日本子ども社会学会第25回大会の中止

今日(7日)明日(8日)は、子ども社会学会の大会が武庫川女子大学で開催され、大阪に朝一番で行く予定であったが、西日本の大雨で中止になり、旅行を取りやめた。大会校と学会の執行部は苦渋の決断をしたことであろう。

【お知らせ】日本子ども社会学会第25回大会の中止について
7月7日(土)8日(日)に予定されておりました、日本子ども社会学会第25回大会を中止いたします。 5日(金)13時現在、西日本を中心に記録的な大雨が降っており、今後降雨がさらにひどくなる可能性があります。 会員皆様の安全を考慮した結果、止む無く中止させていただくことにいたしました。 多大なご迷惑をおかけいたしますこと、また大会直前のご案内となりましたこと、深くお詫び申し上げます。 何卒ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。(学会HPより転載)

「ふるさとの4番(今年も)」への感想    水沼 文平

「ふるさとの4番(今年も)」を拝見しました。
童謡「故郷」の作詞者「高野辰之」の出身地である 長野県中野市を訪ねたことがあります。彼の生地の風景が「故郷」の歌詞そのままなのには感動しました。友人たちとスナックでカラオケになると私はこの「故郷」を歌うことにしています。

大学生の「ふるさとの4番」から、社会に対する批判的観点が薄まり、個人的な生き方、個人としての交わりに重点が置かれていることは「ポピュリズム」の前兆でしょうか。

心に残った3名の学生の4番を挙げて見ます。
〇「私の市 市原 みなに聞かれる 市川? 千葉市民に見下され 残ったのは 田
んぼだけ」
何年か前、御宿の帰りに大原から「いずみ鉄道」に乗り大多喜城を見学、上総中野で
「小湊鉄道」に乗り換え、養老渓谷に立ち寄り千葉市に戻ったことがあります。市役
所のある海岸部は工業地帯ですが、内陸部は純農村地帯で車窓から見る風景は私には
郷愁を誘るものでしたが、この学生には深刻な問題なのでしょうね。
〇「高齢化で ふるさと うちの店は ガラガラ でもすれ違うたび 挨拶かわし 
月日経っても あたたかい」
千葉県内の人口減少地区でしょうか。学生の実家は何か店を経営していますがお客が
減っています。それでも学校に通う駅までの道ですれ違う人たちは皆な顔見知りで言
葉を交わします。都会人が忘れてしまった田舎のいい面ですね。
〇「日本はとても良い国 差別はなし よい国 食べ物 飲料水 とても新鮮 忘れ
がたき おもてなし」
留学生でしょうか。多分中国人だと思います。中国人の日本観は「差別がない、水道
水が飲める、心やさしい日本人」なのでしょうか。こう感じる留学生を持つ敬愛大学
は立派な教育をしていると思います。

私も4番を作ってみました。
「友と駆けし 田の道 夕日仰ぎし 国見山 老残(ろうざん) 漸(ようよ)う
 帰り来て 心休めん 故郷(ふるさと)」

仙台には京都のように「北山五山」(東昌寺、光明寺、覚範寺、資福寺、輪王寺)が
あります。一昨日、友人たちと資福寺の紫陽花と輪王寺の庭園を見に行きました。
資福寺は臨済宗で政宗の師匠「虎哉宗乙(こさいそういつ)」が開祖です。輪王寺は曹洞宗で赤痢菌の志賀潔、陸軍大将の今村均、白虎隊士の飯沼貞吉の墓があります。北山は子どもの頃の通学路、遊び場で60年前の姿で残っているものを多く見かけます。

写真は輪王寺の庭園です。(水沼文平)
輪王寺の庭園

ふるさとの4番(今年も)

6月29日の敬愛大学の授業で今年も、教育と地域の関係を考えてもらうために、「ふるさとの4番」を作ってもらった。学生の地域意識、国家意識や今の気持ちが作詞に表れている内容であった。
読んだ印象としては、地元の地域名はあまりであまり出てこない、田舎の良さを歌ったものは相変わらず多い、ネット社会への批判も少し。国家意識へ批判的観点は見られない、などを感じた。
藤原新也の文章を読ませているのに、ネイション意識とカントリー意識の違いに気が付いたものは皆無。かっては、大学生の作った歌詞に「空から降る 死の灰 目に見えぬ 影あり 大きな力で左右れ 見放された ふるさと」「国家に退去 命じられ 1年が経ち 再稼働 原発の悲劇 何を学んだ 変わり果てた ふるさと」「国も政府も疑い 安全に住めない 環境に置かれて 誰が帰りたいと思うか(いや、思わない)」(2012年 ブログ参照)といったものがみられたのに、今の大学生に批判的観点が欠けている。今安倍内閣への支持率が年寄りと若い人に高いというのもうなずける。きちんと批判的観点を教える必要があると思った。

