2023年 大晦日

2023年も今日が最後である。この1年何があったの思い出そうとしても特出すべきことが何も出てこない。敬愛大学での遠隔授業(教育社会学)、内外教育のコラムの執筆、中央教育研究所の共同研究、花紀行、旅行、卓球とテニスの日々、娘家族の里帰りなど、例年とあまり変わらない日々。世界ではロシヤのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区への無差別殺戮など悲惨なことが続いている。

今年の紅白歌合戦にいい歌(曲)があるのかどうかわからない(クイーンの出演は少し楽しみ)。(耳慣らしで?)昔の吉田拓郎の歌でも少し聴いておきたい。よいお年を。

https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E5%90%89%E7%94%B0%E6%8B%93%E9%83%8E%20%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC&mid=EB25566AA48BDAE70002EB25566AA48BDAE70002&ajaxhist=0

有名人の死を悼む

身内や知り合いの人の突然の死は驚きと悲しみがとても大きいが、知り合いでない有名人の突然の死の報道に接した場合も、驚きと悲しみをいだくことがある。私が感銘を受けた韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」の主役のイ・ソンギュンが、亡くなったという報に接して、ドラマの中のその人柄に感銘を受けただけに大きな悲しみを感じた(ドラマの感想は、2020年12月26日に書いている)。以下そのニュースを転載。

<映画「パラサイト 半地下の家族」の出演などで知られる韓国の俳優イ・ソンギュンさん(48)が27日、ソウル市内で急死したとの訃報を受け、SNSではファンの悲痛なコメントがあふれた。「パラサイト 半地下の家族」「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」「コーヒープリンス1号店」など人気作に出演した国民的俳優だけに、X(旧ツイッター)では悼む声が相次いだ。ファンからは「本当に悲しい」「ショック この人の出てる作品大好きだった」「ご冥福をお祈りします。でもまだ信じられません」などのショックの声が上がった。>

<高畑充希「ほんとうに辛くて悲しくて寂しい」 27日に急死したイ・ソンギュンさんを悼む(スポニチ)>,<訃報以降、視聴者から「イ・ソンギュンの代表作」と呼ばれるほど、大きな反響を呼んだドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」が、Netflixコリアで〝今上昇中のコンテンツ〟にその名を連ねており、ネット上では、イ・ソンギュンさん演じたドンフンのセリフ「死にたい時に、死ぬな、あなたはすてきな人だ、頑張れと。そう応援してくれる人がいるというだけで息ができる。ありがとう。そばにいてくれて」「全部なんてことない。恥ずかしいこと〝人生落ちぶれた〟と人々がひそひそ話をすること。全部なんともない。幸せに生きられる。俺はダメにならない。幸せになるんだ」などをあげ「故人がこのセリフを覚えていてくれたら…」「自らこの世を去ってしまった、イ・ソンギュンさんが言ったセリフだから、さらに悲しい」などの反応を寄せている。(https://news.yahoo.co.jp/articles/046a042660bd62ca1e30c01aa513560cab5b57b9)>

教育研究で思いつくこと

本日(12月21日)、少人数の内輪の教育に関する研究会があり、そこで少し話さなければならないかもしれず、思いついたことをメモした。それを記録に残しておく。

1 教育評価について

 教育評価に関して、教育学や教育現場では議論されているようだが、私自身はそれに関してこれまで学んだことも関心をもったこともない。教育学の研究者の教育評価に関する論を少し読んだことはあるが、蛸壺のような狭いところで不毛な論議をしているようで、それ以上読む気にならず、読むのを放棄するのが常である。/矢野真和氏の大学教育学会での講演(学習成果の多元性と教学マネイジメント)(『大学教育学会誌』(45-1)を読んで、大学だけでなく小中高の学校の児童生徒の評価も、学校の立てた到達目標に関する評価(アウトプット)だけでなく、卒業後その児童生徒が在学時代に学んだ知識技術態度(資質)が、その後のキャリヤ(大学での学び、職業生活、社会生活)どのように影響し、どのような成果を上げているのかのアウトカム(収入や地位も含む)を考えた評価を考えるべきではないかと思った。/ 中央教育研究所が過去に行った非大卒者に対するインタビュー調査(小学校の時に学んだどの科目が今の仕事に役立っているのかを、様々な職種の人に聞いている)もその関心にもとづいていたと思う。(研究報告      No.62  「再考 21世紀における基礎学力―-生活者の求める学力と学校のあり方-」(平成15)     / 昔教育社会学会の大会で聞いた発表で、大学短大卒の女性で、どの学部(専攻)を卒業した学生が、将来の収入(世帯収入)が多くなるかを調べたもので、一番世帯収入が多くなるのは、短大ないし4大の家政学部を卒業した女性であるという結果が印象に残っている。彼女らは収入の高い男性と結婚し、専門職で働く女性より世帯収入が高くなっていたのである(今は違うと思うが)/ 教育学や教育社会学のキャリア研究も、このようなアウトカム(卒業後の成果)という観点から分析すべきと感じた。

