かなり前のことだが、過去の新聞記事を素材に修士論文を書いた院生がいた。それは、大変な作業量で、新聞の縮刷版を何冊も図書館で借り、必要な箇所をコピーし、目当ての見出しやキーワードの数を数え、記事の内容を読んで分析するという方法をとっていた。
それが、今は新聞の記事のかなり以前のものから現代まで、電子情報でデータベース化され、見出しやキーワードで検索でき、その数がカウントされていて、実際の新聞記事もネットでそのまま読めるようになっている。
たとえば、朝日新聞の記事検索データベース、「聞蔵(きくぞう)IIビジュアル・フォーライブラリー」は、1879(明治12)年の創刊号から最新号までの記事を検索可能になっている。(これは、各大学のコンピューターから検索できるところが多い)
私自身は歴史(研究)に疎く、このデータベースを使って何かを書いたことはなかったが、今回必要があって少し使ってみて、とても便利なものであると知った。何か探している見出しやキーワードを入れると、たちどころにその数がカウントされ、その新聞記事を呼び出し読めるというのだから驚きである。
論文の検索も同じようなことがあり、今回自分が過去に書いた大学紀要が手元で見つからず、ネットの検索で簡単に探し出し、本文を確認することができた。
その他、私の知らないところで、電子情報の検索はすすんでいて、とても便利になっているのであろう。