暗闇の中を歩く

私達は普段、明りの中で生活していることを感じる体験をした(7月1日、夜)。それは、蛍の光を鑑賞する為に、暗闇の中を1時間ほど歩いたことから感じたことである。

場所は、上越新幹線上毛高原駅から徒歩3分の月夜野ホタルの里。

「約2kmの遊歩道を散策しながら楽しめるみなかみ町でもっとも代表的なホタル観賞スポット。ゲンジボタル、ヘイケボタル、クロマドボタルなどの種類が鑑賞できます。ホタルを守ることが環境保護にもつながると、昭和58年、地元有志によって月夜野ホタルを守る会を結成。60代以上を中心とした250名もの有志が集まって、エサとなるカワニナを養殖するなどホタルの生育環境を整備したり、鑑賞会を案内したりといった活動が行われています。」という説明が上記のサイトにある。

鑑賞会は午後8時から9時までで、遊歩道は狭いところは幅2~3メートルで、街灯が全くない暗闇の中を歩く体験をした(下が崖の一角はさすがにライトがついていた。懐中電灯はもちろん、携帯のライトも禁止されている。月あかりもなかった)。暗闇の中に人がいるのがボーとわずかに見え、ぶつからないように歩かなければならない。鑑賞している人はそんなにいるわけではなく、全く人のいない暗闇を歩く時間もあった。暗闇の中を歩いていると、その暗闇に慣れ、周囲が見えることもわかった。暗闇に数匹の蛍の光が飛び交う光景は、幻想的であった。

月夜野ホタルの里の蛍は、時期が少し早く、少ししか見ることができなかったが(それでも1時間で、50から60匹くらいは見た―見たのは蛍の姿ではなく蛍の光だけだが)真っ暗の中を歩き、「昔の人はこのような暗闇の中で生活していたのだ、今の生活は光があり過ぎ」ということを感じる貴重な体験であった。

コラボ(総合芸術)の時代

今更ながら、今はコラボの時代だと感じる体験をした(7月1日。昼間)。それは埼玉県所沢市にある「角川武蔵野ミュージアム」の「ファン・ゴッホ展」を見た体験。https://kadcul.com/

「角川武蔵野ミュージアム」は、「人間と自然が折り合ってきた悠久の大地、武蔵野の地にオープンするまったく新しいコンセプトの文化複合施設。KADOKAWAが展開する『ところざわサクラタウン』のランドマークとして位置づけ。アート、文学、博物のジャンルを超え、あらゆる知を再編成した、世界で他に類を見ないミュージアム」と、上記のWEBサイトに説明がある。

そこの特別展 「ファン・ゴッホ展-僕には世界がこう見える」は、これまでの絵画展とは全く違うもので、絵と映像(動画)と音楽がコラボして、観客もその鑑賞体の中に組み込まれるという総合芸術で、絵画や芸術のイメージの変更を迫られた。また、そのミュージアムには、角川のブックストリートや本棚劇場(25000冊あり、自由に閲覧可能)もあり、本の装丁や置き方も大切だということを教えられた(TBS エンタメ情報でも紹介があった模様 (https://www.youtube.com/watch?v=MPiq2XepasE)。