テニスの初打ち

今日(1月4日)午前11時からテニスの初打ちをした。平日の昼間からテニスや卓球をするというのは、大学教師や自由業の人でもやらないであろう。そのようなことが出来るのは退職した高齢者の特権である。

私の参加している毎週火曜日11時から2時間の「テニス打ち方教室」(千葉市長沼原勤労市民プラザ)は、参加者は暇な高齢者ばかり十数人だが(年齢の若い男性、女性もそれぞれ少数はいる)、どうも私が最高年齢のような気がする。それだけテニスは、手首や腕だけではなく足も全身も使うハードなスポーツなのかもしれない。

毎週水曜日と土曜日の11時から2時間の「宮野木卓球愛好会」の練習には、10人前後参加していて、壮年の男性、女性も少なからずいるが、私より高齢な人は6名はいる。最高年齢は90歳のMさん。Mさんはラージボールも含め卓球をほぼ毎日やっている。ほとんどの人が週に3日は卓球をやっていて、卓球オタクは多い。高齢者がテニスより卓球をする人が多いことから、卓球の方がハードでないといえそうだが、必ずしもそうでもなく、卓球の方が瞬発力が要求され、汗もかき、疲れも後に残る。

私のようにテニスと卓球の両方をやっている人は少ない。それぞれどちらかに打ち込み、週に何回もやっている人が多い。昔はゴルフをやっていて今はテニスという人はかなりいる。昔ゴルフで今は卓球という人はあまり聞かない。ゴルフとテニスと卓球と、スポーツとしてどこが違うのか(使う面積や費用は格段に違い、何となく社会的格差-ゴルフ、テニス、卓球の順ーがあるような気がする)。

青少年の頃のやったスポーツと年取ってからのスポーツは同じなのか違うのか、生涯スポーツという観点からそのようなことを解明した研究はあるのであろうか。私が生涯教育専攻の学生あるいは放送大学の学生だったら、そのような卒論を書くのにと思った(写真は、今日1月4日の「テニス打ち方教室」)

紅白歌合戦(2021)の印象

NHKの年末恒例の「紅白歌合戦」の2021年は、いつもと少し趣向が違っているという印象を受けた。第1に「Colorful~カラフル~」という統一テーマに現れているように、紅(女)対白(男)という色彩が薄められ、紅白の勝ち負けにあまりこだわりがなくなった。第2に、全体の大きなストーリーの中にそれぞれの歌手や歌が配置されているという印象で、歌手や歌が、前面に出てくるという感じではなかった(実際歌や演奏の時間が少なかった。歌合戦ではないという批判も出ている)。第3に昨年の無観客の映像と近年のデジタル化の影響があると思うが、実際の観客を意識したものよりは、テレビを見る人向けの映像の作りになっていた。

これまでの紅白は、幼児や子供向け、ポピュラーやダンスの好きな青少年向け、演歌好きの中高年向けと時間で分けたり、男女の違いや、勝負を煽ったり、日本人が一つの絆で結ばれているという国民意識を強調したりで、不自然だなと感じることが多かったが、それが薄められ、新鮮さが感じられた。演出と司会(大泉洋、川口春奈、和久田麻由子)もよかったのかもしれない。

視聴率が40%に達せず、今回の紅白に厳しい評価もあるようだが、テレビ離れが進む中30%台の視聴率は決して低くなく、演歌好きの中高年の視聴がなくなったにしても、新しい時代のテレビのあり方を模索するNHKの姿勢を評価したい(テレビ視聴者を母数にして紅白歌合戦の視聴率を出せば*、紅白の視聴率は上昇しているのではないか。また視聴率×満足度を計算すべきという説もある)

*NHK紅白の視聴率34.4%,民放上位5社の視聴率の合計は32.3%. NHKも含め6社の視聴世帯を母数で計算するとNHK紅白は51.6% . したがって年末にテレビ見た世帯の半数近くがNHKの紅白をみていたことになる。