2015年の韓国ドラマ「彼女はキレイだった」をネットフリクスで見始めた。最初「なんか失礼な題だな」と思ったが、ストリーを知って納得した。女性が「キレイ」ということはどういうことなのかといろいろ考えさせられた。男はキレイな女性に惹かれるのは古今東西普遍的のようだが、それはなぜなのだろう。(女性がイケメンの男子に惹かれることもあるが、男のそれには及ばない)。
第1話のストリーは次のよう。<(ヒロイン)ヘジンは小学生のころ相思相愛だったソンジュンがアメリカから帰国するとのメールを受け、(親友)ハリに待ち合わせ場所まで送ってもらう。そこに現れたソンジュンは肥満児だった過去をみじんも感じさせないイケメンに成長しており、正反対の残念な女性に成長した自分を恥じたヘジンは、(超美人の)ハリに自分の代役を頼み…。>
最近大人気の韓国ドラマ「梨泰院クラス」の中卒で前科者で飲み屋の社長の男ぽいヒーローのパク・セロイを演じたパク・ソジュンが、このドラマではアメリカ帰りの育ちがよくかっこいいイケメンを演じていて、最初その育ちの品のよさから同一人物とは思えず、思わずネットで調べてしまった(パク・ソジュンが好きな女性ファンにはたまらないであろう)。
女性が綺麗であると男からちやほやされることが多いが、それに奢れることなく、懸命に生き、いい性格ややさしい心情を保持することは難しいのではないか。その点そうでない女性の方が、努力家でいい性格でやさしい心根の人が多い(、と私は思う)。ところが愚かなことに、男は美人の方に惹かれる。
「彼女はキレイだった」のヒロインは、そのことがわかっていて、幼馴染のイケメンに自分の正体を明かせず、超美人の友人に代わりになってもらう。そこに悲しみがないわけではないが、持ち前の元気さと笑いで吹き飛ばすのが、このドラマの魅力である。
<追記>もちろん女性が綺麗になるように努力することは、自分の顔や体を素材に美を追求することであり、画家がキャンバスを素材に美を追求するのと変わらないことで、非難されるべきことではない。また男が女性の綺麗さに惹かれるのは、美しい絵や美しいものに惹かれるのと同様で、自然なことであると思う。