5月の平日の過ごし方(その2)-授業の記録

私の場合毎日が日曜日で、どこかに遊びに出かけたり、テニスや卓球をばかりしているわけではない。たまには(?)、読書もし、教壇に立つこともある

昨日(17日)は、午前中は大学の紀要・報告書を2冊読む。それの編者の有本章先生は私より年上にもかかわらず、現在も兵庫大学の高等教育センターに専任教授として勤めておられる。この3月に290頁と230頁の大冊の紀要、報告書を有本編で出され、多くのページをご自身で執筆されている。そのエネルギーと学問的意欲に敬服する。大学生、短大生、高校生、大学教員に対して調査をして、そこから「学士課程教育の質保証に関する研究Ⅱ」をまとめた調査報告は、我々の過去の大学生調査とも問題意識や知見が重なるところがあり、真剣に目を通した。

午後は、週1回の敬愛大学の「教育原論」の授業にでかける。受講者は、教育こども学科の1年生43名。欠席は2名で、出席率95% (近頃の学生の授業出席率は本当に高い)。                               今回のテーマは、「学校について(その2)」。テキストは高野良子・武内清編『教育の基礎と展開』学文社、2版を使っている。A3で5頁(A4で10ページ)の資料を配り(添付参照)、下記のようなリアクションを書かせる形で、授業をすすめた。                                  金曜日の5時間目という学生も1週間の疲れが溜まっているであろう時に、私の一方的な講義形式の授業にも関わらず、静かに説明を聞き、大量の資料を読み、リアクションにきちんと答えてくれる多くの学生に、こちらが感謝する気持ちになる。敬愛の教育こども学科の学生は、将来小学校教師を目指しており、教員免許を修得し、教員採用試験に受かるという目標に明確に持っており、授業に真面目に取り組む学生が多い。                            授業が終わってから学生と雑談していたら「先生の授業が一番楽しい」と言ってくれる女子学生がいて、理由を聞くと、「だって、この授業が終わると1週間の授業が全て終わり休みになるんだもの」という答えが返ってきた。「先生のような教師になりたい」とも言われたが、その理由はわからない(私が大学教師より小学校教師に向いているということなのであろうか?)。                             「学生って可愛い」という江藤淳の『アメリカと私』(講談社、1969,150頁)のフレーズが頭をよぎった。それは半世紀前、江藤が30歳代前半の時に、アメリカの女子学生に対して感じたことなのであるが。

教育原論リアクション(5月17日) 学校について(その2)                             1 前回リアクション(5月10日)を読んでの感想                                  2 教育はなぜ法律によって規制されるのか。どのような教育法があるのか(テキストp53-57参照)                                                             3 日本国憲法で、教育はどのように定めているのか(テキストp55-56)                                     4 2006年に改正された「教育基本法」の特徴は何か。(テキストp56、p179‐180、プリリントA)                                                                                                    5 官僚制の特徴を挙げなさい。官僚制としての学校の特質を挙げなさい。(プリントB前)                                 6 学校の非官僚制的な特質(官僚制の限界)を挙げなさい(プリントB 後半)                                                                          7 学校に行かず、家庭で学習するホームスクーリングを、法律的に認めてはどうか(プリントC参照)                                  8 上記に関する回答(記載)に関して、他の人に見てもらい、コメントをもらう。