「ラーニングピラミッド」という考えが、高校現場などで話題になっているという。ネットで検索すると、いろいろ出てくる。 私などがこれまで思っていたこと(たとえば、「講義」は全ての人に基礎的なものを定着させるもっとも効果的な方法である)とは、逆のことが書かれているので面白い。
下記に、伊藤敏雄氏のもの(http://allabout.co.jp/gm/gc/449536/)から抜粋・転載する。
学習効果をランク付けした「ラーニングピラミッド」
勉強の仕方を、効果(定着率)に応じて並べたのが「ラーニングピラミッド」と呼ばれるものです。これは、アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)によって考えられたものです。
・講義を受ける(Lecture)・・5% ・読む(Reading)・・10% ・視聴する(Audiovisual)・・20% ・実演してもらう(Demonstration)・・30% ・議論する(Discussion Group)・・50% ・練習する(Practice Doing)・・75% ・教える(Teaching Others)・・90%
ラーニングピラミッドは、「講義を受ける」から「教える」までの、7つの段階に分かれており、下段に行くほど学習の定着率(効果)が高いと考えられます。教師や講師がただ一方的に話す講義形式の授業は、これまで一人が多数に教える時に効果的と思われてきた方法です。それで、学校などで広く行われてきた授業形態ですが、学習効率の観点からはあまり効果は期待できないのです。講義が上手な教師や講師は、ただ話すだけでなく、学習者に何かの文章を読ませたり、映像を取り入れたり、実演して見せたりといった工夫をしているものです。ラーニングピラミッドによると、「講義を受ける」よりも、「読む」「視聴する」「実演してもらう」の方が学習の定着率は高いとされています。さらに学びを深めるには、5段目:グループで「議論する」、6段目:実際にやってみて「練習する」、7段目:誰かに「教える」という方法を取り入れてみましょう。これらは、学習者が主体的に取り組むという点で、先の4つとは異なります。