2 教育格差に関連してー教員の質について

現在、教職志望者の減少や教員採用試験の倍率の低下で教員に質も心配されている。そのことで、思い出すのは、(個人的なことだが)私の学んだ千葉県の公立小学校での教員の質は昔(70年くらい前)は高かったのではないかと思う。/ 千葉の郊外では、家庭も貧しく、親も日々の生活を維持するのがやっとで、親の子ども教育への関心も低かった。塾もお稽古にも通ったことはなく、家には本もなく、学ぶ場は学校だけであった。その世代の4大の大学進学率は18%で、小学校の1クラスから50人中9人が大学に行く時代であった/ 私は小学校の同級生50名の卒業後の進路でわかっているものは少ないが、大学名で言うと、慶応、早稲田、ICU, 独協、千葉大(医学部)、東大(各1)とかなり名だたる大学に進学している。5,6年の時の担任のK先生(女性)は、優秀な教員で新潟(佐渡)の教員だったのを引き抜かれた人と聞いたことがある(後に市川の名門の真間小学校の教頭を務めている)、その教育効果があったのでないか。私も含め家庭の教育資源のない時代には、学校教員の質が、児童生徒の将来のアウトカムを決定していたのではないか(実証的なデータは示せないがそのように思う)。

3  テーマの領域 (マクロ、ミドル、ミクロ)

調査(研究)テーマを考える時、今の時代、狭い範囲の事柄に焦点付けられることが多いと思う。マクロ、ミドル、ミクロでいえば、ミクロの領域である。/ また、あまり、教育の根本や政策の前提を疑うことをしない。文部科学省の政策(学習指導要領の改訂等を含む)を既存の前提として、その前提を疑うことがなく、細かい技術的な問題ばかりに終始する傾向があるように思う。/ 教育実践に関しても、学習指導要領に即しているかだけが問われる。/ 学際的な教育研究では、「哲学的な」根本の問いや、広い社会的視野が必要と思う。

4 補足 1の教育評価の補足になると思うが、大学の教育内における評価に関しては「学修の自己評価について」をブログに書いたことがある(2019年3月12日)

谷川彰英先生と「エンジン01文化戦略会議in 市原」について

元筑波大学副学長(名誉教授)、地名作家の谷川彰英先生は、ALSという難病と戦っていらっしゃり、そのご著書『ALS1を生きる』(東京書籍、2020)は多くの人に感動を与えている。本を読んだ人は、どんな困難でも生き抜く意欲を喚起される。(武内ブログ2020.3.21参照)

その谷川先生より「T2通信、NO68」をお送りいただいた。その中には、先生の生まれ故郷の松本への帰郷のことと、2024年1月27日に千葉県の市原市で開催される「エンジン01文化戦略会議in 市原」(http://enjin01-ichihara.jp/)に2つの部会に報告者として登壇されるということは書かれていた。難病闘病中にも関わらず、その前向きな姿に心打たれた。

この文化戦略会議は、勝間和代、堀江貴文、茂木健一郎、林真理子などの有名人が多数、主催者として参加しているもので、様々なテーマで、多くのセッション(部会)が開設される。私も谷川先生にお目にかかれるいい機会と思い、聴講を申し込んだ。(チケットは、セブンイレブンのコピー機やチケットピアで、購入できる。1講座800円)(プログラムを下記に転載)

風の便り62号

毎月1日には、辻秀幸氏より「風の便り」が送られてくる。今回(62号)は、人の好感度が高いテントウムシの話。その説明と写真が掲載されている。

考えてみると、好感度が高い昆虫というのはそれほどいないかもしれない。蝶、トンボ、カブトムシ、クワガタ、鈴虫くらいかもしれない。