子ども向けの映画を観る

今の子どもはテレビやyou tubeで映画を観ることがあっても、本物の映画館で映画を観ることはほとんどないのではないか。
 3歳と5歳の子ども(孫)二人を連れての映画を観に行った。二人とも映画鑑賞は初体験。果たして最後まで観ることができるか戦々恐々。しかも付き添いは私ひとりだけ。映画はドラえもんの映画(「宝島』)。(入場料3歳以上千円、シニア千円、一般1800円)
 映画館には上演時間間際に入ったせいもあるが、場内がすぐ暗くなり、予告編が始まり、3歳の子は「怖い」と言って、すぐ外に出たがった。そこは何とかなだめ、私の膝の上に乗せてことなきを得る。 5歳の子は大丈夫そうだが、画面と音が大きくてびっくりして、手で耳をふさいでいる。
 席は指定席で、前から6列目のスクリーンのよく見える位置にしたのだが、その位置から画面はとても大きく、早い動きの時は目が回るほど。音も大音響。特に予告編は、音が大きく、動きが早く、目と頭がくらくらする。
 はじまって40分くらいは、二人とも何とかおとなしく見ていたが、その後急に3歳の子は、「外に行きたい」と言い出し、仕方なく5歳の子に「ここにいてね」と言い含め、下の子を連れて外に出る。
 大きなポップコーンを買って場内に戻り、空いている最後尾の席に移り、ポップコーンで気を紛らわせながら、残りを観る作戦に切り替えた。二人ともストーリーはだいたい理解した様子。3歳の子はそれから40分ほどはおとなしく観たが、残り20分のところで飽きてぐずり出し、仕方がなく外に出て、外で待っていた母親(娘)に預けた。5歳の子は最後まで見て、映画初体験を楽しんだ。
 今の映画館は、昔と違い、スクリーンが大きく、音も大きく、動きも早いので、後ろの方の席で見てちょうどいいと思った。
観た映画の予告編をパソコンでみると、画面もきれいでちょうどいい大きさで、今の映画も後でテレビ放映される用につくられているのではないかと思った。
 この前に映画を劇場で見たのが昨年の3月16日(「ラ・ラ・ランド」)なので、1年ぶりの映画鑑賞であった。子ども向けなので映画鑑賞という気分ではないが、とにかく子ども一人が最後まで観れてよかった。

   http://doraeiga.com/2018/

日本人の自然観、桜観ー桜の季節7

日本人の桜に関する態度は、昔と今では違っているということらしい。その説明は下記。

Japanese people are often referred to as great lovers of nature. It is also observed that they have a keen appreciation of the scenic beauty with which their country is blessed. Japan’s geographically and climatically distinguishing traits seem to have helped develop their sensitivity to subtle nuances in landscape that may escape the notice of foreigners. History has also played a part in forming their aesthetic sense as we can observe that Japanese people have not always displayed the same reaction to scenery in nature.

When cherry trees come into full bloom people will not only stroll around enjoying the sight but also gather sitting on mats below the trees and participate in socializing, drinking, and singing. Most Japanese believe that it is very natural for them to enjoy the bloom of spring this way, but they are all wrong.

It was not until the Edo era that people came to be carried away by the cherry blossoms. Before then, the space beneath the cherry blossoms was far from a delightful spot and was rather avoided. This was because people were afraid of its atmosphere, sensing the presence of some evil spirit there, especially when no one was around. In fact, several people were rumored to have gotten lost there, driven out of their wits.

In the past, at Suzuka Pass, which is still famous for its mountain cherry trees, travelers had no choice but to pass through a cherry tree forest and they would run through it as fast as they could, as if running for their lives. When travelers came to the forest in the spring, their fear would peak. Even the best of friendships between two travelers could be broken by the time they reached the other end of the forest, since the slower runner would bear a lifetime grudge against his faster friend.

This belief in the spell of the cherry blossoms gave birth to Ango Sakaguchi’s famous novel “In the Forest, Under Cherries in Full Bloom” in which a robber who attacked travelers at Suzuka Pass ended up falling victim to the evil spirit of the cherry blossoms.

By the same token, although this may sound contradictory, Japanese have not always admired the subdued tint of autumnal leaves. Before the taste of the simple and subdued was introduced as wabi and sabi, Japanese were more fascinated by the blazing crimson of tinged maple leaves in autumn. Such taste was reflected especially in their clothes. Foreigners would be amazed by the vividly bright colors and showy patterns of the clothes worn by noble ladies in the Heian period. This may be a good example to show that nothing can be taken for granted in our view of any specific culture.
(2015年 武蔵大学 入試問題)

卓球と健康、長寿

以前にも書いたが、ゴルフとテニスと卓球を比べると、その使うスペースが全く違う。10000:20:1くらいの割合かもしれない。
それに比例して、プレイの費用も違う。ゴルフはいくらくらいかかるのかわからないが(2万円以上?)、テニスは1回にせいぜい500円〜2000円、卓球は100円〜200円。道具は、ゴルフクラブはいくらかわからないが(10万円以上?)、テニスラケットは2万〜3万円、卓球のラケットは5千円〜1万円程度である。服装も豪華(オシャレ)と質素の差がある。
大学教師でゴルフをやる人あまり聞かない。それだけ大学教師の収入が少ないのであろう。テニスをやる人はかなりいる。また卓球は少ないと思う。

