先週、先々週のことから申し上げます。リアクションのコピーをご覧ください。まず先週の特別講師をお願いした村瀬先生のお話の皆さんの感想(コメント)のいくつかを抜粋しました(添付)。「お話が大変参考になった」という感想多く、講師を無理してお願いしてよかったと思います。(お礼を兼ねて、先週の日曜日には村瀬先生の主催する研究会に私は参加して少し話をしてきました。)コメントに、「今までのどんな授業より身になった」と書かれているのもあって、皆さんの感激の度合いがわかります(私も皆さんに役立つ話をしようと努力はしているのですがね)。
皆さんの感想の多くは、教員採用試験に向けて、いまから少しずつ準備を進めようと思うようになったという感想が多く、それが。一番の成果だと思います。私の方から、少し補足しておきます。まず、今首都圏や近畿圏では定年で退職する教員が多く、それを補充する必要があり、新規の教員の採用数が多く、採用試験の倍率が低くなっています。ただその傾向はもうすぐ終わり、その後教員の採用は急激に減少します。一方地方で徐々に少し増えます。敬愛大学には今千葉県教育員会から8名の大学推薦枠があり、それは千葉大の10名に続き多い枠ですから、そこに入ればほぼ確実に現役で教員になれます。1年生の今から真面目に勉強して、いい成績を取り、推薦を目指すのは一つの方法かと思います。推薦に入れなくても1年生の時から熱心に勉強した人が、教員採用試験に受かる傾向がありますので(現役で30名、卒業生を入れるとその倍)1年生からの努力は大事です。ただ、これまで、3年の冬頃から教員になろうと必死になって勉強して受かった例(私知る限りでも、私のゼミで二人)もありますので、いつまでも諦める必要はありません。中高の教員を目指す人もいると思います。昨年敬愛大学から中学の教員に英語で2名ほど受かっていますので、それは可能かと思います。ただ難しさ(倍率)は小学校の倍以上ですので、覚悟してください。中高の英語や社会の免許も取っておくと、これから小学校英語や小中一貫教育が実施される中で採用に有利になると言われています。大学での修得単位数がかなり増えると思いますが検討してください。大学時代にアルバイトをして生活費を稼ぐ必要のある人もいると思いますが、大学時代にアルバイトで稼ぐより、授業をたくさんとり(中高の免許も取り)勉強して、早く採用試験に受かった方が、生涯賃金を考えたら得策になることは確かです。教員採用試験の為の勉強も大事ですが、大学時代は読書もし教養を高め、さまざまな大学内外の活動をして人間性を深めることも必要です。それが採用試験の時の面接でも評価されます。
今日の授業では、先週の村瀬先生の話に続けて、教員という職業に関して、いくつか資料を提供し、考えてもらおうと思います(特に教員の日々の仕事や多忙化、さらに教員の人間性について)。
その前に、前々回の授業の時、青年期の友人関係の大事さに関して、村上春樹の小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013)の冒頭部分14頁を読んで考えてもらいました(添付リアクション6)。今大学生の読書時間は減少していると言われますから、今日本で一番人気のある(?)作家の村上春樹の小説をこれまで1冊も読んだことがないという人がかなりいるのだと思います。それで少し長いけれど冒頭部分をコピーして読んでもらいました。これを読んでコメントを書くようにお願いしました。そのお願いをスルーして文章は読まずに適当にコメントを書いた人もいることでしょう。私が無理強いしたのでそれを非難するつもりはありませんが少し残念に思います。ただこの小説の主題は友人関係ということではなく(それも少しはありますが)別のことで、ミステリ―(謎解き?)としても面白い小説なので、一読をお勧めです(ただ、村上春樹に関する好き嫌いは、かなり人によって分かれます。) (以下略)