祭りに、人はなぜ惹かれるのであろうか。人の生活の領域には聖俗遊の3領域があり、祭りは、俗(日常)から離れた聖と遊の融合した非日常の世界だからであろうか。そこでは、食と歌と踊りがあり、日常の利害や違いを超えた共生の世界に一時的にも入り込めるからであろう。
昼間には御神輿や山車が出て町内を練り歩くのが慣例である。地方では若者や子ども
が少なくなり、さびしい行列を見ることも少なくない。私の住んでいる地区は、最近子どもの数も増えてそれなりに活気のある祭りであった。スイカやお菓子が子どもたちにふるまわれ、子どもたちにとっては、町内の大人とたくさん接する貴重な機会でもある。