ふるさとの4番(敬愛大学 1年生)

八日市場よいとこ ほどよい風が 気持ちいい カブトもクワガタもたくさんいる八日市場においでよ
成田空港で 出発 成田山で 観光 ただひたすら 楽しんで 今を忘れぬ ふるさと
私の市 市原 みなに聞かれる 市川? 千葉市民に見下され 残ったのは 田んぼだけ
田んぼ畑 広がる きれいな夕日 たそがれ 母に呼ばれ 向かうと あたたかい ご飯 ふるさと
広き青き あの海 いつになっても 戻りたい 帰ると待っている 温かい人 心休まる あの場所
山も海もふるさと 手と手とつないで 口ずさむ 星が照らす ふるさと ここが私のふるさと
人や街並みは変わりゆく 色を添える花たち 涙もさけびも 聞き入る
いつになっても 忘れぬ いつでも帰れる ふるさと 心いやす あの思い出 いつまでも変わらぬ
いつも みんな ありがとう 毎日が楽しい 夢に みんなが 出てきて どんな時も 楽しい
いつもみんなと楽しく 毎日が充実、笑いが絶えない仲間たち 忘れられない 思い出
いつも一緒にいた仲間 たくさん遊んで笑ったね 夢をみながら 頑張ったね 忘れがたき 思い出
満員電車 通学 駅から遠い 学校 長い坂道 帰りたい ふるさと
長すぎる 電車内 地味に遠い 学校 行き帰りもダル過ぎる しかたがないから がんばる
何のために 千葉まで めっちゃあつーい 死にそう ひとり暮らしも馴れてきたけど やっぱ 帰りたい ふるさと
この地のよさ気付かず 憧れ求めて都会へ ふとした時 思うは 郷の安らぎ 恋しき場は、ふるさと
ふるさとをおいて 都会へ 便利の中の 孤独感 山も川も恋しくて また1日 終わった
ひとり暮らし スマイル 鎖取れて 解放 自由に生きる私は 忘れない 田舎を
夢を追いて 都会の波にのまれて 人と比べていなくても ここも私のふるさと
日々追われて 邁進 振り返る 暇なし 安らぎは 何処へ たどりつく ふるさと
あの頃の景色は いつの間にか 消え去り 時代の波にのまれて 心の中 ふるさと
高齢化で ふるさと うちの店は ガラガラ でもすれ違うたび 挨拶かわし 月日経っても あたたかい
増えています じじばば とても目立つ少子化 近所の活気は減っていくばかり 元気になれふるさと
スマホ使い 連絡 みな集まり 下向き 画面を見て 楽しいか? スマホ依存 ふるさと
ネット社会 拡散、個人情報 ばらまく 誰かに見つかり 騙される 怖い世界 ふるさと
お金を使って また稼ぐ いくら働いても 貯まらない 貯金しようと 振り込むが 無理だった ふるさと
今は一人 核家庭 ワンオク育児に 介護する 疲れ忘れる 故郷
夢にみてた 贅沢 しかし 今は 虚無感 誰かに思われ 生きたい現代 気をしっかりもって生きよう
時代深き 富士山 ゴミの山も改善 どんどんきれいになっていくね 歴史の長き ふるさと
日本はとても良い国 差別はなし よい国 食べ物 飲料水 とても新鮮 忘れがたき おもてなし
日の丸あげて 我が国よ も待ちし ふるさと 懐かしや 兄弟よ 夢は今もめぐりて あい帰りて ふるさと
海、山、川、町、人 きれいな国 よい日々 けれど増えていく大気汚染 忘れないで ふるさと

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いいサッカーの試合であった。

結局、今回はワールドカップの日本の試合を4戦ともしっかりと見てしまった。見ごたえのあったのは第1戦(コロンビア戦)と第4戦(ベルギー戦)。
第3戦のポルトガル戦の最後のパス回しはフェアプレイの精神からみてどうかという批判がたくさんあり、そのようにも感じたが、第4戦の日本の試合はサッカーの醍醐味を感じるいい試合だった。最後にベルギー負けたのは少しだけ残念.
今回、サッカーは結果だけでないなということを、素人にも教えてくれた心打たれる日本選手と監督の活躍であった。