学生の考えるこれからの社会で必要な能力

前回の敬愛大学の「教育課程論」では、新学習指導要領の内容、特に「生きる力」や「アクティブ・ラーニング」や「コンピテンシー」「21世紀型能力」に関して説明した。
最後に、「これからの社会で、どのような能力が必要とされていると思うか(自分の考え)」を書いてもらった。
学生のリアクションを読むと学生達はこれからの社会へ必要とされる能力に関して理解し、自分言葉で語っていると思った。(要点の抜粋は下記)。
これらが本当に実現されれば、これからの日本の社会も安泰なのだが、、、、、。

「これからの社会で、どのような能力が必要とされていると思うか(自分の考え)」

人間関係が大事。コミュニケーション能力が不可欠
アクティブ・ラーニング的能力 –知識を使っていく
ピンチの時こそチャンスに変える能力 自分の考えを持ち、その考えを多くの人と共有
知識を現場に適応し有効に活用していく為の能力
自分で考え、それを言葉にしたり、文にしたりする。生きる力 確かな学力
変化の激しい社会に対応していく適応力 パソコン技術 
自分で考え行動できる能力 基礎を学んだらそれを応用する能力
自ら学び、主体的に判断し、行動し、問題を解決する能力
その場で使える判断力、行動力、実践力
能動的に生きていく 知識を応用して実践する力
各自がどうすべきかを考えて行動できる力
変化に対応できる柔軟な力 基礎的な知識を持ち自分から行動できる力
基礎的知識 人とのコミュニケーション、状況に対応していく力
自分で考えて、課題を見つけ、解決までやれる力
いろいろなことに挑戦し、向上心を持ち、自己主張できる能力
生きる力 基礎力 思考力 実践力 他者とのコミュニケーション力
自分が得た知識をもとに考え、判断し、行動に移す能力
英語力、コミュニケーション力 コンピューター力、メディアリテラシー
他者と協同でき、周りの状況を察することができる能力
適材適所 どんな場所でも適応できる能力 
PC能力、社会の変化に対応できる力 知識や技術の向上 人間の本質をみる
新しいことを実践する力/インターネットの知識 機械についての知識
新しいものを創りだす   /新たな活路を探し実践する能力
創造力 柔軟性 実践力 課題解決力 / 基礎学力 時代の進化に適した能力
表現力と判断力             / 学んだことを生かしていく
生きる力 とっさの判断で何ができるか / 基礎力 表現力 知識、判断力
幅広い学力 未来を切り拓いていく能力 / 自分で考え行動する
基礎力 コミュニケーション能力 対応力 / 他者との協同
洞察力 周りを見て行動する力 / 知識の習得とその活用パソコンスキル
学力、健康、体力、豊かな人間性 / 生きる力のような要素が必要
確かな学力 豊かな人間性 体力の3つ / 自分で考え自ら行動できる
生きる力の3要素を持ち、自ら課題を考え,見つけ、それを実践する力

日光の紅葉(その2)

日光の紅葉を見ながら、また紅葉を楽しむ人を見ながら、紅葉を楽しむ方法も、いくつかあるのかなと思った。
一つの方法は、一番ありきたりで、紅葉がきれいなところに行き、そこで写真にそのきれいさを納めようとするタイプ。そこでの記念撮影で記録を残そうとするのもこれに入る。自分の目で見るより、写真を撮る方が優先される。写真を撮ると、どうしても自分の目に焼き付けることがおろそかになる。自分も、このタイプかもしれない。
もう一つは、ドライブで紅葉を楽しむ。写真を撮るのは難しいが、次々変わる紅葉の景色を楽しむことができる。奥日光では、普通の車が入れないところを専用のバスが出ていて(片道300円)、そのバスの窓からの紅葉を楽しむことができる。今回は赤沼から先手ケ浜まで行き、そこで浜を見て引き返した。(『赤沼駐車場→低公害バス乗車・車窓から紅葉を楽しむ→西ノ湖入口下車→徒歩→西ノ湖→徒歩・千手の森歩道→千手ヶ浜→低公害バス乗車→赤沼駐車場』のコースも提案されている。https://www.nikko-nsm.co.jp/blog/20181019-5058.html )
もう一つは、ハイキングやトレッキングで、紅葉を楽しむタイプ。日光でも、高齢者のトレッキングのグループをいくつも見た。きちんとした登山装備で、多少の雨をもととせず、かなりの距離を歩いている模様。中禅寺湖の周囲を歩くと、中心の観光地からでは見えない紅葉スポットが見えるらしいと思った。
もう一つが、絵(水彩画)を書いている人やグループをいくつも見た(ほとんど高齢者)。「写真を撮る人にはわからないよね」と話している声も聞こえ、紅葉の美しさをジーと見て、自分の腕で表現する楽しみがあるんだと思った。
私もありきたりから少しは、脱しなければと思った。

