one, often causing them to swing early./Knuckleball: This is a rare and unpredictable pitch that involves minimal spin, causing the ball to flutter and move erratically as it approaches the plate. It’s notoriously difficult to control but equally challenging for batters to hit./Sinker: A pitch designed to induce ground balls, the sinker moves downward as it approaches the batter due to its spin and velocity./Splitter: This pitch mimics a fastball initially but drops suddenly as it reaches the plate, making it hard for batters to make solid contact.

警察と検察の仕事の違いについて

今日(5月2日)のNHKの朝ドラ「虎に翼」では、検察の被疑者への不当な取り調べをする場面が放映されていた。被疑者への取り調べをするのは警察の役割で、検察の仕事ではないのではないかとふっと思った。話題の韓国ドラマ「秘密の森」は警察と検察の確執を描いたドラマだが、検察が被疑者を取り調べる場面はなかったように思った。そこで、生成AIに聞いてみた。チャットGPTよりBingチャトの方が、わかりやすい回答だった(真偽は法律に疎い私には判定できないが)。

質問1―日本において、警察と検察の仕事の違いは何ですか? 被疑者(犯人)の取り調べを、警察だけでなく、検察も行うのでしょうか?

Bingチャト回答―日本において、警察と検察の仕事は異なる役割を果たしています。以下に詳しく説明します。警察官は、社会の秩序と安全を維持するために活動します。主な役割は、犯罪の予防、取り締まり、交通安全の確保、災害対応、治安維持などです。犯罪が発生した場合、警察官は被疑者(犯人または容疑者)を逮捕し、証拠を収集し、取り調べを行います。逮捕後、警察は被疑者を48時間以内に検察官に事件記録とともに送致します1。検察官は司法の領域で活動し、犯罪の告発・起訴や裁判の準備を行います。主な役割は、犯罪捜査の指揮、裁判の準備、公判の主張、判決の請求などです。警察から送致された事件について、検察官は被疑者について起訴するか否かを決定します。検察官は刑事裁判において有罪判決を獲得するための活動を行います2。犯罪の真相を明らかにし、適切な刑罰を科すために、警察と検察は協力して事件を解決していく関係です。3 検察官は公平公正な立場から犯罪を追求し、被害者の立場を重んじながら社会の安全を守っています。4

質問2―今のNHKの朝ドラ(戦前の日本を扱っている)では、検察が被疑者を取り調べています。これは正しいのでしょうか?

Bingチャト回答2―日本の戦前を扱った朝ドラで検察が被疑者を取り調べている場面が描かれていることは、歴史的な文脈においては正確です。しかし、現代の日本においては、警察が被疑者の取り調べを行うのが一般的です。戦前の日本では、検察官が被疑者の取り調べを行うことがありました。検察官は事件の捜査や起訴において重要な役割を果たしており、被疑者の取り調べもその一環でした。しかし、戦後の法制度改革により、警察が被疑者の逮捕・取り調べを主に担当することとなりました。現代の日本においては、警察官が被疑者を逮捕し、取り調べを行います。その後、検察官が事件の証拠を検討し、起訴するかどうかを判断します。検察官は裁判の準備や公判においても重要な役割を果たしています。朝ドラは歴史的な背景を描くことが多いため、戦前の検察官が被疑者を取り調べる場面が登場することは、その時代の実情を反映していると言えるでしょう。

アグロステンマが庭で咲く

あまり見ない花だが、稲毛海浜公園の「花の美術館」で群生して咲いていて、綺麗だと気にいって、3月ごろホームセンターで苗を買って来て庭に植えたアグロステンマが咲き始めた(一部は去年の種から)。庭のいろいろな箇所に植えたので、見栄えはしないが、風に揺れる姿はさわやかで、初夏を感じる。

「アグロステンマは、地中海沿岸から西アジアに、3種が分布している一年草です。ヨーロッパでは麦畑の雑草として知られるほど丈夫な性質なので、原産地以外にも分布を広げています。園芸的に育てられているのは、アグロステンマ・ギタゴ(Agrostemma githago)で、秋まきすると、翌春には1mほどに伸びた茎先に、ピンクの花を咲かせます。土質はあまり選びませんが、水はけがよいことと、日当たりがよいことが、上手に育てるポイントです。」https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-612

KODAK Digital Still Camera

高祖敏明先生の叙勲をお祝いする

元上智学院理事長の高祖敏明先生(上智大学名誉教授)が、旭日重光章を受章されたという知らせが、上智大学教育学科からが届いた。新聞にも掲載されている(下記)。私は高祖先生と上智大学教育学科に在職中の20年間同僚として一緒させていただいた。心からお祝い申し上げる。

「春の叙勲 4209人が受章/ 政府は29日付で、2024年春の叙勲の受章者4108人と、外国人叙勲の受章者101人を発表した。日本人受章者のうち、女性は435人(10・6%)で、民間受章者は1888人(46・0%)だった。/ 旭日章は政治家や民間人、瑞宝章は公務員がおもな対象。/ ■旭日重光章  高祖敏明(元上智学院理事長)77歳」 (朝日新聞 2024年4月29日朝刊)

「叙勲は、日本において個人の功績や業績を国家が表彰するための制度です。その功労の質的な違いに応じて旭日章または瑞宝章のいずれかを授与するものとされています。旭日章は、社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与されます。叙勲は、国家に貢献した人々を称えるための重要な制度であり、その意義は大きいものとなっています。」(Bing Chat)

