大学の授業

今年度で最後になるが、植草学園大学の「学校教育制度概論」の授業を非常勤で担当している。最初の方で、日本の学校制度の歴史や形態、学校の組織や集団の特質について、詳細に講義したので、後半は学校に関連することをいろいろ取り上げている。後半のテーマは「学校と新学習指導要領」「学校と地域社会との連携」「学校と道徳教育」「学校におけるいじめ」など。今回は10回目の授業で、「キャリア教育」と題して、A3で4枚(A4にすると8頁)の資料を配り、下記のようなリアクションを書いてもらい、授業をすすめた。昨年は私の話すことを正確に克明に記録に残す学生はいて、全体に講義もかなり熱心に聞いてもらえたが、今年はあまり手応えを感じることができない。授業のクラスの雰囲気が年により変わるのは仕方がないのかもしれない。クラスは生きもののよう。これからの変化を期待しよう。

2019年 学校制度教育概論・第10回 (12月5日) キャリ教育について

1 前回のリアクションを読んでの感想 2 将来に対して、時間的な展望と、空間的な展望をどのように持ちますか。 A 時間 :1 現在が大事   2 現在と未来が半々 3 未来が大事  B 空間 : 1 自分が大事   2 身近な人が大事  3 社会、公共が大事 3 井上揚水の「傘がない」の主人公は、何が大事でしょうか(上のAとBに関して答えてください)(資料A参照)4 将来の職業を考えるとき、1自分の好きなこと(夢) と 2 生活の糧(稼ぐ)とどちらが大事でしょうか (資料B参照)    1 好きなこと(夢)   2 好きなことと生活が半々  3 生活の糧 5 アスピレーション(野心)の2種類について、説明しなさい。現在の若者には、このようなアスピレーションがあると思いますか。6 失敗した時の適応形態の4類型をあげなさい(資料C参照)7 なぜ、人は働き過ぎるのでしょうか(資料D参照)8 文部科学省は、キャリ教育で何が大事と言っているでしょうか。(資料E参照)8 あなたが教師になったら、子どもたちにどのようなキャリア教育を行いますか。9他の人のコメントをもらう

教育課程論(第10回の予定)電子黒板の実演

12月6日の教育課程論は、中山教授、山本教授の授業と合同で、教師用デジタル教科書(電子黒板)の実演を東京書籍の方にお願いしている。デジタル教科書は、ハードな機器だけでなくソフトな教科書の内容も日々進化している。どのような内容になるのか楽しみ。卒業生も来てくれるといいのだ

日時 2019年12月6日(金)16時30分~18時/ 場所 敬愛大学3号館3階 3301教室 / 講師 佐藤哲治氏(東京書籍株式会社教育事業本部)/内容 教師用デジタル教科書(電子黒板)の実演

教師用デジタル教科書(電子黒板)の実演 感想(12月6日)

1 教師用デジタル教科書(電子黒板等)について知っていましたか。 1 授業を受けたことがある  2 あることは知っていた 3 知らなかった  2 デジタル教科書が紙の教科書より優れている点は何だと思いますか(講義を聞く前の予想)。3 教師用デジタル教科書の実演を見ての感想(感心した点、もっとあってほしい機能なども含めて)。4 児童・生徒用のデジタル教科書(タブレット等)の導入についてどう思いますか。 1 紙をなくし全部デジタル教科書にすればいい 2 紙とデジタルの併用がいい 3 紙だけの教科書でいい。5 あなたは、教師になったら、デジタル教科書をどのように使おうと思いますか

デジタル教科書に関して、調査データより過去に書いた草稿(添付)

2019年 教育課程論 第9回 (11月22日) 講義メモ&記録

 前回、社会格差と教育という少し社会学的なテーマでの話でした。文部科学大臣の「身の丈」発言が教育の機会均等という教育の基本原則に反するということを皆さんに理解していただいたように感じます。社会階層の存在は否定できず、皆身の丈にあった生活を送っているので、それは否定できないのですが、上昇移動を目指すかどうか、身の丈にあった生活を送るかどうかは、これは個人の価値観、生き方の問題なので、政府や他者がとやかく言うべきことではないように思います。ただ社会的格差をなくす努力を政府はすべきでしょう。また上昇移動して幸福かどうかはわからないところがあります。前回のブリントで説明を省略しましたが、作家の芥川龍之介は、東京の下町の出身であるにも関わらず、有名な作家になり中・上流の生活を送り、地に足が着かず、創作意欲が枯渇して、作品が書けず、自殺してしまったという解釈(吉本隆明)を紹介しておきました。これなどは、身の丈にあった生活がふさわしい例です。失敗の場合のその後の適応タイプの話をしました。私の場合を少し申しあげようと思いましたが、あまりいい例ではないのでやめておきます。来週は、中山先生の道徳授業に合流させていただき、敬愛の卒業生で教育委員会に勤めている方の道徳教育の話を聞かせていただきます。来週は3301教室行ってください。それで、今日は道徳教育に関する基礎知識を皆さんに学んでいただきます。リアクションを見ていただくと、今日の授業の流れがわかります。

2019年 教育課程論第9回 (11月22日)  道徳教育の基礎知識

1 前回のリアクションを読んでの感想 2 小・中学校での「道徳」の時間の印象はどのようなものですか(1 楽しく有意義な時間であった  2 どちらともいえない 3 退屈な時間だった。 理由→   )3 道徳の科目は必要だと思いますか。(A参照)(1必要だと思う 2 どちらともいえない 3 必要ない) 理由→ 4 道徳と、マナー、ルールの違いは何ですか(B参照)5 文部科学省は、特別の教科「道徳」を、どのように位置付けていますか(C参照)6 道徳に内容の4領域は何ですか。その細目のうちあなたが重視したい項目は何ですか(2つ)(D参照)7 1時間、道徳の時間の授業を行うとして、どのような授業をするか、考えてください(学年、テーマも定めて)(C,D参照)8 他の人のコメントをもらう (添付参照)

冴えたトーク(その2)

 藤原新也の今月の冴えたトークは、<緊急レスキュー隊「官邸+NHK+警察庁」三位一体出動>(2019年11月17日)というもの。

www.fujiwarashinya.com/talk/

2019年 教育課程論 第8回 (11月15日)の記録

テーマ  社会階層、社会的格差と教育

リアクション 1 前回のリアクションを読んでの感想 2 社会移動とは何か。社会的地位や社会階層は何で計られるのか。(A参照)3 教育は社会移動にどのように関係していますか。(B,C、D 参照)4 家庭にはどのような教育力の格差がありますか(A後半、E、G参照)5 失敗した時、どのような適応行動をとりますか(再加熱、縮小、置換、冷却)(F参照)6 社会的格差をなくす(=減少させる)為に、どのような教育政策がとられるべきだと思いますか。(G、E 参照)7 学校や教師は、社会的格差に苦しむ児童に対して、どのような指導をすればよいですか。8 他の人のコメントをもらう

(学生の実際書いたものは、下記の1つ目を参照のこと。講義内容をよく理解し、自分の考えを深めていることがわかる)