ニュース(報道)の見方について-ハロウイーンの「騒動」に関連して

黒澤明の映画「羅生門」(https://ja.wikipedia.org/wiki/羅生門_(1950年の映画) 」ではないが、何が事実なのかは、語る人によって違っている。

今年のハロウイーンの渋谷の若者たちの「騒動」に関しても、報道するマスコミや人により見方は違う。
一般的は、近年の若者たちの成人式での「騒動」のように、「一部の若者が常軌を逸して騒ぎ、そのような傾向が今の若者の行動や心情にある、嘆かわしい」とマスコミが書き、多くの人もそれを信じるという傾向にある。

実際は、それとは大きく違っているのかもしれない。
ハロウイーンに関しては、渋谷に集まるのは、若者のごく一部であるし、多くの日本の若者はハロウイーンを契機に皆で集まりお菓子でも食べて盛り上がろうと考えている程度のものが多いのではないか。(10月30日にデズニーランドに行った娘家族に聞いてみると、入場者で今年は仮装している人が少なかったとのこと)

実際の渋谷に行って若者を見ていないので、軽トラックをひっくり返して騒いでいた若者が、渋谷に集まった若者のどのくらいの割合であるのかわからない(テレビニュースなどをみると、多くの若者がそれに同調しているように見えるが)。
そのような騒ぎを起こしているのは、外国人で日本人はそのようなことはしないという見方をする人もいる。また、(これは冗談だと思うが)どうせひっくり返すのなら、そんな貧しい人が乗っている軽トラックではなく、お金持ちの乗っているベンツやBMにすればいいのに、と不穏な発言をする人もいる。
また、その軽トラックを運転していた人自身が、故意に車で広場に侵入し、自分で若者たちに「トラックの荷台に乗り騒げ」と扇動していたという動画もインターネット上には配信されている。そのことに関して、テレビなどマスコミは何も報道していない。

とにかく、同じ事件に関しても、見方によって事実(真実)は変わってくるので、我々は気をつけて、ニュース(報道)を読み、その一方的な見方には気をつけなければいけない。
そして、自分の先入観を補強するようなニュースの見方をしないように気をつけなければいけない。