今日は、久しぶりに東大本郷に行った。構内は秋の装いで風情があった。山上会議所に用があり、漱石の三四郎に出てくる三四郎池のそばも通った。グランドでは、アメフット部が練習をしていた。いかにも大学らしい。
用事は、NPO法人『学生文化創造』(http://www.gakusei-bunka.org/sosiki/sosiki.html)のスチューデントコンサルタント研修講座の講師として招かれたせいで、1時過ぎから~5時までの長丁場を「現代大学生文化と学生支援」というテーマで、主に大学職員の人を相手に講師を務めた。
参加者は皆スチューデントコンサルタントの資格を持って大学の学生部やキャリアセンターなどで働いている専門家(大学職員)ばかりなので、こちらもかなり緊張して、これまでの学生調査の結果と学生支援についての考えを主に報告した。
後半は、「ワールド・カフェ―」方式で議論してもらい、グループの討論の内容を発表してもらったので、私は楽であったが、私の前半の話が、大学職員の方にどの程度理解していただけたのか、少し不安であった。
後の懇親会では、「職員への励ましをいただきました」とか「先生の穏やかな話し方に癒されました」とか言っていただいたが、大学教員と職員の距離も少なからず感じた。それは、大学教員と職員の仕事がかなり違うということ、それと関心事が違うということ、また大学職員の苦労や気持ちを我々大学教員があまりわかっていないのではないかということから来ている。私にとっては、大学職員の人といろいろ話せたのは貴重な経験であった。今後に生かしたい。