5階(以上)からの景観について

団地やマンションなどからの景観が階によって違うのは当然だが、中層では3~4階と5階(以上)ではガラツと景観が違うように思う。4階まではまだ地上から景色を見る感覚が残っているが、5階以上は、世界が違って見える。

昔私達は住宅公団の分譲の部屋を購入する時、全く迷わず5階建ての5階の部屋を選んだ。そのような選択をする人は少なく、普通はなるべく便利な下の階の部屋を選ぶ。5階は選ぶ人がいなくて、自由に選べた。それで海の一番よく見える5階の角部屋を選んだ。5階は、浮遊感があり、4階までと景色はガラと変わり、いい気分転換になったと思う。

人工海浜の稲毛の浜から、検見川浜を経由して幕張の浜へ、海を見ながら30分以上、まっすく海沿の道を散歩できる。その散歩は、海と遠くの富士山などの景色に癒されるが、途中の「美浜大橋」からの景色が、スカッとして、心奪われる。それはなぜなのだろうと考えていた。どうも「美浜大橋」が、それまでの海岸沿いの道路より数段高い位置にあり、団地でいうと5階(以上)に当たるのではないかと思った。「美浜大橋」に関しては、ネットに次のように紹介されている

<美浜大橋は、海浜幕張駅と検見川浜駅の真ん中に位置し、海に向かって約徒歩10分ほどのところにあります。幕張の浜と検見川の浜を結ぶ橋で、昔は「ナンパ橋」として有名で深夜になるとナンパ待ちの車で渋滞していました。今ではその面影もなく、知る人ぞ知る夜景スポットとして人気があります。また夕日もキレイで富士山がよく見え、ダイヤモンド富士の撮影スポットでも密かな人気ですね。さらに、海岸では釣りも楽しめるため、釣り好きな人も集まるようになりました。>

追記 タワーマンションなど、高層階に住むと、毎日景色がよくて快適な毎日が送れるだろうと、羨ましい。ただ住まいではないが、昔大学の研究室が四ッ谷の17階建ての14階にあり、迎賓館や六本木ヒルズや東京タワーが部屋から見えた。最初はそのいい景色に感嘆したものの、週に4日も昼間そこで過ごすうちに、外を見ることがほとんどなくなった。いい景色はたまに見るからいいのかもしれない。

研究対象について

大学院生の時、研究テーマが決まっても、それを調べるのにどのようなデータを集めるのかとか、何を調査対象にするのかを決定するのがなかなか難しい。大佛次郎論壇賞を受賞した鈴木彩香氏の研究対象が、ジンダーを研究するのに、ジンダー運動に反対する「保守運動に参加する女性」というのが興味深い。自分の意見や見解とは真逆の違う集団に入り込み、その運動の論理を解明するというのは、危険を伴いことかもしれないが、論点を鮮明にできていい研究になったのであろう。同じようなことは他の分野でもできればいいと思う。