私の齢で大学の非常勤講師を務めている人は少なくなっているように思う。大学を退職して自由に使える時間を研究に費やしている先輩や同期さらに後輩はかなりいるが、大学の教壇に立っている人は少ない。それは、大学の非常勤も年齢の上限があるということによる場合も多いが、それ以上に年齢の離れた今の大学生に接するのは疲れるということがある。同期のNさんからも「非常勤講師は、講義を終わった後にかなり疲れを感じるようになったので辞めましたが、生活に張りと緊張感を持ち続けるという意味では、老化現象を遅らせたり、認知症予防にはいいのでしょうね」というメールをいただいた。ただ、自分の老化防止の為だけに教壇に立つのは、受講者の学生に申し訳ない。聴いてくれる学生がそれなりに得るものがあるように、現役時代以上に準備はしている。
ここ2回の敬愛大学教育こども学科の1年生を対象にした「教育課程論」の授業で、学生の書いたリアクションを掲載しておく。それぞれ、資料は数枚配り若干説明し、それから理解したことをリアクションに書いてもらったものだが(何人かに黒板にその回答を書いてもらい、補足を私がした)学生たちはそれなりに学んでくれたと思う。1回はこれまでの学習指導要領の変遷、もう一回は新しい学習指導要領の特質についてである。リアクションの質問内容は下記。
2019年後期 教育課程論 第2回 (9月27日)リアクション
1 前回のリアクションを読んでの感想 2 各時代の学習指導要領の特質(プリント参照、キーワードで) ① 1947,51 ⓶1958,60 ③1968~1970 ④ 1977,78 ⑤1989 ⓺1998 ⑦2008,09 ⑧他の人のコメントをもらう
2019年後期 教育課程論 第3回 (10月4日)リアクション
1 前回のリアクションを読んでの感想 2 新しい(2017年)の学習指導要領の特質(新田参照、キーワードで)3 小学校教育の基本(小学校学習指導要領 総則 第1章 参照) 4 「生きる力「確かな学力」とは何か(文部科学省参照)5 学習指導要領改訂のキーワードをあげなさい(無藤隆参照)6 21世紀型能力(コンピテンシー)とは何か(松尾「教育課程・方法論」参照)7 結局、どのような学びが求められ、学校はどのような教育をすればいいのか? 8 他の人のコメントをもらう