野良猫(地域猫)が自由に闊歩できる地域は、人々の許容度の高い住みやすい地域である(野良猫度がその地域の住みやすさの指標になる)というようなことを藤原新也が言っていた。それならうちの地域はそれに当たり、「住みやすいのかな」と思う。うちにも地域猫が毎朝夕に4匹、餌を食べにくる(餌は、固形の猫餌+煮干し+鰹節)。庭の片隅の発砲スチロールにも1匹寝ている。ただ、うちで猫を飼っているという意識はなく(多少、無責任な感じはするが。避妊の手術は皆近所の人と一緒に協力して済ませているので問題はない。)野良(地域)猫が勝手に寝に来たり餌を食べに来たりしていると思っている。少し困ることは庭で勝手に用をたすのでにおいがすることである。それを嫌って柵を作ったり、餌をやることを敵視する近所の人はいる。
もう一つ、冬になると困るのは、庭に来る鳥(特にメジロ)を猫が捕まえることである。先日も2匹のつがいのメジロが、(家の発砲スチロールに寝泊まりしている)猫(名前はジョバンニ)に殺された。今日もその猫が一匹のメジロを捕まえて、自慢げに見せに来た。そのメジロは傷ついているがまだ息があったので、娘が手の中で温め、バナナを近づけたら嘴を動かした。傷ついた野生動物の保護や治療の方法をネットで調べ,電話でも問い合わせているうちに,残念ながらメジロは生き絶えた。安らかな表情をしていたのがせめてもの慰め。庭の隅に丁寧に葬り花を添えた。この猫(ジョバンニ)にはまだ野生が残っていて、このように鳥を捕獲しようとする。猫は犬と違って躾ができない(?)動物なので、厳しく叱るわけにもいかず、どうしたものかと思っている(庭に来るメジロには好物のミカンなど用意せず、見たら追い払うようにしているが)