「妊娠・出産のすすめ」の講演を聞く

IMG_2767今日(14日)の敬愛大学の1年生のゼミは、合同で、妊娠・出産に関する講演を聞く授業であった。妊娠・出産に関するといっても、どちらかと言うと避妊のすすめではなく、早期の妊娠・出産をすすめという内容で、その点普通とは逆で興味深かった。

演題は「正しい妊娠・出産の知識を知ろう―自分らしいライフプランを描くために」講師は、千葉大学大学院看護学研究科の坂上明子准教授。

今日本そして千葉県は人口が減少している、という話が最初にあった。しかし、「多様な生き方―結婚する人生・しない人生、産む人生・産まない人生―等しく価値がある」という前提での話であった。主な点は、避妊しなければ妊娠するというわけではなく、妊娠というのもかなり難しく、歳を取るほど確率は低くな、リスクも高まるという話であった。講演の中で、次のようなことが、印象に残った。 

「精子は思春期以降、約80日かけて毎日つくられる。卵子は胎児のうちにすべてできている。卵子は年齢とともに少なくなり,質も低下する」

「不妊の原因は、女性に原因があり41%、男性に原因があり24%、男女共に原因があり24%」と、男性側の原因も半分ある。

「女性の年齢と子どもの染色体異常のリスクは年齢とともに高まる」(20;1/1667,30;1/952,40;1/106,45歳;1/30) 。流産リスクも女性の年齢とともに高まる。

「男性の加齢と子ども先天異常」も関連がある(25-29歳を1とすると、50歳で1.15  

「意のままに妊娠できるわけではない現実―不妊検査・治療の経験;夫婦全体の16.4% .子どものいない夫婦の28.6%)   

学生達は、この講演をどのように受け止めたのであろうか。若い時の関心は、妊娠より避妊の方にあるのかもしれない。代表的な避妊方法や緊急避妊法についての話しもあった。学生達にヤジやざわつきもなく、比較的静かな受講態度であっが、大学生達がどのように受け止めたのか聞いてみたい気がする。