私は、これまで大学教師の平均的なところでテニスを楽しみ、ゴルフは馴染がなく、どちらかというと卓球は馬鹿にして(?)いた。
卓球は何かチマチマしているし、偶然に左右されるところがあり上手な人もミスがある。テニスの上手な人のミスショットはほとんどない。テニスも、試合となると人のいないところに球を打ち勝とうとするところがあり、テニスをすると人が悪くなるなと思っていたが、卓球はテニス以上に人の裏をかき勝とうとする狡いところがあると感じていた。
しかし、最近認識を少し変えた。
最近卓球のラケットのラバーも張り替えたので、少し真面目にやろう思うようになった。
それで、月に1回程度参加だった「宮野木卓球愛好会」の練習に、週に2回参加するようにしている(会費 月400円)。
このサークルは、以前は高齢者が多く老人クラブのようなところであったが、最近はネットで会員を募集するようになっていて(https://sites.google.com/site/gongyemuzhuoqiu/)若い人や中年の卓球の上手な人(昔インターハイに出たことがある人が複数いる)や中学生までが入るようになり、活気が出てきている。

卓球は室内の為開放感がなく、「なぜこんなにいい天気なのに暗い室内でちまちまやっているの」、夏は蒸し風呂の中での苦行のようで、ゴルフやテニスのさわやかさと大違いだが、逆に天候に左右されず、大雨や大風の中でも同じようにできるメリットもある。

また、卓球もかなり激しいスポーツだが、年寄りの健康にはいいのかもしれない。その愛好会の最高年齢の人(Mさん、下記写真)に歳を聞いたら88歳とのこと。毎日や卓球を欠かさずやっていて、この2月は卓球をやらなかった日はないとのこと。卓球は健康と長寿の為になるようだ。

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千鳥ヶ淵の桜-桜の季節6

 今日は放送大学東京文京学習センターで自主ゼミがあり(テキストは、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、巡礼の年』2013年)、久しぶりに東京に行くというので、その前に、東西線の九段下から半蔵門線の半蔵門まで歩き、ひとりで、千鳥ヶ淵の桜を見た。カップルや家族連れが多く、ひとりでのお花見というのは、少しさびしい。
 さすが千鳥が淵という感じ、桜とお濠とボートが絵になっていた。ただ、桜の方はもう葉桜になっていて、やはり花の旬の時や満開のピーク時のの華やかさは失われていた。その分、比較的楽に歩け、ピーク時のラッシュ並ということはなかった。以前あったクリスマスローズも健在であった。

 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、巡礼の年』2013年)を、今日の自主ゼミの為,もう一度読みかえしたが、わからないことだらけで、ついWEBで、1つの解釈(、http://sonhakuhu23.hatenablog.com/)を読み、あまりに「過激な」しかし的確な解釈にびっくりし、自分の読みをうまくまとめられず、皆の感想を聞いて終わった。日本の古典の悪霊がはたらいているという感想もあり(それだけ村上春樹に古典の教養があるということ)、感心した。
(写真は、クリックすると拡大する)

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桜の木の下でのテニスをする―桜の季節5

今日(30日)は、桜の木の下で、桜の花の散る中で、テニスを楽しんだ。
テニスを仲間と一緒にやっている人が誘ってくれて、家から自転車で15分のところにある市のテニスコートで、ダブルスの試合を楽しんだ。テニスコートの脇に満開の桜の木があり、その花びらが散る中でのテニスという優雅な時間を過ごした。そのテニスコートは、かなり大きなマンション群(10階建てくらいの大きな建物もある)の一角にあり、使用料は無料とのこと。テニスの試合は久しぶり(10年ぶりくらい)で、上手な人と組んで、2勝2敗というまずまずの結果。

私はこれまでテニスは一緒にやる仲間もいなかったので、近くのスポーツクラブのテニススクールに入り、月に2回ほどテニスをやってきたが、月に2回(1回1時間半)という少ない回数と、私の歳から上達は見込めず、それにスクールで今更テニスの打ち方を直されても自分の打ち方の癖は直せず、悶々としてきた。それで今月でスポーツクラブのテニスはやめ、一緒に仲間に入れてくれるところがあれば、思っていた。
今回参加したグループが、どのような会なのか、どのような人で構成されているのかよくわからず、まだ様子見の段階であるが、今日の3人ははじめて参加の私を気持ちよく受け入れてくれ、楽しい時間を過ごすことができた。スポーツを通して初対面の人とも気楽に話せるのは、スポーツの強みである。

テニスばかりして、研究や読書をおろそかにしている大学教員なんて、これでいいのだろうかと思わないでもないが、私の歳になれば病気からの回復や健康保持やに多くの時間を使うのは必然であろうから、テニスはその為の時間と思っている。

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