以前にも書いたが、人によって学会への参加の姿勢は違う。
①日頃の研究の成果の発表の場と考える人、②自分の専門分野の情報を集めようとする人、③最先端の分野を学ぼうとする人、④質問や議論を楽しむ人、⑤司会を頼まれたので参加する人、⑥かっての師弟関係で集まるため、⑦知り合いとの再会を楽しむため、⑧旅行のついでに参加する人、などいろいろである。
日本教育社会学会69回大会が開催された一橋大学は、なかなか風格のある素敵なたたずまいの大学、教室で、このようなところで教えたり学んだりできる教員や学生は幸せだと思った。
大会は2日とも大雨の中での開催であったが、多くの人が参加し、いい発表があり、活発な議論が交わされていたように思う。
私の世代より上の参加は少なかったが、若い人が密度の濃い発表と的確な質問をして、学会の未来に期待が持てた。
私が聞いた中では、大御所の有本章先生や馬居政幸氏の発表も広い高い見識にもとづく発表で教えられるところが多くあった。
課題研究Ⅲ<「子どもの自殺」をどう考えるか>は、言説研究や構築主義の立場からの高レベルの発表が元森絵里子氏や北沢毅らかあり、学ぶところが多かった。
今回はいつも見る先輩や同期に近い人の参加が少なく、少しさびしい思いをしたが、それでも藤田英典氏、久富善之氏、住田正樹氏という同期や,先輩の牧野暢男氏とも話ができ、いろいろな知り合いと再会でき、有意義な2日間であった。
その他、学んだことは、この後、記録に残しておきたいと思う.