もう7月ーもうすぐ七夕

歳をとってくると季節感も薄れてくるが、幼稚園など幼児のいるところでは、日本の年中行事がまだ生きている。もうすぐ7月7日の七夕祭り。5歳の幼稚園児が七夕の短冊に書く言葉を考えていた。母親に「K坊の願いは何?」と聞かれ、「死にたくない、永く生きたい」と答えていた(きっとゲーム好きなので、そこから出てきた願い)。「じゃぁ 短冊に書くのは『ふじみ(不死身)になりたい』がいいじゃない」ということで、5歳児は短冊に「ふじみになりたい」と書いて幼稚園に持っていった(先生や友達から「ふじみ、って、なあに?」と聞かれたらしい)

「七夕ってなあに?」と5歳児に聞かれた時に備え、その由来をネットで調べた。(https://omatsurijapan.com/blog/tanabata-family/ )

「五節句の一つ。天の川の両脇にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、七月七日の 夜、星を祭る年中行事。中国由来の乞巧奠(きこうでん)の風習と日本の神を待つ「たなばたつ め」の信仰とが習合したものであろう。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がった。 庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈る。」(広辞苑)

「七夕は、昔、中国から日本に伝わった星祭りです。ひこ星と、織りひめという男女の星が、天の川をはさんで向かい合っていて、この2つの星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。」「“はた織りが上手な神様の娘『おり姫』と働き者の牛飼いである『ひこ星』は、神様の引き合わせで結婚し仲良く過ごしていましたが、楽しさのあまり仕事をせずに遊んでばかり。激怒した神様は天の川の両端に引き離してしまいましたが、悲しさのあまり元気をなくした2人を見かね、7月7日を年に1度だけ会える日として許しました。”」「夏の夜、8時ごろに東の空を見上げると、3つの明るい星が見られる。それらの星を線で結ぶと大きな三角形ができる。これを「夏の大三角」という。(中略)ベガは織りひめ、アルタイルはひこ星にあたる。これらの星は7月7日ごろにいちばんよく見えることから、七夕の言い伝えが始まった」(21世紀こども百科、小学館)

次いでに、七夕の曲「天の川」(作詞・作曲:AO AKUA、編曲:江藤雅樹、写真提供:安藤信作 、映画「REASON of LIFE」・監督:神田裕司2017年、挿入歌)を再掲しておく。コロナ禍で心が荒れている今、この歌と写真は癒しになるであろう。 その歌詞は下記(現世と来世が円となってて 廻り巡って 縁で運命の人と巡り合う というメッセージ)

くるり ゆらり 
まわりゆく / ひらり はらり 
舞い散る花 
 / 春の夢に包まれて 
/ ほのか朝ぼらけ / 旅人は縁の中 巡り歌う 
/ 睡蓮の花飾り 置けば道しるべ -/ ほろり きらり 頬伝う 
/ 祈り灯り 笹舟に 
/ 二人共にカササギの  / 渡せる橋を渡る / 旅人は縁の中 巡り詠う 
/ 短冊を星空が 照らし 願ひ 満つ 
/ 青く 淡く 赤く 熱く 遥か 遍く / 引き合い 燃え尽きぬ炎よ / ほろりきらり 頬伝う 
/ 祈り灯り 笹舟に /二人共にカササギの  
渡せる橋を渡る 
/ 祈り 灯りゆく  (AO AKUA  天の川)