「梨泰院クラス」ロス (その4)

今は韓国ドラマをいろいろ見て、「梨泰院クラス」ロスは、さすがに薄れてきているが、ネットでは、「梨泰院クラス」を絶賛する記事がまだ続いているようだ。その内容を見ると、韓国ドラマというよりは、世界に発信するドラマの要素を、脚本、テーマ、ファッション、音楽などが備えているとのこと。「クール・ジャパン」などと言って、内向きになっている日本が負ける訳だと思う。

ビジネス復讐劇「梨泰院クラス」がヒット独走中―なぜここまで視聴者の心を揺さぶるのか? 長谷川 朋子 :

<テーマやファッション、音楽も今どき。ヒットの法則がそろいまくる『梨泰院クラス』はマーケティングに基づき世界水準のヒットドラマを狙って作られているのではないかと思うほどです。登場人物の生き方から学びたいと思わせる能動的な思考力を生み出す描き方に至ってもその条件が満たされています。それを裏付けるものとして、SNS上には印象に残った台詞が並んでいることが挙げられます。『梨泰院クラス』は名言だらけでもあるのです。生き方そのものやビジネスのヒント、モテる方法を集約した視聴者の心に響くせりふが並んでいます。服役中の主役のセロイが言い放ったせりふ「俺の価値をお前が決めるな。俺の人生は今から始まるし、願望は何でもかなえながら生きるから」など、その多くが共感を生んでいます。また女性の登場人物にもしっかり焦点を当てています。女優キム・ダミが演じるチョ・イソは女性のエンパワーメントを具現化したような人物像です。「私なら夢も愛もかなえられるはず」の名言もあり。揺るぎない自信を持ってセロイを大物に仕立てていくさまはイソのサクセスストーリーとしても見て取れます。(中略)国内市場だけでなく、世界で競争力を磨いて作られる作品が韓国ドラマにも増えていることが、ハマる人続出の理由になりそうです。>( https://toyokeizai.net/articles/-/355535 )