シルバー人材センターに植木の剪定を頼む

高齢者の余暇や時間の潰し方に関する議論はよく読んだり聞いたり、人と話したりするが、働き方に関する話はあまり聞かない。

うちで、普段頼んでいる植木屋さんが怪我をして来られないというので、「千葉市シルバー人材センター」に植木の剪定を頼んだ。来てくれたのは、高齢者の男性二人で、朝7時半から夕方5時半まで、お昼の30分は持ってきたお弁当を食べ、お茶の時間は少しの休憩しかせず働き詰めで、植木の剪定は専門の植木屋さん以上に丁寧で上手で、とてもびっくりした(ほとんど電動器具を使わない)。

それに料金がとても安い。一人の人が時給1120円、もう一人の人が時給1530円。植木の剪定の技術力で時給は違うというのも興味深かったが、時給の低い人も上手に剪定してくれて、大満足であった。植木の剪定は梯子に乗り大変な作業で、時給が安すぎる気がするが、二人はとても楽しんでやっている風で、こちらも申し訳ない気持ちと、安堵する気持ちを持った。(昔、実家の同じくらいの広さの庭の剪定を植木屋に頼んで、(少し木を切ってもらったにしろ)30万円かかり驚いたが、今回はその10分の1の値段にもならなかった。)

「千葉市シルバー人材センター」のHPをみると(https://webc.sjc.ne.jp/chibasc/index、)植木の剪定の他、大工仕事、草刈り、清掃、家事サービス、福祉サービス、育児サービス、空き家管理、学習教室、パソコン教室などさまざまなことも高齢者がやってくれるようで、金額以上のことがあるように感じた。この「シルバー人材センター」という組織自体、なかなかいいものだと感じた。値段だけでなく、高齢者(シルバー)に働き甲斐、生きがいも提供しているようにも思えた。顧客との関係も何か昔風のあたたかいものがあると思う。これは、各自治体ごとにあるようである。社会学や生涯教育専攻の若い人が、卒論や修論でその実態と働きを調べてほしいと思った。