音楽と同様、絵に関しても、私には素養がない。育ちが影響しているのかもしれない。小さい頃に音楽と同様、絵をみたり美術館に行った記憶がない。大人になってからでは学ぶのに遅すぎることがあるのであろう。
大人になってから見に行って唯一感銘を受けたのは、船橋の西武百貨店の催し会場で開かれていた宮城まり子の肢体不自由児のための養護施設「ねむの木学園」の子どもたちの書いた絵を見た時である。何かわからないがその圧倒的な迫力(生命力?)に圧倒されて、息をのんで絵に見入ったことがある。今も掛川の美術館に「ねむの木学園」の子どもたちの絵が展示されているという。近くに行く機会があれば是非見てみたい。
これは、(ネットで見ただけなのでその実際はわからないのだが)、藤原新也が紹介している丸木スマの絵は、同じような生命力に満ち、衝撃が受けるものなのかと思った。こちらもいつか見てみたい。
「丸木スマという人は原爆の図を描いた丸木位里の母親であり画家というより七十歳を過ぎて突然絵を書き始めたへんてこりんな人である。この天心乱漫な絵、そろそろコロナ明けの近い春の陽気の中でしばし楽しんでいただきたい。」(藤原新也)。「どの絵からも生命力が溢れていますね。」「スマさんの画風は、生きていることの悦びの心象風景という感じで圧倒されます。丸木スマさんの絵。シャガール?と思いましたが、むしろゴーギャンかな。船長の絵とも似たところがありますね。」(会員)