名前が素敵な花や草木がある。「皇帝ダリア」もその1つであろう。3年ほど前の秋の終わりに家の近くの畑の脇にピンクの花を付けて2メートルほどの草を見て、家人より「皇帝ダリア」と教えられた。
昨年の11月25日、外房の御宿に皇帝ダリアが多く咲いているところがあるという新聞記事を読んで、見に出かけた。2メートル以上の背丈の先に咲くピンク花を少しは見ることはできたが、花の時期はほぼ終わっていた。10センチほどの竹の筒のような皇帝ダリアの根か幹のようなものを1つ100円で販売していて、これを植えると芽が出ると言われ2つ購入した。それを家の庭の土の中に埋めた。
御宿で購入した筒から芽を出したものはまだ背丈ほどだが、今年夏ホームセンターで購入した皇帝ダリアの苗が、この秋に日に日に背を伸ばし3メートル近くになり,今日頂上にピンクの花を咲かせた。移植を嫌い、風に弱く茎が折れやすく、陽当たりを好み、水も常に要求という「わがままな」花で、ここまで育てるのに大変苦労したので、無事咲いてくれて嬉しい。
ネットで少し、「皇帝ダリア」のことを調べてみた。その一部を転載する。
「帝ダリアの特徴―ダリア属の植物は、メキシコから中米に27種が分布しており、茎が木質化する3種がツリーダリアと呼ばれています。皇帝ダリア(Dahlia imperialis、D・インペリアリス)は、そのなかでも特に茎が太くなり草丈が高くなります。皇帝ダリアは、日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出します。よく成長すると5~6mにも達し、2階の窓から花を楽しめるようになります。庭植えのものは露地で越冬しますが、鉢植えは凍らせないように管理しましょう。」
「千葉県御宿町実谷の「日本・メキシコ友好の花畑」で、薄紫色の皇帝ダリアと黄色の皇帝ヒマワリ計約1千本が咲き始めた。どちらもメキシコ原産で、大きいものでは皇帝ダリアは約1・5メートル、皇帝ヒマワリは高さ約5メートルに育っている。台風や塩害にも負けずに5年ぶりに順調に咲いた。」