ストレス解消法―鬱病にならないために

 昨日(8月21日)の敬愛学園の教職員合同研修会で、心理学者の諸富祥彦・明治大学教授の講演を聞いた(演題は、「教師のメンタルヘルスについて」)
 聞き手にいろいろ参加を強いる(たとえば、冒頭いきなり、「4人組になり、手をつなぎ、自己紹介と今夢中になっていることを言い合い、盛り上がりましょう」という指示がなされた。最後まで、いろいろなことを、4人ないしペアで行うよう指示が出された).
 聞き手にとっては、退屈しないが、少し「しんどい」講演であった。(参加の教職員の多くは、まじめにその指示に従い、盛り上がっていたように思う。私の場合は、そのようなことは初めての経験であり、また私のペアの相手は、長戸路政行・敬愛学園学園長であり、とても緊張した)

 内容的にはいろいろ教えられるところはあった。その1つを記録に留めておきたい。

 一番ストレスがなく、長生きできる職業は、僧侶だという。お経には深遠なことが書かれているが、僧侶が早口でお経を唱えることで、無我の境地に入ることができる。
 ストレスのもとは、「考えること」なので、くよくよ「考えない」ことが、一番大切という、早口のお経は、心を空の状態に持っていく有効な方法であるという。
 真面目にいろいろなことを考える生き方(教師に多い)より、「アッパラパー」な生き方(教師に少ない)は、ストレスがなく、鬱になりにくいという。
 それは、心理学の療法の「マインドフルネス認知療法」といわれるものに通じるという。
「その療法は、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、鬱病の再発を防ぐことを目指す。心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたと一歩離れて観察する」(Wikipediaより引用)

 暑い夏、考えることをやめ、心を空にして、ボーとしているのがいいのかもしれない。