今、アナログからデジタルの時代になり、日頃接している3歳の子どもを見ていると、もうかなり以前から、インターネットに接続したタブレットを自由に操り、自分の好きな動画を見ている。この子が、学校に上がる頃は、タブレットのデジタル(電子)教科書は普通になっているであろう。
ただ、同時に紙媒体の絵本もよく見ているので、その併用になるのではないかと思う。
アナログカメラとデジタルカメラの違いについて、写真家の藤原新也は、下記のようにコメントしている。
――カメラはアナログからデジタルに様変わりしましたが。
デジタルかアナログかという二者択一的論議は不毛です。なぜそこまで深刻なのか。絵を描く場合、油絵の具もあれば鉛筆もあれば水彩もある。写真メディアの中で絵を描く筆や絵の具が、ひとつ増えた程度に軽く考えればいい。アナログはアナログの長所と短所があり、デジタルもまたしかり。互いにその長所を生かせばいい。(朝日新聞・夕刊 8月12日)
これからの教科書も、アナログの紙媒体の教科書とデジタルの電子教科書は、お互いの長所を生かし、併存していくことであろう。