中国の新型コロナ対策について

新型コロナの対策について、他の国との比較がなされることがあるが、実際の体験が報告されることは少ない。

友人で、以前から上海の同済大学で教員をしている秦政春氏が、2020年に福岡から上海に行った時の体験を、雑誌に寄稿している。その時は、福岡→上海の航空便はなく、皆成田経由で上海へ渡ったようだが、出発直前の成田での検査や陰性証明、検査員や飛行機の乗務員、航空職員全員の感染防備服の着用,上海に着いてからの3週間に渡る隔離生活など、日本と比べものにならない中国の徹底した感染対策の様子が、体験から詳細に語られている。いい文章で書かれていて、ドラマのシーンを見ているよう。「隔離生活」の心理が、体験から語られていて興味深い。

秦政春「不思議な年 2020年 そして2021年」(『アジア、文化、歴史 13号』2022年2月)

風の便り 48号

今も新型コロナの感染がそんなに減っているわけではないので、家族での旅行は出来ても、知り合いと一緒に旅行したり、会ったり、会合を開いたりできないでいる。その分、楽しい便りをもらうことは増えているように思う。

いつも月に1度送られてくる辻秀幸氏の「風の便り」は、昆虫の写真のカラーが綺麗で感心する。今回の48号は蝶や蛾が特集。小学生のころ、昆虫採集で蝶を採り、羽を傷めないようにピン止めをしたのを思い出す。蛾はさすがに集めなかった。(でも昆虫採集は、昆虫を殺して標本にするので、よくそのような残酷なことを小学生の頃はしたものだと思う)。

ブログの抜粋「教育、大学、文学、ドラマ、日常―教育社会学的考察」を辻氏にもお送りしたところ、読んでいただいたようで、丁寧な感想が寄せていただいた。その指摘は公開しても差し支えない内容なので、写真と一緒に掲載させていただく。