桜の開花(その4)―埼玉県幸手の「権現堂堤」の桜

一度はじめてみて感激した景色を、もう一度見てみたいとそこに再度行った場合の感激度はどのくらいなのであろうか。昨年の3月25日に、日帰りのバス旅行で、群馬方面に行った帰り立ち寄った埼玉県幸手の「権現堂」という公園の桜が見事で感心したことがある(3月26日のブログ参照)。大きな長い土手のようなところに多くの桜が咲いていて、土手の下の黄色い菜の花とも映え、屋台の店も百以上並び、壮観で、埼玉県恐るべし(千葉県にはこのようなところはない)と感じた。

そこの桜をもう一度見たく、車で出かけた。ネットで調べると東北自動車道に川口JCTで乗り、久喜白岡JCTから圏央道に乗り、幸手ICで降りる書いてあり、それをメモして、「権現道」に向かった。途中渋滞に合い、他の道はないか車のナビを入れたが、そのナビが古くて圏央道が載っていない。また手元の地図帳も古くて同様。アタフタして携帯のナビで何とか現地についた。所用時間は渋滞もあり2時間15分くらい。

それで桜はどうだったかというと、それなりに綺麗であったが、満開を過ぎて少し色あせている桜もあり(菜の花は黄色一色で桜に映えていたが)、昨年の感激と同じとまではいかなかった。千葉から2時間半もかけて、往復の高速代と駐車料金7000円の支払ってまで来る価値(コスパ)はあったかというと、少し疑問にも感じた。ただそれでは、自分の中に認知的不協和が生じて気分が悪いので、「権現道の桜は素晴らしかった。こんなに素晴らしい桜の名所は他にないのではないか、苦労して来てよかった」と思うことにした(それは事実でもある)。

<権現堂桜堤は、埼玉県幸手市内国府間にある、埼玉県内はもとより関東地方でも有数の桜の名所です。この美しい場所は、約1,000本のソメイヨシノが1キロメートルにわたって咲き誇り、花見を楽しむ来園者で賑わっています。毎年3月から4月にかけて、権現堂公園で「幸手桜まつり」が開催されています。春を迎えると、長さ1キロメートルにわたる堤に約1,000本のソメイヨシノが咲き誇り、美しい桜のトンネルを作ります。この桜の名所を訪れる際は、ぜひ花見を楽しんでください。権現堂桜堤は、日本の桜の美しさを存分に味わえる場所です。>

https://www.bing.com/images/search?q=%e6%a8%a9%e7%8f%be%e5%a0%82%e6%a1%9c%e5%a0%a4&qpvt=%e6%a8%a9%e7%8f%be%e5%a0%82%e6%a1%9c%e5%a0%a4&form=IGRE&first=1
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桜の開花(その3)

近場の新しい桜の名所を探しに、今日は海浜幕張の「さくら広場(幕張)」に行った。海浜幕張の埋め立て地に桜の名所なんてと半信半疑の訪問であったが、その見事さに心打たれた。海浜幕張のイオンモールやコストコから徒歩5分の所にある(下記に、写真と、ネットよりその説明を転記)。

さくら広場(幕張)―ソメイヨシノ505本を配した桜一色の公園/<千葉県習志野市の「さくら広場」は、パナソニックグループが幕張新都心の社有地を、環境や地域のために有効活用したいという想いから、2006年4月にオープンした桜一色の公園です。32,000平米の土地にソメイヨシノの成木505本を植樹したため、開園当初から年を重ねるごとに段々と枝を伸ばし、見応えのある公園になっています。JR京葉線の車窓からも、桜の季節だけでなく、四季折々の美しい景色をご覧いただけます。皆様も是非、安らぎの場所としてご利用ください。>

https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/experience-exhibition/sakura/makuhari.html
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今日は、桜の前に近くの検見川浜に行き、空腹のカモメにも餌をあげることができた。いい一日であった。

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桜の開花(その2)

桜やその他の草花を見に行くのに、その距離により4つくらいのパターンがあると思う。第1は、何日か宿泊して見に行く草花。第2は、車や電車で1日かけての日帰りで見る草花。第3は、車や電車で片道1~2時間で行ける場所の草花。第4は、家の近所で見る草花。うちの例を挙げると、1は長野や群馬や新潟の紅葉、伊豆の梅林と河津桜。2は南房総の花畑や頼朝桜や水仙、茨城の菖蒲や芍薬やコスモス、3は佐倉のチュウリップやひまわり畑、八千代のバラ園や河津桜、千葉市内のサツキ(昭和の森公園等)や桜(泉自然公園)。4は近所の桜や梅やバラなど。

