学校や教師を扱ったドラマを観るのは、苦手だ。NHKドラマ「引きこもり先生」(6月12日~7月10日、土曜21時~)がいろいろなところで話題になっていることは知っていたが、なかなか見る気がおこらなかった。
昨日(7月10日)、たまたまつけたテレビ番組が、「引きこもり先生」の最終回だったので、途中から少し観た(15分程度)。案の状(?)、白々しくて、見続けることはできなかった。集団生活を嫌う不登校の生徒が好きな時通う「不登校クラス」で、自分達だけの卒業式や卒業遠足をやろうと生徒のひとりが提案して、引きこもり先生やソーシャルワカーも加わっても、それへの賛同の集団的な圧力をかける場面があり、これでは、生徒たちを引きこもらせた学校の集団圧力やいじめと同じではないかと感じた。
教員評価をちらつかせ教員にパワハラをする強圧的な校長に対する逆転の筋書きが、教育委員会の校長評価への脅しという同一の構図で、学校官僚制の上位下達の制度への疑いが微塵にも感じられない。
教育ドラマの限界を感じた。(15分見ただけで、このような感想を述べるのはフェアではないことは承知している。いい場面もあったのかもしれない。初回から最終回までしっかり観た友人からは、「最初の方の回はよかった。いじめの描き方もリアルであったし。最後の描き方は仕方がない。東京ラブストリーやスーツ(日本版)に出ていた鈴木保奈美を見ることができたし」と言われた。)