久しぶりの東京

先週の金曜日(6月24日)、半年ぶりに東京に行った。これは、退職して仕事をしていないということのせいもあるが、同時に新型コロナの自粛のせいで、東京で開催されていた会合が皆中止になり、あってもリモートで開かれるせいである。私は中学生の時から数年前まで千葉から東京に半世紀以上、平日はほぼ毎日電車で通っていたので、隔世の感がある。

まず電車に乗るのに緊張した。電車内での人との距離の取り方や目の置き所など、どうしたものかと戸惑った。普段家でダラーとしている生活とは違う緊張感があった。たまにはこのような緊張感も必要だと思った。また電車の中は本もよく読める。

その日は、赤坂見附と東京で人に会う用事があり、地下鉄丸の内線にも乗り、銀座や霞が関で乗り降りする人も見て、千葉の田舎とは年齢層も人の服装や雰囲気も違うなと、お上りさん気分であった。東京駅丸の内北口の「丸善」のカフェーで飲んだコーヒーフロートは900円と高かったが、なかなか美味しくかった。「丸善」で絵や本を少し眺め、東京の人と文化を感じて、精神の緊張度を少し高めた半日であった。