アジアなどで値段交渉の際、買い手が値切り「10万円」で買いたいと申し出ると、売り手は、いやこれは10万8千円でしか売れないと答えると、「なるほどその値段設定はこの商品は原価割れのギリギリになのだなという印象を与え、一般にはそこで手を打つことになる」(藤原新也)という。このように、「端数をつける場合、7とか9ではなくなぜか8をつける場合が多い」(同)という。なるほど、私たちは、この端数の8という数字に騙されることが多い。
安倍首相が108兆円の緊急対策費を出すということを宣言しているが、この8という数字はあたかも精密な計算をしたものという印象を受けるが、気をつけないといけない。その中身を見ると、昨年の台風の被害補償費や一人一台端末の前倒し整備も入っているという。