2年前に作った冊子(「教育、大学、文学、ドラマ、日常」)のⅨ章は「花紀行」と題して、この3~4年の間に行ったところの記録を残した。考えると私と妻の歳とともに、年々1から4へと、花紀行も近場になっている。

今日(4月7日、日曜日)は、各地で桜が満開、天気も朝は雨が残るものの午後から晴れると言われながら、車は道路は混んでいるだろうしと、自転車で近場の桜を見に行くことにした。家から自転車で15分の所にある千葉県の天台運動公園の桜を見て、その隣の「千葉市動物公園」に入り(65歳以上無料、レッサーパンダやライオンを見る)、そこの駐車場を出たところにある水路脇の桜並木(フレスポ・ショッピングセンターの裏手にある無名?の場所)の桜を鑑賞した。その数は200本近くあり、なかなかなの景観。今年はこの桜で満足できそう。

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「授業における教科書の使い方に関する調査研究」(教科書研究センター)を読む

公益財団法人 の『授業における教科書の使い方に関する調査研究 研究成果報告書』(2024、1.31)の冊子(A4,200頁)を調査委員長の新井郁男先生よりお送りいただき、読ませていただいている。新井先生は、はじめに下記のように書かれている。

<団塊世代の大量退職により,若手教師が増えている近年の学校現場では,教科書の使い方がわからないという教師の存在が懸念されております。一方,教科書編集の現場からは,教科書の編集意図が現場に充分に理解されないまま使われていることを危惧する声が聞かれます。令和2(2020)年度からの新教育課程の実施,デジタル教科書の導入等の状況を踏まえ,教科書研究センターでは,教科書をめぐる学校現場の実態を検証し,すべての教師が,児童生徒にとってよりわかりやすく,より興味深い授業を実現するためには教科書をどう使えば効果的なのかについて調査研究を行っております。本冊子は,その研究成果の一端として,特に,若手の教師の皆様のために特定の教科について,新学習指導要領の趣旨に沿った教科書の使い方,その例などを示したものです。 本冊子を活用して,教科書をより効果的に使用していただければと思っております。 新井 郁男>

報告は多くの大学教員が中心で、それに教科書会社役員も若干加わり、現場教員も研究協力者になって、約5年をかけて調査研究された報告書で、読み応えがある。教科書の一般的な使い方だけでなく、国語、社会科、算数・数学、理科、外国語(英語)、道徳、教科横断、教員養成・研修といった「教科別にみる教科書の使い方」が、調査と事例をもとに分析されていて、読んでいて具体的な教科書の使い方がイメージでき興味深い。この報告書は、WEBでダウンロードして全文が読める。

授業における教科書の使い方に関する調査研究 研究成果報告書 (textbook-rc.or.jp)

さらに、その要約編が、わかりやすい挿絵や図表入りで、小学校編と中学校編に分けて、WEBで読めるようになっている。こちらが全国の小中学校に配布されているという。

https://textbook-rc.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/edab1521b0ad09e5efa260b4f48dbba1.pdf
https://textbook-rc.or.jp/wp-content/uploads/2023/10/5c0d0a5c736244a4b59d6681ec766f2f.pdf

日本の教科書は堅実に内容が充実して作られており、また教員用の指導書もあり、さらにこのような教科書の使い方の報告書や冊子が教育現場に配られていて、日本の教育の質が保たれているのであろう。

『教育の基礎と展開』(第3版)の刊行

2016年に初版を、2018年に第2版を発行した『教育の基礎と展開―豊かな教育・保育のつながりを求めて』(高野良子・武内清編著、学文社)の改訂版(第3版)を刊行することができた。大学のテキストで改訂版を出せるというのはうれしい。これは執筆者の方々と編集者のお陰と、これを買って読んでくれた学生諸君のお陰である。

 第3版では、最近の社会の変化(デジタル化や多様化等)や子どもや教育の変化(教育・保育関係の法律、答申の改訂等)、データのアップデート等、最新の現状に合わせた改定を行った。 大学短大の教育の基礎科目(教育原理、保育原理等)のテキストだけでなく、教育関係の授業(教育課程論、教職概論、教育行政、教育社会学等)などのテキストとしても使用できる内容にした。一般の教育に関する読み物としても興味をもてる内容にした。巻末には教育関係の法律や答申のQRコードも付けた。

【執筆者】永井聖二、中山幸夫、藤崎春代、丹治恭子、小野まどか、新田 司、*武内 清、浜島幸司、遠藤隆志、*高野良子、松尾知明、夏秋英房、金藤ふゆ子(執筆順、*は編者)/【コラム執筆】明石要一、加藤幸次、實川慎子、白川優治、岡田直美、木村治生、広瀬由紀、伊藤静香、高野だいわ