昨日(9日)の千葉大学アカデミック・リンクセンターの講義が、一応無事終わりほっとしている。
リアクションに関しては配り5分間の時間を取って書いてもらい、それを隣の人と交換して議論してもらうという形で使用した。
ご一緒した山田礼子先生が、私の講義内容の「武蔵太郎君に一日」を、先生の講演の冒頭で「自分の大学時代のようだ」と取り上げて下さるといった配慮をしてくださり、カレッジインパクト調査のデータや国際比較の話をていねいになさり、和やかに話が進み、いい会になった。
ただ、後のディスカッションの時の質問や話題が、私の講義内容とは関係ないことが多く、私の話は新味がなかったこと、大学の職員の方の関心とはかなりずれていたことは、自分でも感じ、反省した(後の懇親会では、いい話でしたと言ってくれる人は何人かはいたが)。
千葉大のアカデミック・リンクセンターというのは、なかなか意欲的な試みの施設だと思った。半分図書館の中にあり、図書館とリンクし、学生の学習を支援すると同時に、教員のFDや職員のSDを行う機能を持ち、それを外に開く(学外共同施設)という側面を持っている。今回は、試行のセミナーであったが、これが本格化すると、なかなか画期的なものになると思った。
追記
書いてもらったリアクションに関しては、回収すればよかったと後になり思った。
その記述を読めば、受講者が私の話をどのくらい理解し、さらに思考を深めたがたちよくわかる内容になっていたからである。
たとえば、第1問で「武蔵太郎君の一日」のイラストとその解説(当時の学生の手による)に対する感想を求めているが、「大学レジャーランド時代の学生の生活が自堕落でだらしない」というだけでなく、このようなイラストと文章を書く力を当時の学生が持っていたことに気付き、大学とは何か、大学の教育はどうあるべきか(授業だけでないなど)に思いをはせることができているかが、判定できたからである。