日本の安全保障について

これは奇遇とまで言えないかもしれないが、この2~3日同じようなことを言っている文章に接した。これはかなり珍しい少数意見なので、同時期にたまたま読む巡りあわせは、奇遇と感じた。内田樹のブログの文章(2024-04-15)、佐伯啓思『さらば、欲望』(幻想舎新書)の中の文章、天声人語(2024-04-28)の3つである。

第1は内田樹「ポスト日米安保の時代」で、その中に下記のような記述があった。(http://blog.tatsuru.com/

<日米安保条約を米国が廃棄して在日米軍基地がなくなるというシナリオもあり得る。/ そうなると何が起きるか。日本の安全保障は以後日本人が自分の頭で考えなければならなくなる。でも、日本の政治家も官僚も戦後80年「日米同盟基軸」という話しかしてこなかったので、日米安保がなくなった場合の安全保障については何も考えていない。/だから、米国から「あとはよろしく。自分の国は自分で守ってね」と通告されたら、政治家も官僚も腰を抜かすだろう。そして、仕方なく自衛隊にすがりつく。国防について「実際的に」考えてる機関はそこしかないからである。 国防構想を丸投げされた自衛隊はとりあえず、憲法九条二項の廃棄と国家予算の半分ほどを国防費に計上することを要求するだろう。恒常的な定員割れを補うためには徴兵制の復活も当然議論の俎上に上る。(以下略)>

アメリカ軍が日本の安全保障を守ってくれると日本人のほとんどが考えていて、もしアメリカ軍が撤退して、「自分の国は自分で守って」と言われるなんて考えたこともないという指摘はその通りだと思う。アメリカの大統領がトランプになったらそれも現実味を帯びている。

第2は、佐伯啓思「壮大な『ごっこ』と化した世界」 (朝日新聞2019-10-2、『さらば、欲望』収録)で、その中には下記のような記述があった。

<戦後の「保守派」を代表する評論家、江藤淳の自死が1999年、ちょうど20年前になる。先ごろ逝去された評論家の加藤典洋氏の仕事も江藤淳から強い刺激を受けたものであった。/ 江藤さんの評論の軸は、ほとんど米国の属国といってよい戦後日本の主体性の欠如を明るみに出す点にあった。その起点になるのはGHQ(連合国軍総司令部)による占領政策であり、占領下にあって「押し付けられた」戦後憲法とGHQによる言論検閲であった。それ以降、日本人は米製憲法を抱き、米国からの要求をほとんど受け入れ、米国流の価値や言説を積極的に受容してきた。これでは、国家としての日本の自立は達成されない、というのである。/(中略)(日本では)どれもが「革命ごっこ」「自主防衛ごっこ」「ナショナリズムごっこ」に過ぎない。「ごっこ」とは真の現実に直面しない虚構のなかの遊びである。鬼ごっこは虚構の鬼をめぐる遊戯であって、本物の鬼が出てくれば成りたたない。日本で政治運動や思想運動が「ごっこ」にしかならないのは、戦後日本がもっぱら米軍とその核の傘に依存して国家の安定や平和を維持してきたからであり、その決定的な現実に右も左も目をつむっているからだ。/ これらの運動や思想が本当のリアリティを持ちえないのは、すべて、対米従属という戦後日本の基本構造を真に問わないからである。>

これは 内田樹の論と同一であり、佐伯の論が古いことから、内田が佐伯の論をなぞったとも考えられる。この論の元に、江藤淳や加藤典洋の論がある。

第3は、天声人語(2024-4-27)の下記の記述である。

<(前略) 03年からの自衛隊イラク派遣。政府は、憲法の制約で、多国籍軍司令官の指揮下には入らないと説明した。だが防衛省は密かに、司令官の意見に「合致するよう配意」して行動せよと命じていた。忖度しろということだろう▼指揮権はしっかり己の手のうちにあるのか。戦後の歩みの中で、たびたび俎上にのぼってきた問いである。岸田首相が米国で指揮統制の連携強化を約束してきたことに、野党などが「自衛隊が事実上、米軍の指揮下に置かれる」と懸念している▼杞憂(きゆう)であることを願う。(後略)>

これは、日本の主権を主張しているようでいて、暗黙に日本の安全保障がアメリカの庇護のもとにあるのが当然で、それが永遠に続くという前提があり、その前提の上で、駄々を捏ねているとも読める。

アメリカ軍の庇護と日本国憲法の第9条のもと、日本は「少ない」防衛費と徴兵制もなく戦後80年安寧に暮らしてくることができたが、アメリカの国力の衰弱、撤退、自国主義、中国の台頭、ロシヤや北朝鮮の日本への侵攻などが現実味を帯びている現代では、日本の防衛をどのようにすべきか、真剣に考える時期かもしれない。それは日本の戦前に戻れということでは決してないが。

この先のことに関しては、内田氏と佐伯氏の考えは同じではない。内田氏は「米国の政治学者に『日米安保以外に西太平洋の安全保障戦略にはどんなものがありますか?』と尋ねたらいくつかのシナリオをすぐ語り出すはずである」と書いている。佐伯氏は「リアリティとは、そこにある現実そのものではない。それは、われわれが常にそこへ立ち戻り、方向を指し示してくれる価値や経験と深く関わる。 近代日本にとっての最大の経験はあの戦争とその死者たちであった。死者たちをたえず想起することによって、せめて『ごっこ』を自覚することぐらいはできるのであろう」と述べている。(ただ虚構自体も現実で、それを知って(知らんふりをして)、その虚構をうまく利用しようとしているのが、日本の保守と革新の「ごっこ」だとしたらーと考えると事態はさらに複雑になる)。