仙台の紅葉ー水沼さんからの便り

武内清先生
稲毛海浜公園から沈む夕日を見る幼い兄弟、すばらしい写真です。
この夕日を彼らはどう見たのか、生涯に残る記憶になるかもしれません。

私も子どもの頃に見た夕日と黄昏はくっきりと脳裏に残っています。
北海道に勤務していた時、道南の瀬棚という日本海に面した町で、ゆらゆらと沈んで
いく橙色の夕日もまた忘れられない光景です。

人は柏手を打って朝日を拝みます。これは太陽や自然に対する畏敬の念から来るもの
です。
夕日や茜色の夕焼けは皆な黙って見ているだけです。
仏教では西は死の世界であり、いつかは死んでしまう自分と西方浄土に行ったしまっ
た人々を切ない気持ちで思い出すからだと思います。

蔵王や栗駒が冠雪し、いよいよ仙台も冬到来です。
家の近くの山林の紅葉の写真を添付します。       (水沼文平)

仙台紅葉