かっての教え子に音楽好きの人がいる。私がOASYSやQUEENについて、ブログに(無知な)短い文章を書いたところ、長文のコメントを送ってくれた人がいる。了解を得て、その一部を転載する。
いつも先生のブログを拝見しており、OASYSのことを書かれていたので(少し前に、QUEENのことも書かれていましたよね!)ぜひ、連絡してみようと思っていたのですが、台風以来、しばらくブログが更新されていなかったので、控えておりました。ご無事で何よりです。
OASYSは、東京でやったコンサートにはほとんどいっています。今年の5月でしたか、千葉の幕張で行われた「Noel Gallagher’s High Flying Birds」(OASYSはNoel GallagherとLiam Gallagherの兄弟が主要メンバーだったのですが、兄弟げんかが絶えず解散し、その後、お兄さんのNoelが始めたバンドです)のコンサートにも、行ってきました。先生が指摘した、「労働者階級の洋服」という記述に、改めて「そうだったか…」と思いました。彼らのファッションや階級のことは全く気にしていませんでした。ですが、OASYSが人気を持ち始めたころ、同時期にデビューしたBlurというバンドとしばしば比較されていたことを思い出しました。Blurは中産階級出身のメンバーなので、当時、イギリスでは労働者階級VS中産階級と騒がれたとか。ジョン・レノンが「working class hero」という曲を書いており、オアシスのメンバーもたまにインタビューでその話をしていますが、OASYSやビートルズは、イギリスでは、ワーキングクラス・ヒーローなのだそうです。
ブレイディみかこさんという方がこんな記事を書いています。https://news.yahoo.co.jp/byline/bradymikako/20150226-00043362/
OASYSの「Don’t Look Back in anger」という曲は、日本のテレビCMにも使われたことがあり、ファンでなくても知っている人が多いのですが、イギリスでは「国歌」といわれることもあるそうです。2年ほど前ですが、マンチェスター・アリーナで行われたアリアナ・グランデのコンサート後、自爆テロ事件が起きました。その後、現場となった場所に追悼に訪れたある女性がこの曲を歌い出し、周囲の人たちを巻き込む大合唱となったそうです。このガーディアンの記事は、その動画も見ることができ、市長のコメントまで載っています。この曲は、先日のNoel Gallagher’s……のコンサートでも演奏され、会場内がやはり大合唱になりました。
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/may/25/dont-look-back-in-anger-becomes-symbol-of-manchester-spirit
で、クイーンの話です……。中学後半から高校時代は、イギリスのパンクロック(これこそ、労働者階級の魂の叫び的音楽です)にはまり、大学時代からはレゲエやソウル、OASYSなどブリティッシュ・ロックといろいろ移り変わり、大学を卒業後ですが、現地でライブをみるためにイギリスに1人で何度も行きました。クイーンはもちろん知っていましたが「ヒット曲だすねー」「フレディ、死んじゃったね」くらいの認識でした。小学5年生の息子を連れて「ボヘミアン・ラプソディ」の映画を観に行ったところ、ドはまりしてしまいました。ライブさながらの雰囲気がよかったようです。映画を観おわった後、「あのシーンのあの曲がよかったよねー」と、息子と意見が一致し、「ああ、子育てしてきてよかったな」と心から思いました。今は、気乗りのしない宿題をやるときは、必ずクイーンのCDをかけるようになり、また、息子の小学校では、「自主学習」というテーマ自由の宿題があるのですが、これがでると、クイーンの曲の歌詞をプリントアウトし、わかる単語をピックアップして意味を書いたり、訳を調べたりして提出していました。