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紅葉を見に日光に行く

今年は最近まで暑い日があったので、紅葉はまだと思っていたが、とりあえず毎年行く日光へ行ってみた(千葉から車で約3時間)。
中禅寺湖の紅葉は見頃で、奥日光は見頃を過ぎていた。奥日光から沼田に抜ける日本ロマンチック街道の紅葉も見事であった。

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秋の一日―敬愛フェスティバル他

今日(21日)は久しぶりによい天気(秋晴れ)。忙しい一日であった。
⓵ 久しぶりの天気で、たくさんの洗濯物と布団を2階のベランダに干す。
② 家の前の小学校でやっている「緑オリンピック」(青少年育成委員会主催)に親と子ども(孫)が行くのに同行する。子どもは小学生の合唱や中学生の吹奏楽、紙工作を楽しんでいた。地域の知り合いの高齢者が、子ども達にいろいろ昔の遊びを教えていた。
③ 自転車で5分のところにある公共の体育館に行き、卓球愛好会の練習に1時間ほど参加する。数分交代で、次々相手が変わる。卓球を学生の頃からやっているあるいは週に4回以上卓球をやるという人が多く、球のスピードは速く、それについて行くのがやっと。1時間で退出。
④ 家のそばのバス停を1時間に2本通るバスに10分乗り、降りたバス停から10分歩いて敬愛大学に行き、大学祭(敬愛フェスティバル)を見学する。
敬愛フェスティバルは、見学したのが最終日の午後だったせいもあり、もう祭りのおわりの哀愁も漂っていた。でも、学生それぞれが楽しんでいる様子で、小さな大学の大学祭のよさを感じた。
顔見知りの学生に声をかけられ、模擬店の食べ物をいくつか購入し、学内の催しものを見て回った。地域の子ども向けのものもあった。私の授業を受講したことがある女子学生二人のさわやかなギターの弾き語りを聴き、1年の時のゼミ生の豊田君がボーカルの軽音の男4人のロックバンドがとても上手で、聞き惚れた。「この4年間の大学生活にはいいこともあったけれど、不満もたくさんあり、その気持ちを思いっきりぶつけます」という語りがあり、熱の入った演奏で、大学生の心情に心打たれた。
⑤研究室で訪ねてきた上智の卒業生から今の入学試験に関する情報を聞く。東京の私立中学の英語のレベルルが英検2級程度のところがある、数学の問題を英語で出すところがあると聞き、東京の私学のお受験のレベルの高さに驚く。東京の予備校に通う高校生の英語の答案を見て、そのレベルの高さに驚く(自由英作文で、英語で自分の意見をすらすら書いている)。
とても忙しい秋の充実した1日であった。締めくくりにこのブログを書く。

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大学人と所属について

私たち研究者も所属がいろいろなところで関係する。学会で発表する時のプログラムには、名前の前に所属(○○大学等)が掲載されている。学会の発表の時質問する時も、「名前と所属を言って下さい」と司会者から言われる。
全く個人資格で研究し発表しているのに、なぜ所属を表示する必要があるのだろうと思う。
銘柄大学の所属や肩書がついていると、何か偉そうに見え、威光効果があるのかもしれない。
何かのシンポジウムやパネルディスカッションでも、登壇者の所属が大事で、名の知れた大学の教員が選ばれることが多い。また大学人の移動をみると、偏差値の高い大学や有名な大学へという流れがある。

 ただ本当に優秀な人は、所属に関係なく、その人の名前が知れ渡っていて、名前が一流の証明になっている。本人も所属大学は気にせず、自分の研究条件に有利になれば、銘柄大学からそうでない大学や所属に移る場合がある。でもそれが出来るのは、ごく一部の優秀な、そして勇気ある研究者である。
 私たちの世代やその前の世代は、そのような勇気ある研究者・大学人はあまりいなかったように思うが、後続世代にそのような優秀な勇気ある研究者が出始めている。
 教育社会学では、苅谷剛彦氏や広田照幸氏が東大教授の身分を蹴って他に移っているし、最近ではアクティブラーニングの研究でも有名な溝上慎一氏が京大教授を辞して桐蔭学園に移っている(smizok.net)。
 肩書ではない実力で勝負する若い大学研究者に、我々古い世代も鼓舞されることが多い。