先日、民放のテレビで、これまで女の子と縁のなかった東大生を集め、お見合いパーティーのようなものをして、好きになった女性に「好きです。付き合ってください」と告白させ、相手の女性の反応をもらうような番組をやっていた。
それぞれの東大生はこれまで何かに打ち込んできたあるいは趣味を持っている風で、風采もオタク的ではなくさわやかで好感がもてたが、女の子たちの反応は一様に冷ややかで、 拒否されるケースが多く(理由は、「男を感じられない」「弟のよう」など)、東大生の傷つく表情が印象的であった。
勉強ができ出世街道に乗っているようにみえる東大生であっても、異性関係はこんなに難しく、人生にはいろいろな試練があるということを、若者に知らしめるという番組の意図(同時に東大生が傷つくところ見ての視聴者が日頃のうっぷんを晴らす?)を感じた。
だだ、若い女性たちのきつい言葉を聞きながら、(それはテレビ局に言わされているのかもしれないが)、今の男の子たちも大変だな、と同情を禁じ得なかった。
一方、「男性は、自らのセクシュアリティを女性に投影してしまうことが多い。だが、男女のセクシュアリティ――それは多かれ少なかれ身体の構造にも由来する――は相当に異なっており」(杉田聡http://webronza.asahi.com/culture/articles/2016092900002.html)ということを考えることも必要で、女性の立場でも考えていかなければいけないのであろう。